子供の入院費用はいくらかかる?付き添いで仕事を休む影響の大きさを解説!

みのりたです。

子供の入院。怪我や病気など原因は様々ですが、親からすると、自分のこと以上に不安で心配でたまらなくなります。一刻も早く回復してほしいと強く願う一方で、いざ入院すると、実際にどの位費用がかかるかご存知ですか?

我が家は3歳の息子と0歳の娘2人の子を育てる共働き世帯てすが、息子が2歳の時、川崎病にかかって2週間入院したことがありました。幸いにして息子は順調に快復し、その後も定期的に検査を受けていますが、後遺症等の心配なく過ごせています。

しかしこの時の体験で私は痛感しました。小さい子供が入院すると、思った以上にお金がかかる!そして共働き世帯だと、家計へのダメージが大きい!

今回はみのりた家のケースを元に、私がなぜそう思うに至ったか、実際に子供の入院でかかる費用とその内訳をご紹介します。万一の場合にどれ位かかるのか気になる方、これから入院を控えている方の参考になればと思います。

子供の入院〜みのりた家のケース〜

まず前提として、みのりた家の息子氏は、同年代の子の中では体が大きく、丈夫な方でした。保育園に入った年こそよく熱を出しましたが、その後はほとんど風邪もひかなくなり、ありがたいなぁと思っていた位です。

しかし、それは突然やってきました。

息子氏2歳の秋。発熱状態(37.5〜38.5℃)が何日も続き、一向に下がる気配が無いことに不安を覚えていた所へ、かかりつけの小児科の先生から聞き慣れない病名を聞かされたのです。

「息子さん、川崎病のおそれがあります。紹介状書きますから、これからすぐに検査してもらって下さい」

川崎病というのは全身の血管が炎症を起こす病気で、特に乳幼児が多く罹患するそうです。以下6つの症状の内5つが発症することで、「川崎病」と診断が下されます。

  1. 5日以上の発熱
  2. 両目の充血
  3. 手足が赤く腫れて固くなる
  4. 発疹
  5. 唇が赤く爛れる、いちご舌
  6. 首のリンパ節が腫れる

息子氏の場合、先生が疑って下さった時点で、1,2,4,6の4つの症状が出ていました。そして紹介された大きな病院で検査をし、やはり川崎病の疑いが濃厚と診断されたため、その場で入院が決まりました。

この時点で何より戸惑ったのが、次の2点です。

  • 未就学児は24時間付添いが必要であるということ
  • 入院期間は最低でも2週間見て欲しいと言われたこと

みのりた家は、夫婦揃ってフルタイム勤務の共働き。しかもお互いに実家は遠方で、祖父母の力を借りることができません。私か夫が付き添うしかなかったのですが、私はその頃仕事で一つの山場を迎えており、2週間もずっと休む訳にはいきませんでした。勿論夫もそんなには休めません。

夫婦で話し合った結果、最初の3日間だけ夫に付き添ってもらい、その間に私が在宅で仕事ができるよう手続きを行うこと。その後は交代して私が付き添い、病院内で仕事を進めることに決めました(土日はもちろん二人で付き添う)。

その後は、付き添い側と出勤側とで、以下のような状態で何とか生活をやりくりしました。

付き添い側
病気の辛さからか、終日機嫌の悪い息子氏をなだめながら、食事や服薬、検査の介助をする。息子氏は親がトイレに行くだけでもギャン泣きしたため、いかに最短時間で用を済ますかが一日の最重要課題となった
出勤側
極力残業せずに帰って夕飯や着替え、その他頼まれた物を用意し、すぐに病院へ。着いたら付き添い側と交代して、しばし息子氏に付き添う(交代した付き添い側は帰宅して入浴を済ませ、再び病院に戻る)。また、持ち帰った付き添い側や息子氏の着替え等の洗濯など家事も出勤側がこなす。

経過によっては入院が1ヶ月近くまで長引くと言われていたのですが、幸い息子氏の経過は順調で、当初の予定通り約2週間(13日間)で退院することができ、私も夫も心底安堵しました。

しかし人生で初めて体験した子供の入院、(お金の問題ではないのは分かっていますが)こんなにも家計にダメージがあるとは、正直思っていませんでした。

子供の入院にかかった費用

上記のような息子氏13日間の入院生活でしたが、それではそこに実際かかった費用はいくらだったのでしょうか?項目ごとにご紹介します。なお前半4つの項目は病院から請求された費用、後半3つの項目はその他でかかった費用です。

ケースバイケースではあると思うのですが、みのりた家の場合、かかったのは医療費そのものではない費用でした。

医療費

みのりた家の住む自治体では、子供医療費の助成制度があり、15歳以下の子供は医療費が無料になるので、治療にかかった医療費そのものは0円でした。大変ありがたい制度です。

全てが無料にならないまでも、子供の医療費には助成制度がある自治体が多いと思いますので、医療費自体の負担はかなり小さく済むと思います。

 

子供の食事代

病院食は概ね、1食毎に数百円取られるのが一般的なようです。息子氏の入院した病院でも360円/食かかりましたので、合計金額は以下の通りとなりました。

360×3×12=12960円
(1日3食。初日と退院日は全食は取らなかったため1日分少ない)

 

差額ベッド代

これが最も大きな負担となりました。最初の2日間は相部屋で我慢していたのですが、以下の3点の理由により、みのりた家では個室の病室を利用させてもらいました。

  • 慣れない環境でナーバスになった息子氏が日がな1日泣き続けており、同室の方に迷惑がかかる
  • 息子氏が周りの物音にとにかく敏感になり、夜中もなかなか眠れない
  • 相部屋ではPCを置くスペースもなく、みのりたが仕事を進められない

