みのりたです。
2018年消費生活アドバイザーの第1次試験まで、あと3ヶ月を切りましたね。通信講座を受講されている方は、そろそろ全て(小論文は除く)の科目のリポートを提出し終えるか、という所でしょうか。
しかしその第1次試験に合格したら、次は2ヶ月経たない内に第2次試験が待っています。1次が終わってから…と思っていると対策が間に合わなくなりますので、できれば1次の勉強をしながら、2次の対策も何となく始めておきたいですよね。
でも2次試験って小論文と面接でしょう?具体的にどんな対策をしたらいいの?そんな疑問をお持ちの方も結構多いのではないでしょうか。みのりた自身も、1次試験の勉強中は「小論文なんてとりあえず書けば何とかなるでしょ」程度の気持ちでした。
そこで今回は、いまいち対策の見えにくい2次試験について、具体的な学習の進め方やコツについて解説したいと思います。また、2次試験の合格率についても調べた範囲でご紹介しますので、今はまだ1次試験対策でいっぱいいっぱいという方も、ぼんやり参考になさって下さい。
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目次
第2次試験の内容おさらい
消費生活アドバイザー試験の2次試験は、小論文と面接から構成されています。以下にそれぞれの概要を簡単に示します。
小論文
- 下の2つのグループから1問ずつ選択、2テーマを書く
- 各文600~800字、時間は各60分。ABCDE評価で、各文C以上であること
第1グループ:消費者問題、行政知識、法律知識(一般)、法律知識(特商法関連)
第2グループ:経済一般、企業経営、生活経済、地球環境問題とエネルギー需給
面接
- 1人の受験者に対して、3人の面接官が面接
- ABC評価で、B以上であること
この2次試験で注目すべきは、小論文・面接どちらもバランスよく点数を得ないと合格できない一方、別に最高評価のAを取る必要はないということです。あまり完璧を目指さず、押さえるべきコツだけ押さえて、要領よく合格しちゃいたいですね!
2次試験対策のコツ~小論文編~
とにかく小論文を書くことに慣れる!
小論文は、60分という時間で原稿用紙2枚分程度に自分の意見をまとめ、論拠も添えてまとめなければなりません。実際に問題を解いてみれば分かりますが、とにかく時間との勝負になる試験です。
600~800字というボリュームは、単に書くだけでも25~30分はかかると言われています。ですから、文章の構成を考え、自分なりの意見をまとめる時間は残りの30~35分しかないのです。
最初の内は特に、論文の質よりもまず書き上げることを第一に考えて、小論文という形態に慣れていきましょう。
早めに自分に合った科目を見極める!
1次試験の勉強をしていると、自分が得意な科目、苦手な科目が出てくると思います。なるべくなら得意科目で小論文も勝負したい所ですが、一度は全ての科目の論文を作成してみましょう。意外と構成が自分に合っている、という科目が見つかると思います。
それが分かったら、後はひたすらその科目で論文の演習を続けましょう。書かない科目に割く時間がもったいないです。
ちなみにみのりたは、経済系は得意でしたが法律系がてんでダメだったのと、元々行政知識を覚えるのが苦手だったので、第1グループの問題は、事実上消費者問題一択でした。
文章の構成をマスターする!
小論文で使う文章の構成法が、主に次の2つです。その時の出題内容によってどちらで書くのが良いかは変わってきますが、練習をする際にこれらの構成法を意識すると、その内自然と身に付き、採点者にも読みやすい文章を書くことができます。
さかな法
文章の段落をMAX5つまでとし、最初の1段で問題提起の「前文」、次の2,3段でその問題を解決するための意見である「主文」、そして最後の1段「末文」で要約や結論を書く、という方法です。段落数を決めるだけでも、文章が引き締まりますよ。
だんご法
「序論」という200~300字のだんごで問題提起や現状説明をし、「本論」という300~400字のだんごで説明や分析、問題点の指摘をした後、「結論」という200~300字のだんごで解決策や今後の展望を示す…という方法です。どのだんごもバランスよく文字数が配置されるので、書いていって後半字足らずになった!という失敗をせずに済むようになります。
構成メモを作る!
過去問など見ていれば、自分が書こうと思っている科目で出題される(されやすい)テーマが、何となく見えてくると思います。一方で、先に述べた通り当日は時間との勝負でもありますから、ゆっくり構成を考えている時間もありません。そこでやっておきたいのは、構成メモ作りです。
構成メモとは、あるテーマで小論文を書こうと思った場合、自分なりにどんな流れで書こうと思うか、の下書きプロットのようなものです。例えば選ぶ科目が「消費者問題」であれば、過去にも出題されたことのあるキーワードとして、「消費者の権利と責任」や「消費者団体訴訟制度」「CSR」などが挙げられます。これらのワードで論文を書くとしたらどんな内容にするか、もう予め決めてしまうのです。
もちろん、キーワードが同じでも構成メモの内容と実際の出題内容は異なることがほとんどです。しかし、文章の流れが頭にインプットされている状態だと、まっさらな状態から文章を書くよりも断然スピードが速くなります。
2次試験対策として1からこれを作成するのは結構骨が折れるので、1次試験対策時に、論文が書けそうなキーワードは予めピックアップしていくと良いと思います。
なお配信回数は月1~2回程度(配信がない月もあり)です。
詳細は産能大のこちらのページからご確認ください↓↓↓
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字は堂々と濃い字で書く!
