みのりたです。
女性の社会進出が進みつつある昨今、看護師等の専門職や企業の総合職で活躍する女性も増えています。そうした女性達が結婚すると時に起こるのが、夫婦間の収入逆転。妻の方が収入が多いという事態です。そしてそんな夫婦は離婚しやすいなんて話を聞きます。
実はみのりた家も、そんな格差婚と呼ばれる夫婦です。私も夫もフルタイムの正社員ですが、現在は私の収入が夫の約1.5倍あります。(みのりた家の家庭の概要については、自己紹介をご参照下さい)
自己紹介しかし我が家は少なくとも今の所、夫婦円満に暮らしていますし、身の回りにも、妻の方が収入が多くても上手くいっている家庭が何組もあります。
一方で、上手くいっていないことが分かる家庭や別れてしまったご夫婦がいらっしゃるのもまた事実。この差は何だろうと考えた時に、上手くいく夫婦といかない夫婦とで、いくつか特徴があることに気が付きました。
今回は、妻の方が収入が多い夫婦が円満に暮らしていくためのコツを、みのりた家や周りの実例を基にご紹介します。大切なのは、夫婦間のパワーバランスをいかに均等にするか、ということです。
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目次
妻の方が収入が多い夫婦は離婚しやすい!?
みのりた自身もドキッとする話ですが、具体的な数値が統計として出ているかは不明ながら、個人的には理解できる話かな、と思います。何故なら、夫婦がお互い経済的に自立しており、離婚してもそれぞれ生活が成り立つ=特に困らないからです。
「離婚したいけど離婚していない」夫婦は、主に妻側が専業主婦かもしくは扶養内パートで経済的に自立しておらず、離婚した後の生活が成り立たないと判断するために、やむを得ず結婚生活を続けているパターンが多いと思うのです。子供が小さければ尚更でしょう。ですから、この経済力さえ妻側にあれば、そう夫に固執する必要はなくなるという訳です。
みのりたは夫にほぼ全く不満はありませんが、この先も絶対に共働きを辞めるつもりはありません。ここだけの話ですが、その理由の一つは「いつでも別れられる」という保険を持っておきたいからです。夫婦に絶対や永遠はありませんからね。
不倫や借金など大きな問題が生じた場合、実際に離婚するかどうかはともかく、この保険を持っていることは、精神衛生上非常に重要と考えています。
妻の方が年収が高くても仲良し夫婦でいるコツ4選
そうは言っても、縁あって結婚した者同士です。せっかくならいつまでも夫婦仲良く暮らしていきたいですよね。
今回ご紹介するコツは、主に経済的に自立した、いやむしろ大黒柱となった妻(女性)サイドに向けたものですが、男性サイドに向けた考え方もありますので、世の旦那様方、決して卑屈になったりせず、お読み頂ければと思います。
1. 妻がダメな部分をさらけ出す
上手くいかない家庭の特徴の一つに「何でも妻が完璧にこなし過ぎ」というものがあります。仕事をバリバリこなしながら家事も完璧、保育園の送り迎えも一人で担いながら子供の習い事までケアする…
正しくスーパーウーマンです。いやぁ素晴らしい限り。
しかしこれでは、正真正銘夫の存在価値はありません。こういうご家庭の夫が辿る道は、みのりたが知る限り2パターン。窮屈さから外の女に走るか、完全に妻に依存して何もしなくなるか、です。
収入が上という時点で、夫婦間のパワーバランスはかなり妻側へ傾いています。それを均等にするためには、夫にも家庭運営の一端(本来は半分)を担ってもらわねばなりません。そこで有効なのは、妻も弱みを持ち、そこを夫に頼ることです。
例えば、みのりた自身は家事、特に掃除が得意ではありません。だから家をキレイに保つ役割は、夫に担ってもらっています。風呂場やトイレが汚くなってきたなーと思っていると、ある日ピカピカになっているんですや。これが実にありがたい!自然と感謝と尊敬の念が湧いてきます。
また先輩女性の家庭では、結婚生活10年以上、妻である先輩が料理したことはただの一度も無いそうです。お子さんの手の込んだキャラ弁も、旦那様が毎日作っていたとか。曰く「うちの旦那、料理が得意なのよ!」でもこのご夫婦、共通の趣味をお持ちで、今でもとても仲良しです。
ある意味では、夫に「ちょっとダメな妻を俺が支えてやっている」という感覚を持ってもらうことが、パワーバランスを保つ秘訣の1つと言えると思います。
2. 家庭の最終決定権を夫が持つ
妻の方が収入が多い家庭では、何かと妻の考えが通りやすそうですが、むしろ昭和的な亭主関白家庭の考え方を取り入れた方が上手くいきます。夫を家長と位置付け、家庭の重要な決めごとや契約の際は、必ず夫にお伺いを立てるのです。これもパワーバランスを取るために有効です。
何で私がそこまでしなくちゃいけないの?と思われるかも知れません。仕事で優秀な女性ほど、自分の決断には自信があるでしょうし、稼いでいるのは私!というプライドもあるでしょう。
ですが家庭においては、夫とあなたはあくまで共同運営者です。収入の多い少ないで上下関係が決まる訳ではありません。
男女逆だったらどう感じるか、一度考えてみて下さい。「俺が稼いで来てやってるんだ!」と威張り散らして妻の意見など聞く耳持たない夫。共働きなのに自分より収入が下だからと妻を見下す夫。よほど従属意識の高い女性以外は、不満が溜まり愛想が尽きると思いませんか?
