生協の出資金、返還はいつ?引き出し(払い戻し)や残高確認の方法を解説!

みのりたです。

生協=生活協同組合に加入している方は多いでしょう。かくいう私もその1人でコープ生協の組合員です。

ところで組合員になると時「出資金」というものを払いましたよね?その後増資したりしている方もいらっしゃると思いますが、これはもし今後生協から脱退(解約)する場合は返還されるものなんです。

ではその出資金、返還されるのはいつなの?って気になりますよね。

今回は生協の出資金の返還(払い戻し)や残高を確認する方法についてご紹介します。

生協の出資金とは

みのりたが住む愛知県の生協、コープあいちのサイト上では以下のように説明されています。

出資金は、組合員の願いを実現するためにお預するもので、入会金や会費とは違います。預金とは異なり自由に出し入れすることはできません。
コープは組合員のみなさんの出資金を元手に事業を運営しています。商品をお届けしたり、お店、施設などのために活用しています。剰余(利益)が出た場合は、出資額に応じて配当がされる場合もあります。
組合員のみなさんに3万円を目指して増資(出資額を増やしていただくこと)をよびかけています。また、脱退される際には全額を返金いたします。

引用:コープあいち「よくあるご質問

うーん、でもこれ読んでもよく分かりませんよね?

出資金というのはその団体の運営に意見を出せる権利を持つためのお金で、株式会社で言うところの株券を買うみたいなものです。

つまり、出資をしているあなた自身がコープの運営を協同で担っているということを意味しています。イメージ図としては下図がわかり易いですね。

 

生協出資金の特徴

ただ、当然ながら生協は株式会社と異なります。以下に株式会社と生協の似ている点と異なる点をザックリご紹介します。

生協と株式会社が似ている点

  • 出資した人が運営(経営)に意見することができる
  • 出資した団体(会社)が利益を出したら、それを配当として還元してもらえる
  • 出資する金額は基本的に自由に増やすことができる

生協と株式会社が異なる点

  • 1人当たり出資できる金額に上限がある
  • いくら出資しても意見できる重さは同じ。1人1票分のみ
  • 出資証券の売買はできない
  • 自由に現金化(引き出す)することができない

株式会社みたいに経営そのものを牛耳れるような「大株主」にはなれませんが、生協が利益を出せば出資金額に応じて配当がもらえますよ、ということですね。

なお先ほど「出資金は自由に現金化できない」と書きましたが、別に未来永劫生協に巻き上げられるという訳ではなく、あくまで経営の原資として「預ける」という形ですので、加入している生協を脱退するときに全額返還してもらうことが可能です。

ちなみに信用金庫にも類似の出資金制度があります。詳しくはそちらでもご紹介していますので、ご参考にどうぞ↓↓↓
信用金庫で金利4パーセント!?出資金とは?上限や解約・払い戻し方法も!
信用金庫で金利4パーセント!?出資金とは?上限や解約・払い戻し方法も!

また、加入されている生協のホームページなどでもわかり易く解説されていたりしますので、そちらも参考にしてみて下さい。

 

生協出資金の配当率

先ほど特徴で書いた通り、生協へ出資すればその金額に応じて、毎年配当金を受け取ることができます。これが普通の預貯金よりは利率の良い金融商品みたいなものになるので、余剰資金を一部出資金に充てるというのも、資産運用の方法としておすすめです。

ちなみに直近の配当率ですが、みのりたが属しているコープあいちでは2019年の配当が以下のようになっていました。

年利0.3%(税引き前)

そこまで「すごい!」と思える利率ではありませんが、銀行の預貯金や国債に預けるよりは全然マシじゃないでしょうか。

簡単に下ろせないというデメリットも、裏を返せば貯金が苦手な人にとって強制的に貯められる良い手段になります。

個人的には、安定した資産運用方法を探している方なら是非積極的に出資金を利用してほしいなと思うところです。

生協出資金の返還までにかかる期間

通常のご家庭で加入する生協と大学生協とで脱退時の手続きが異なりますので、いつ返還されるかは脱退する方法によって変わります。

通常の生協の場合

口座振込になりますので、出資金を返還してもらうまでには結構時間がかかります。

みのりたが問い合わせたところでは、申請書類が受理されてから1ヶ月(4週間)ほどかかるそうなので、例えば出資金を他の用途(教育資金など)に使おうとお考えの方は、このタイムラグを頭に入れた上で早めに脱退手続きを進めましょう。

 

大学生協の場合

郵送で脱退手続きを行う場合は通常の生協と同様に口座振込になりますので、おそらく返還までの期間も同じ位かかるでしょう。

ただし大学生協の場合、大抵は大学構内に窓口(事務所)が設置されているはずですので、そこへ直接出向いて脱退手続きを行えば、その日の内に現金で出資金を戻してもらえます。

脱退の方法については次項でご紹介しますね。

出資金を返還してもらう方法

出資金を返還してもらう=加入している生活協同組合を脱退するということになりますので、各生協の脱退方法について大まかにご紹介します。

加入している組合によって細かい方法が異なる可能性もありますので、詳しくは必ず加入生協へお問い合わせ下さい。

通常の生活協同組合の場合

ご家庭で加入されている生協から脱退するには、以下の3つの方法があります。いずれにしてもネットで気軽に退会処理…という訳にはいきませんので、まずは何らかの手段で直接生協とコンタクトを取る必要があります。

