子供の医療保険は入るべき?何歳から(いつから)がおすすめか実体験から解説!

みのりたです。

「子供の医療保険に加入する必要はあるの?あるとすればいつから?」子育て家庭や現在妊娠中の方なら、一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

保険の必要/不要論については色々な説がありますが、私は基本的に保険はなるべくかけない派で、保険料を節約して貯金した方が良いと考えています。

しかしみのりた家では、数年前に息子が川崎病で入院したことがありまして、その際たまたま掛けていた子供の医療保険に助けられたことがあるのです。

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この時の経験から、私みのりたは子供の医療保険加入は「アリだな」と考えるに至りました。妻がバリバリ稼ぐ共稼ぎ家庭なら尚更メリットがあります。ただ、全ての家庭に必要とは言えないので、強くはおすすめしません。

今回はみのりた家の入院実体験に基づき、子供の医療保険加入によるメリットと、加入してもいい/不要なケースをご紹介します。また後半では、ベストな加入の仕方についても検討してみました。

子供の医療保険不要論に対する疑問

子供の医療保険の必要性については、不要とする向きが多勢です。その理由は大きく分けて2つ。1つは子供が入院する確率が非常に低いから、そしてもう1つは例え入院しても負担がごく小さいからです。

これらは、データ上の数値だけを見たり、知識だけで考えるとその通りなのですが、本当に現実に合っているのでしょうか?

子供が入院する確率は低い?

医療保険や生命保険の必要性を論じる時に、必ず出てくるのが「どのくらいの確率で必要になるのか」という論点です。

子供が入院する確率は、厚生労働省の患者調査という統計によると、概ね10万人に1000人→100人に1人→1%です。よくがん保険のパンフレットなどで見かける「2人に1人はがんにかかります!」などのキャッチーな数字に比べれば、確かに確率は低いでしょう。(あれはかなり裏のある数字ですが…)

表 性別・年齢別に見た未成年者の病院受診率(10万人対)

年齢
階級
入  院 外  来
総数 総数
総 数 1038 977 1095 5696 5066 6292
0  歳 1062 1119 1001 6691 6811 6564
1 ~ 4 170 187 152 6778 6914 6638
5 ~ 9 92 101 83 4422 4562 4275
10 ~ 14 92 102 82 2649 2711 2584
15 ~ 19 117 123 111 1937 1750 2134

出典:厚生労働省 平成26年(2014)患者調査「性・年齢階級別にみた受療率」

しかし、私はこの数値がどうしても肌に合いません。

だって身の回りで入院したことある子、結構沢山いるよ!?

冒頭で触れた通り、みのりた家の息子氏は川崎病で2週間入院しました。従兄弟は同じ川崎病で1ヶ月以上です。

それに、わが子が通う保育園のママさん達に聞いてみたら、肺炎やら感染症やらで入院したことがあるという人が数人いたんです。全児童数十人程度の小規模な保育園でですよ?明らかに表の数値と合わないじゃないですよね。

それはあなたの身の回りだけの話でしょう?あなたの周りに体の弱い子が集まっているだけなのでは?

そう思われるかも知れませんね。でも、そのご意見には一理ある気がするのです。つまり、保育園児は入院リスクが高いんじゃないかということです。幼い頃から色々なウイルスにさらされる訳ですから、家庭保育されている子と比べれば、病気にかかる可能性が高くなってもおかしくはありません。

後述しますが、保育園児がいる=夫婦共働きであることも、子供の医療保険に加入してもいい条件に入ってくるのです。

子供の入院による経済的負担はかなり小さい?

各自治体には、子供の医療費助成制度があり、例え入院したとしても医療費(治療費)は無料で済む自治体も多いです。従って、子供が入院しても保険を使う必要はないというのが、不要論の一つです。

確かに治療費自体はかかりません。

しかし幼い子供の入院で問題になるのは、治療費ではないんです。子供自身が泣き通しだったり、逆に周囲がうるさかったりで個室を利用せざるを得なくなることが多いので、差額ベッド代がズシンとのしかかってきます。そしてその差額ベッド代は、医療費助成の対象にはなりません

自分の入院時なら「個室なんて勿体ない」といくらでも我慢できますが、幼い我が子が慣れない環境と体調不良に怯え、すがり泣いてくる状況で、それでも個室に入るのをケチりますか?少なくとも、みのりた家はそれができませんでした。

不要論のもう一つが、親が入院したら収入がなくなって家計にも大きなダメージがあるが、子供には収入も無いし、特に経済的には負担にならないだろう。というものです。

これも正しいです。働き手である親が会社を休む訳でもないので、収入が減ることもありませんよね。

…専業主婦(夫)の家庭なら、ね。

先ほどの厚労省のデータを見ても分かる通り、子供は幼い頃の方が入院し易い傾向があります。そして幼子が入院した時に厄介なのは、24時間付き添いが必要になることなのです。

専業主婦(夫)家庭であれば、家庭に入っている親が子に付き添うことができるでしょう。しかし、みのりた家のように妻もバリバリ家計を担う共働き家庭の場合、どちらかが付き添えばその間の収入が半減してしまいます。ましてや一人親家庭では、正に収入が途切れかねません。

数日程度なら有休を使えばいいですが、我が家の場合は入院期間が2週間でしたから、さすがに全て有休という訳にはいきませんでした。

この間の収入減を補う手段、つまり一種の収入保障の位置付けとして使えること。
これが子供の医療保険の大きなメリットです。

ただでさえ住宅ローンの支払いや教育費の貯金などでお金が入り用な子育て世帯にとって、短期的とはいえ、家計が大きくマイナスになる事態は避けたいと思いませんか?