ここは夫に対してデキる上司を気取るのではなく、むしろデキる部下を気取りましょう。判断するのは上司ですが、そのための材料を揃えるのは部下です。デキる部下は、自分が「こっち」と思う方を上司が決断してくれるように、上手く誘導できる資料を作るでしょう。あなたが夫に対して同じようにプレゼンしてあげればいいのです。
ただし、いかにも「決断だけさせてあげる」という態度はご法度ですし、もし夫がそれでも反対するようなら、その時はその意見にきちんと耳を傾けましょう。
3. 普通以上に感謝の気持ちを持つ
キレイ事のように感じられるかも知れませんが、これは本当に大切です。
自分で稼げる妻の場合、自然と夫への要求が上がる傾向があります。自分と同等に稼いで欲しい、私ばかり負担が重いからもっと家事育児を分担して欲しい…妻の目には、夫が少し情けない男性に移る時があるかも知れません。
しかし、恐らく誰よりも夫本人が、妻の方が収入が多いという事実に葛藤していると思うのです。それを理解し、自分と一緒にいてくれること自体に感謝の気持ちを忘れてはいけません。価値観が多様化した現代とは言え、まだまだ男性が稼ぐ概念が根強い日本にあって、それを覆す状況を受け入れてくれているのですから。
それができないとどうなるか。
みのりたの知り合いに、夫が自営業で収入が安定せず、会社員の妻が事実上生活を支えていた夫婦がいます。まだ子供も小さく、確かに妻にのしかかる負担はとても大きいと分かるのですが、この奥様、とにかく夫が「してくれない」ことへの不満ばかりでした。
寝る間も惜しんで働く夫に、いつまで経っても収入が安定しないと夜中にぶちまける。家事をやってもらっても、それより子育てに関わってくれないと文句を付ける。
更に、たまに子供と公園で遊ぶ姿に、遊び方が乱暴で気に食わないと小言を言う。恐らく奥様的には、やって欲しい内容やクオリティと違うのが気になるのでしょうが、私が話を聞いていても、旦那様が気の毒になるくらいでした。
そうこうする内に夫が妻を無視するようになり、このご夫婦は子供を介してしか会話をしなくなってしまいました。一時期は離婚協議までいき、その後何とか踏み止まって現在に至るようですが、個人的にはお子さんの精神状態がとても心配です。
家庭によって事情は様々ですが、それでも「できない」「してくれない」ことに不満を言っては始まりません。自分の理想に勝手に相手を当てはめるのではなく、相手がしてくれること、得意なことをよく観察して、とにかく積極的に感謝の気持ちを表しましょう。あなたが渡す感謝の気持ちの数だけ、歪んだパワーバランスが矯正されていきます。
4. 互いに家庭の共同運営者である自覚を持つ
先ほども夫婦は家庭の共同運営者であると表現しましたが、つい忘れがちになってしまうのは、あくまで立場は対等であるという点です。
私達はつい収入の多い少ないで立場の上下を決めたくなってしまいますが、でもその収入差って、たいてい「たまたま」なんですよ。たまたま良い企業に入れただけ。たまたま良い成績が取れただけ。たまたま事業が上手くいってるだけ…
もちろん本人の努力あってこその結果ですが、景気が悪くなればあなたの会社も傾くかも知れませんし、収入差なんていつでも簡単にひっくり返る可能性があるんです。特に女性の場合、妊娠出産すればどうしても収入は下がりますしね。
ですから、あまり仕事だけにフォーカスするのは止めて、家庭運営にもっとフォーカスしましょう。どちらが稼いだ金だろうが一緒なのです。まずはそれをどう使って将来に備えていくのか、ライフプランについてきちんと話し合いましょう。
みのりたの友人夫妻は、よく小遣いの金額で揉めています。高収入の妻が「私が稼いでいるのだから、もっと自由になるお金が欲しい」と言い、夫がそれはズルいと反対する…というのが主な構図ですが、よくよく聞くとこの夫婦、家計的にあまり貯金できていないようなのです。
お子さんの教育費や住宅ローンの繰り上げ返済など課題は山積みだろうに、小遣いなんか増やしている場合か?と余計な老婆心が顔を出してしまいますが、このように目先の収入額だけに囚われると、将来家庭として生活が成り立たなくなる危険性も出て来ます。
ですから、妻の方が収入が多くて自信を失いつつある夫の方へも言いたいです。家庭のことにもっと深く入り込んで、家庭運営者として腕をふるえば、収入差なんてそんなに気にならなくなるかも知れませんよ、と。
もしそれでも、どうしても収入差が気になってしまうのであれば、いっそ何が何でも仕事で成功する覚悟を決めるのも手です。その覚悟を本気で妻へ伝え、死ぬ気で仕事しましょう。弱音は吐いてはいけません。それで妻以上に稼げるようになれば、それはそれで奥様も嬉しいとは思います。
ですが、「でもうちの会社じゃ、出世してもたかが知れてるし」「上司が無能だから俺は評価されないんだ」など言い訳が出てくるようでは、立場を変えるのは不可能だと思った方が良いです。御自身がどう生きていきたいのか、一度よく考えてみてください。
まとめ
妻の方が収入が多い家庭において、離婚を避け夫婦円満に暮らすコツを4つご紹介しました。
まとめてしまうと、大切なのは夫婦間のパワーバランスをいかに均等にするかということ。そのためには、妻側が普通の(夫の方が収入が多い)家庭以上に夫を尊重すること、そしてお互いが対等な家庭の共同運営者である自覚を持つことが必要である、という内容でした。
読んでみれば当たり前のことばかりだったかも知れませんが、意外とそれを実践できない夫婦が多く、それ故に不仲に陥ってしまうのも事実です。
妻の方が収入が多い家庭は、まだまだ少数派ですが、夫婦がお互いに自立しているからこそ、相手を尊重する気持ちを大切にして、仲良く暮らしていきたいものです。
もちろんみのりた自身も、肝に銘じていきたいと思っています。