  1. 宅配担当者の方に申し出る
  2. 電話で連絡する
  3. コープの店舗のサービスカウンターで手続きする

ちなみに、もし店舗へ出向く際は以下の物が必要になります。

生協脱退時に必要なもの

  • 身分証明書(運転免許証など)
  • 組合員証カード
  • 出資金を払い戻す口座
  • 認印(忘れても何とかなるとは思います)

大学生協の場合

大学で生協に加入されている方の場合、少なくとも卒業時には必ず脱退(解約)が必要になりますよね。出資金返還もきちんと申請しないと戻ってこないので、卒業時には忘れず問い合わせましょう!

具体的な方法は各大学によって異なると思いますので、詳しくは通っている大学の生協で確認して頂きたいですが、大まかには以下3通りの方法があるようです。

  1. 窓口や店舗へ本人が直接出向く
  2. 窓口や店舗へ代理人(親など)が出向く
  3. 必要書類を郵送する

通常の生協と同様、脱退(解約)時には以下の物が必要となります。直接窓口へ出向く場合は、その場で現金で出資金が返還されることもあるようです。

生協脱退時に必要なもの

  • 組合員証カード
  • 印鑑
  • 身分証明書(代理人が出向く場合)
  • 本人自筆の委任状(代理人が出向く場合)
  • 出資金を払い戻す口座(郵送で手続きする場合)

なお全国の大学生協のホームページがこちらで検索できますので、ご自身の大学生協の問い合わせ先が知りたい方は参考にして下さい↓↓↓
全国大学生活協同組合連合会「大学生協のサイト検索」

出資金の残高確認方法

自分の出資金残高は今いくらなんだろう?というのが気になることもありますよね。これはサイト上でサクッと知るというのが難しいのですが、年に1度加入している生協から送られてくる「出資金のお知らせ」という書類(みのりたの場合はハガキ)で知ることができます。

そこには、総代会(株式会社の株主総会みたいなもの)時点での出資金合計金額と、それに対する配当金の金額が記載されています。

参考までにみのりたのケースをご紹介しますと、こんなはがきが夏前に届きました。

はがきを開くと、「2018年度出資配当のお知らせ」と書かれたページがあります。

写真1列目があなたご自身の組合員番号で、2列目「あなたの2019年3月20日時点の出資金は ○○○円」という欄が、今まで出資してきた合計金額、つまり出資金の残高になります。

そして3列目「出資配当金は ○○円です」と書かれた欄に、今年もらえる配当金の金額が書かれています。ちなみにここには税引前の金額が記載されていますので、実際にあなたの口座へ振り込まれるのは4列目「源泉所得税控除後の出資配当金振替額 ○○円」の金額になります。

出資金を増資/減資する方法

出資金を増資したい場合

出資金を増資する方法は次の4つあります。

1. 自動増資

コープ宅配を利用されている方は、毎週の注文時に一定額を自動的に増資し続ける設定をすることができます。もしかすると、加入時にその設定をするよう勧められた方もいらっしゃるでしょう。

 

2. 商品注文時の増資

3. お店での端数増資

4. 積み立て増資

出資金を増資する場合は簡単です。どこの生協でも毎週の宅配を依頼する注文用紙があると思いますが、そこに「増資○○円」という欄もありますので、そちらを選択すればOKです。加入している生協によっては、自動的に一定額を増資していくこともできますので、ちょっとした積み立て貯金みたいな感覚で増資することができます。

注意
出資金には上限額があり、上限300万円となっています。それ以上は増資できないようになっていますのでご注意ください。

 

出資金を減資したい場合

増資に比べると減資は非常にやり難いです。出資金は先ほど解説した通り、自由に引き出すことができないようになっているからです。

ただし1年に1度だけ、1口(1000円)以上を残して引き出すことが可能です。

引き出し(減資)を希望される場合は、やはり加入している生協の問合せ窓口まで1度連絡してみてください。電話口で引き出す理由など直接聞かれるみたいですが、解約でなければ割とすぐに対応してもらえるようです。

まとめ

生協の出資金の返還(払い戻し)について、いつ頃返してもらえるものなのか、はたまた自分が今いくら出資しているのか残高確認する方法はあるのかなど、解説しました。

生協の出資金を全額返還してもらうには、加入している生協を脱退(解約)するしかありません。方法は主に、直接窓口や店舗まで出向くか電話または郵送で申請書類を送ってもらうことになります。

正常に申請書類が受理されれば、およそひと月後には出資金が指定口座へ振り込まれることでしょう。また大学生協の場合、脱退時に直接現金で返してもらえることもあるので、具体的には加入している生協の問い合わせ先まで確認してみて下さい。

実はちょっとした資産運用先としても使える生協の出資金。自由には引き出せませんので、「出資金を○○に使おうかしら」とお考えての方は、少なくとも1か月以上前には手続きを始めましょう!