そういった事態に対応するため、収入保障保険というものがありますが、一般的な収入保障保険は、本人の健康上の問題で就労不可能になった場合に支払われるものです。
子供(幼児)の入院という事態は、親が就労不可能になるにもかかわらず、何の補償も得られません。

その点、子供の医療保険に入っておけば、入院1日から保険金がもらえるタイプが多いですから、入院している間の収入減をカバーすることができ、家計へのダメージも抑えることができます。

子供の医療保険加入がアリな/不要なケース

以上を踏まえると、子供の医療保険に入ってもいいケースは、大きく分けると、以下の3つと考えられます。

  • 子供が未就学児の世帯
  • 夫婦共にフルタイムの共働き世帯
  • 貯金が少ない世帯

子供がまだ幼い未就学児のケース

先程述べた通り、入院付き添いによる共働きパワーのダウン分を補うのと、慣れない入院生活で不安定になりがちな幼子のための個室利用料が、主な使い道です。

 

夫婦共にフルタイムの共働きというケース

みのりた家のように、妻の収入がガッツリ家計に組み込まれているような(夫の収入だけでは全く生活が成り立たない)場合に、こちらも片親の収入減を補う「短期の収入保障保険」代わりに使えます。

 

貯金が少ないケース

これは全ての保険に当てはまりますが、貯金が少ない=いざという時の備えがない状態ですから、保険に頼らざるを得なくなります。もちろん、ある程度貯まったら医療保険は解約してもいいと思います。

 

子供の医療保険が不要なケース

逆に、上記の条件に当てはまらない、例えば以下のような世帯では、収入減少の懸念はありませんし、子供の医療保険が必要ないケースになります。

  • 専業主婦(夫)世帯
  • 子供が全員小学生以上の世帯
  • 子供の入院時にサポートしてくれる人がいる世帯
  • 貯金が十分にある世帯

ただ個人的には、例え専業主婦(夫)家庭であっても、家庭を担う方の親が不在になってしまった時、もう片方の親はきちんと自炊できるのか?また家事も外注なしできちんとこなせるのか?疑問を感じます。

全食外食、洗濯もクリーニングに出す…という状況になれば、なかなかの負担になりそうです。そんな時に医療保険から補填できれば、相方に対するイライラもかなり軽減されると思うのですが、いかがでしょうか?

子供の医療保険のベストな加入方法

それでは、子供の医療保険に加入しようとお考えの方のために、私みのりたが息子氏の入院実体験から考える、ベストな加入方法について考察してみました。

加入タイミング

子供の病気やケガは本当に不測の事態ですし、幼いほど入院する確率は高くなります。よって、まだお子さんが生まれる前なら生まれてすぐ、すでに生まれているならできるだけ早く加入した方がいいと考えます。

 

加入期間

先ほど医療保険に加入する必要がないケースでご説明しましたが、子供が1人で入院できる年齢(大抵小学生以上)になったら、夫婦共にフルタイムの共働き家庭であっても、そこまで仕事や収入に多大な影響を及ぼさなくなります。夜通し泣きじゃくるということもないでしょうから、病室を個室にする必要もなくなってきます。

つまり小学生以上になれば、収入減少の影響も入院でかかる費用もグッと下がりますから、加入するのは未就学児の間だけでいいと考えます。

一度大きな病気にかかってしまうと、将来に渡って医療保険に入れなくなる可能性があるので、ずっと加入を続けた方がいいという意見もありますが、みのりた的には、解約して浮いた保険料含め貯金に励み、再び入院するような事態になった時に備えておく方が合理的と考えます。

 

加入する保険の種類

一時的に入るだけの保険ですから、共済の掛け捨てタイプで十分です。学資保険の医療特約で対応しようとは思わないでください。学資保険は返戻率分だけ原資が増えて戻ってくることを目的に入る保険ですから、特約を付けて肝心な返戻率を下げてしまっては元も子もありません。

みのりた家ではコープ共済「たすけあい」に加入していますが、全労済やお住まいの地域の県民共済でも同等の保険があります。掛け金は月額1000円ですが、共済には「割戻金」という制度がありますので、大体10~20%は安くなり、実質の月額は800~900円程度です。

MEMO
割戻金:加入者が払った掛け金よりも、共済が払った共済金(保険金)や維持費の方が低かった(掛け金が余った)場合に、年に1度加入者へ還元されるお金

なお、1000円/月の掛け金であるコープ共済「たすけあい」に0~6歳の間入った場合、保険料は総額で以下の通りになります。

1000円×12ヶ月×6年間×0.85=61200円
※割戻率を15%として計算

共済の保険金=共済金は入院日額6000円ですから、支払う保険料の元を取るには、

61200円÷6000円/日=10.2日

つまり通算11日間以上入院したら元が取れるという計算になります。これをお得と考えるかどうかは個人の自由ですが、例え丸損しても我慢できる金額ではないでしょうか。

未就学児の間は不測の収入減に備えておき、それ以降はその保険料を子供の将来のために貯める。こんなハイブリッド型の保険利用術がベストなのではないかという結論に達しました。

まとめ

子供の医療保険に加入する必要はあるの?あるとすればいつから?という疑問について考察しました。

そこまで重要度の高い保険ではありませんが、加入すべきか否かの大きな分かれ道となるのは、子供がまだ幼い(未就学児)かどうかと、共働き家庭であるかどうかの2点。
子供の医療保険には、入院によって減少する親の収入保障保険という位置付けで活用できるメリットがありますので、親の付き添いが必要になる未就学児の間だけでも加入する価値はあると思います。

実際にバリバリ共働き家庭のみのりた家では、息子の入院時、主に差額ベッド代で入院費用が膨らんだことなどから、医療保険があって助かりました。

まだお子さんが小さいご家庭の方、またこれからお子さんが生まれるという方は、是非参考になさって下さい。