いやいや、字なんて人それぞれの個性だし、そんなことで点数決められたらたまったもんじゃないよ!と思われるかも知れませんね。みのりたも、この話を聞いたときはそう思いました。ですが、実際にしっかりとした濃い字で書いた方が、採点者に好印象を与えるそうなのです。
採点者は割と高齢の方が多いという噂があり、凝視しないと読めないような薄さで書かれていたら、老眼の彼らにとっては端から読む気が失せるでしょう。せっかく質の高い論文を書いても、ろくに読まれなかったら良い評価はもらえませんから、採点の土俵に立つために、堂々と濃い字を書くことを忘れないでください。
記憶が定かではありませんが、みのりたは勉強していた当時、鉛筆はHBでなくB以上を持っていけ、と言われたような気がします。
2次試験対策のコツ~面接編~
想定質問に対する答えをなるべく多く作る!
極めて一般的なことですが、しかし消費生活アドバイザー試験においてもこれが1番大切です。特にこの試験は聞かれる質問パターンがある程度決まっていますので、特に以下の質問に対しては確実かつ明確に答えられるようにしておきたいです。
志望動機(必ず聞かれる質問)
「あなたが消費生活アドバイザーを志した動機は何ですか?」「なぜ消費生活アドバイザー資格を取ろうと思ったのですか?」
資格取得後の活かし方(必ず聞かれる質問)
「あなたの仕事の中で、この資格をどう活かしていきたいですか?」
※仕事以外での活かし方などもよく聞かれます
※無職の方であれば、資格を取った後にどんな仕事に就きたいか?が問われそうですね
会社や仕事に関する質問
「勤務先の会社の概要とあなたの担当業務について教えて下さい」「あなたは仕事で消費者とどんな関わりがありますか?」
時事問題
「最近の消費者問題で、あなたが関心のあることは何ですか?」「○○問題について、あなたはどう考えますか?」
もちろん他にも想定質問は色々考えられますので、2次試験対策講座など受講される方はそちらの資料を参考に、あらゆる質問に答えられるようにしておきましょう。
自分の意見を声に出して話す!
面接もまた、慣れと訓練が必要な試験の一つです。どんなに優秀で素晴らしい素質を持った人も、面接であがってしまいろくに話せなかったら、その魅力はほぼ伝わらないでしょう。
面接慣れの第一歩は、まず自分の考えを声に出して話してみることです。文章ではよくまとめたつもりでも、口に出してみると意外と長過ぎたり、逆に前提が無くて意図が伝わりにくかったりしますから、想定質問と回答を作ったら、とりあえず独りで椅子に座り、目の前に人がいることを想定して話してみましょう。
とにかく笑顔とはきはきした応対を心掛ける!
みのりたが先輩に言われたのは、「最終的には面接官が『この人を合格させたいな』と思うかどうかで合否が決まるよ」というアドバイスでした。諸々多少出来が悪くても、「この人は消費生活アドバイザーに向いている」と思わせた者勝ちなのだそうです。
今にして思うと、私が合格できたのも多分に「お情け」の部分が入っていたのではないかも知れません。
というのも、みのりたは2次試験当日、小論文2件の内1件がかなりの失敗作でした。本当にもう落ちたと思い、面接を受けずに帰ろうとした位です。しかしその後、何だか開き直れてしまい、面接はなかなか会心の出来でした。そして合格できたという事実を鑑みると、「まぁ合格させてやるか」と思ってもらえた可能性はあると思うのです(勝手な推測ですが)。
ですから、少しでも印象良く思ってもらうためにも、面接中は終始口角を上げ1トーン高めの声で話すようにします。これもまた訓練が必要ですので、特に面接に慣れていない方は、全身鏡の前で椅子に腰かけ、自分の姿を見ながら受け答えをする練習をしてみて下さい。
2次試験の合格率
昨年平成29年度(2017年)の2次試験の合格率を、日本産業協会が発表している「消費性格アドバイザー資格試験の結果等について」から計算してみました。
2次試験に限定してみると、受験者数の合計861名に対し、合格者数の合計は516名でした。つまり合格率は、
合格者数516名÷受験者数861名×100=約60%
ということになります。1次試験の合格率を同様に計算してみると約31%ですから、数字だけ見れば、1次試験よりは大分通りやすくなっているかなという印象です。
ちなみに上記合格者数には、第1次試験免除者も含まれています。前年に1次試験は通過していたけど、2次試験で落ちてしまった…という方などが相当しますが、彼ら(彼女ら)は1年間、小論文と面接の対策だけに集中できる訳ですから、当然有利な立場にありそうですよね。
昨年初めて消費生活アドバイザー試験を受けたぺーぺーの人と1次試験免除者とで、合格率はどう変わるのか計算してみましたが、何と予想を覆してぺーぺー組の方が合格率が高いという結果でした!
ぺーぺー組の合格率:397名÷648名×100≒61%
免除組の合格率:119名÷213名×100≒56%
うーん、何故でしょうね…?やはり知識以外で落ちるのには、それなりに理由があるということなのでしょうか?真相は闇の中ですが、ここから1つ言えるのは、試験を受けるなら、「今年はとりあえず1次だけでも合格できれば…」という姿勢ではなく「今年中に2次まで合格する!」という意気込みで受けるべきということですね。
まとめ
消費生活アドバイザー試験の2次試験対策について、小論文と面接、それぞれの学習の進め方とコツを解説するとともに、合格率の情報も併せてご紹介しました。
個人的には、小論文は意外と舐めない方がいいこと、必ず1度は添削を受けて自分の文章の書き方が小論文に適しているかチェックすること、そして1次試験対策と同様、なるべくたくさんの問題を演習すること。これら3点を特に強調したいと思います。
また面接対策には、とにかく聞かれる質問パターンの回答を多く用意しておき、当日はとにかく落ち着いて、ひきつってでも笑顔!を忘れないでください。
1次試験の勉強時、頭の片隅に本記事の内容を留めて頂き、2次試験で問題を出されたらどう回答するか?という観点を持って学習を進めて頂けたらと思います。まだまだこれから暑くなりますが、頑張ってください!
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