また息子氏は入院期間の終盤、かなり元気になったのですが、そうなると逆にベッドの上にじっとしていられなくなります。病院には遊べるスペースもあったのですが、利用時間はかなり限られていたため、個室内だけでも歩き回れたのは救いでした。

個人的な意見ですが、歩き回れる~幼稚園児未満の子供が入院する場合は、個室に入った方が、子供も安心できるし親の消耗も少ないと思います。

なお息子氏の入院した病院では個室にもいくつかグレードがあり、利用料は6000~10000円/日でしたが、実際に利用したのは真ん中グレードの部屋でした。

8500×11=93500円

診断書代

息子氏は医療保険に入っていたので、その保険請求時に必要になるため、診断書を発行してもらいました。

2000円

 

親の食事代

付き添い者も子供同様、病院で食事を出してもらうことが可能で、その場合金額は子供とほぼ同等だと思います。

みのりた家では、子供の食べ残しを勿体無いので親が食べたりして、そこまで食事は必要ないと判断したので、病院食は取らなかったのですが、その代わり足りない分はほぼ全食コンビニ弁当(病院内の売店で買う)となりました。飲み物代など含めると、結局1000円/日程度は使っていたと思います。

1000×13=13000円

 

子供のおやつ代

2に含まれないのかと思われるかも知れませんが、入院し始めは特に、子供が病院食を食べてくれないことが多かったです。しかし体力をつけてもらうためにも、何かしら食べて欲しいと思い、少しでも子供が食べられる物(たまごボーロなどのおやつやヨーグルト、ジュースなど)を色々差し入れました。

2000~3000円程度

 

その他

病院の駐車場代やカード式テレビ・冷蔵庫の使用料がかかりました。カード式テレビなんて使わなければいいと思われそうですが、1日中泣き続ける子供をなだめる間、自分自身がイライラしないよう少しでも気を紛らわせる手段として、テレビは案外役に立ちました。

合計5000円程度

1~7合計金額 130000円程度

入院期間13日間でかかった金額ですので、10000円/日程度の負担となりました。

いかがでしょうか、「こんな程度なの?」と思われるでしょうか、それとも「これはかかり過ぎ」と思われるでしょうか?

他の方のブログなどで入院体験記を拝見すると、同じ位入院しても2~3万円で済んだというパターンもありました。その方はずっと相部屋の病室で過ごされたようでしたので、個室を選択するか否かが、入院費用を大きく左右することは間違いありません。

ただし我が家の場合、子供の医療保険に加入していたので、後に一部戻ってきて、実際の負担額は5万円程度で済みました。こども保険、意外と侮れないですよ!

子供の医療保険の話はこちら↓↓↓

子供に医療保険は必要か?加入はいつから?実体験からメリットを解説!
子供の医療保険は入るべき?何歳から(いつから)がおすすめか実体験から解説!

共働き家庭の家計に与える影響

ただし共働き家庭の場合、家計に与えるダメージは上記の費用だけではありません。率直に言えば、数日程度の入院ならそう大きな影響はないでしょう。

しかし1週間を超えた辺りから、以下の3つのダメージが、入院日数に比例してジワジワ来ますので、特に貯金の少ない世帯は注意が必要です。

 

給与の減少分

みのりたの勤務先では、家族の看病時に特別休暇が取得できる制度があります。あるにはあるのですが…給料は一切出ません。それは夫の会社も同じでした。

もし2週間特別休暇を取得すると、その月の手取りが半額になってしまいます。入院で10万円以上かかった上に収入も半分近く減ってしまうとなると、その月の家計がどうなるか、恐ろしくて考えるのを止めた記憶があります。

結果的にみのりた家では在宅ワーク申請なども利用して、何とか有休だけで特別休暇制度を使わず乗り切りましたが、そうはいかない会社も多いと思います。子供の入院という止むを得ない事情ではありますが、休む間の給料減少は覚悟しておきましょう。

 

残業代の減少分

夫もしくは妻片方が付き添いをしている場合、ほとんど身動きが取れませんので、もう片方がほぼ家事を担うことになります。また2人以上子供がいる場合、入院していない方の子供の世話もあります。従って、入院期間は働いている側も残業はほとんどできなくなると思います。

みのりた家の場合、月の約半分が入院期間でしたので、夫の残業代のおよそ半額(金額にして数万円)は収入が減りました。

 

各種サポート利用料

みのりた家では利用しませんでしたが、祖父母など身内の協力が得られない状況の場合、夫婦だけで生活を問題なく回せない可能性もあります。例えば、

  • 付き添わない側が家事を全くできない
  • 入院したのが2人目以降の子で、上の子(達)の送迎などができない

こんな状況では、家事代行など外部のサポートを利用することもあるでしょう。大体1サービス1日あたり数千円かかってくると思われますので、これまた結構大きな金額となります。

これらの金額を入院にかかる費用と合わせた分が、各家庭で子供の入院が家計に与える影響である、と言うことができます。入院期間が1ヶ月ともなれば数十万円単位の金額にもなり得ますので、意外と甘く見れないと思います。

まとめ

子供の入院にかかる費用を、みのりた家の例を元に解説しました。

実際問題、幼稚園児未満の小さい子供の場合は医療費以外にかかる費用が大きく、また共働き家庭にとっては、給料の減少などが意外と家計に大きく影響を与えることが、お分かり頂けたかと思います。

とは言え、当然ながら一番大切なのは子供の快復です。本人も思いもよらぬ病や怪我に、大きな不安を抱えていることでしょう。親としては、かかる費用の問題はさておき、子供にとって一番安心できる環境を整えてあげたいですよね。

もしも子供の入院という非常事態に見舞われた時には、退院までの生活の回し方をご夫婦でよく話し合い、使える制度は使い倒して、家族一丸となって乗り切っていってください。