【資格】消費生活アドバイザーとは?試験の難易度や合格基準、就職先情報も!

みのりたです。

皆さんは何か実務的な資格をお持ちですか?今は通信講座などで手軽に資格取得の勉強ができるので、誰でも有資格者になれる時代ですよね。

かく言うみのりたも3つほど資格を持っており、その中の1つが「消費生活アドバイザー」です。なかなか耳慣れない名前ですが、実は今、取得を推奨する企業が増えてきていて、特に女性に向きと考えられる資格なんです。

今回はこの消費生活アドバイザーという資格について、どんな資格なのか、試験は難しいのかなどご紹介すると共に、この資格が生かせる就職先情報なんかもお伝えしたいと思います。

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消費生活アドバイザーとは

消費生活アドバイザーは、昭和55年に創設された、内閣総理大臣及び経済産業大臣の事業認定資格です(ものものしい感じですが、国家資格ではなく民間資格です)。一般財団法人日本産業協会が試験を実施しています。

消費生活アドバイザーの目的と役割

日本産業協会のHPによれば、その目的は以下の通り述べられています。

消費生活アドバイザー資格制度は、消費者と企業や行政の架け橋として、消費者からの提案や意見を企業経営ならびに行政等への提言に効果的に反映させるとともに、消費者の苦情相談等に対して迅速かつ適切なアドバイスが実施できるなど、幅広い分野で社会貢献を果たす人材を養成することを目的としています。

企業にとっては、消費者のことをもっとよく理解した商品を作りができる、消費者にとっては何か問題を抱えた際に相談できる窓口になってくれる、そして行政機関にとっては、世の中の消費者問題など提起してもらえる、という存在であるということです。

主な活躍の場としては、企業ならお客様相談室や直接エンドユーザーに対応する販売部門、行政ならば消費生活センターなどの相談員があります。国家資格のように、「この資格所有者だから」という枠で就職できるとは言えませんが、特に企業にお勤めの方であれば、社内での業務の幅は確実に広がります。

みのりたも、元は会社からの奨励があって受験→取得したのですが、仕事面では常にお客様(エンドユーザー)の立場を考えながら自社製品の開発などを考えられるようになりましたし、逆に消費者の立場としても、企業から出される情報を鵜呑みにせず、自分の頭できちんと考えて契約や買い物をすることができるようになったな、と感じています。

資格試験の概要

試験の概要をざっとご紹介します。詳細は主催する一般財団法人日本産業協会のHPをご確認ください。

試験日(2018年)

  • 第1次試験 9月30日㈰
  • 第2次試験 11月23日㈮ ※祝日です

 

受験手数料

  • 通常受験 12960円(税込)
  • 第1次試験免除 9720円(税込)
注意
いずれの受験も合格後、資格保有者として登録するため、別途、登録管理手数料10800円(税込)がかかります。

 

受験資格

特になし(誰でも受験可能です)

試験範囲

選択式の筆記試験である第1次試験と、小論文と面接から成る第2次試験に分かれています。第1次試験合格者だけが第2次試験に進める仕組みになっています。以下見て頂ければ分かりますが、出題範囲はかなりの広範囲に渡ります。

第1次試験
1. 消費者問題
2. 消費者のための行政・法律知識
(1) 行政知識
(2) 法律知識
3. 消費者のための経済知識
(1) 経済一般と経済統計の知識
(2) 企業経営一般知識
(3) 金融の知識
(4) 生活経済
(5) 地球環境問題・エネルギー需給
4. 生活基礎知識
(1) 医療と健康
(2) 社会保険と福祉
(3) 余暇生活
(4) 衣服と生活
(5) 食生活と健康
(6) 快適な住生活
(7) 商品・サービスの品質と安全性
(8) 広告と表示
(9) 暮らしと情報

第2次試験(論文試験)
下記第1グループと第2グループの中からそれぞれ1題ずつ選択して、小論文を記述します。
第1グループ(4題)
・消費者問題
・行政知識
・法律知識(2題)
第2グループ(4題)
・経済一般知識
・企業経営一般知識
・生活経済
・地球環境問題・エネルギー需給

勉強方法についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。

【消費生活アドバイザー】勉強時間の目安や勉強方法のコツを紹介!
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どんなテキストや参考書を使えばいいかはこちらからどうぞ。

【消費生活アドバイザー】過去問題集の入手方法は?参考書おすすめも!
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合格率と難易度

例年20%程度で、合格率だけで言えば宅建(合格率15%程度)より少し簡単といったレベルの難易度でしょうか。消費生活アドバイザーは広く浅くの知識が求められるので、1つ1つの科目の専門性は低いと言えます。

 

合格基準

第1次試験

正答率60%程度

第2次試験

  1. 論文試験:出題の理解力、課題の捉え方、表現力等を審査し、選択した2題それぞれが5段階評価(A~E)のC以上
  2. 面接試験:(ⅰ)誠実、円満、機密保持等の資質 (ⅱ)消費生活アドバイザーとして相応しい態度、積極性、見識等について審査し、面接委員の総合評価が3段階評価(A~C)のB以上

2次試験については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

【消費生活アドバイザー試験】2次試験対策のコツ!合格率はどのくらい?
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資格取得後の活躍の場

先に少し触れましたが、消費生活アドバイザー資格が直接就職に有利に働くシーンは、正直ほとんどありません。みのりたも資格を取得した後、出来心で転職情報を漁ってみたのですが、すぐにPCを閉じた記憶があります。

しかし、名だたる大企業がその資格取得を推進している点からすると、「お客様視点を持った人材」として、勤務先の内部で必要とされる存在になれる可能性が十分にあります。

従って、この資格を取って就職に生かそうと考えるよりは、就職後、自分の幅を広げるためにこの資格を取るという方が、せっかくの資格を無駄にしないベターな姿勢と言えます。

一方、例えば出産などで一度仕事を離れた主婦の方などがパートや嘱託社員で働くには、普通より好条件で働ける可能性が高くなります。地方自治体の消費者センターで、時折消費生活相談員の募集がかかりますが、普通の事務よりは2~3割高い時給がもらえそうでした。

まとめ

消費生活アドバイザーという資格について、そのや役割や試験概要、更に資格取得後の活躍の場について解説しました。

まだまだマイナーな資格ですが、その試験範囲はかなり広く、経済や金融、法律から環境問題まで様々な知識を覚えていかなければならない上、合格率も20%程度と、決して難易度は低くありません。

そのくせ就職に有利になるとは言い切れないため、胸を張って「ぜひこの資格を取って仲間になってください!」とは言いずらい資格なのですが(汗)、特に企業内で開発や販売に携わっている人にとっては、業務の幅を広げるいいきっかけになる資格だと思います。

もしこの資格取得に興味を持たれた方がいましたら、まずは主催する日本産業協会のHPでの情報収集から始めてみて下さい!

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