妻の方が収入が多い家庭で夫がプライドを保つ3つの方法【実録インタビュー】

みのりたです。

前回の記事で、妻の方が収入が多い家庭で夫婦円満に暮らすコツについてご紹介しました。

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そちらでは主に、妻側が心掛けると良いポイントについて解説したのですが、今回は夫側の視点に立ってみたいと思います。

具体的には、実際に自分より収入の多い妻を持つ夫に、いかに家庭内で夫としてのプライドを保っているのかについて、インタビューしました。

インタビュアーは私みのりた、インタビューを受けてくれたのは、みのりた夫と友人夫妻の旦那様A氏です。なおA氏夫妻は、妻が夫の倍以上稼ぐ、みのりた家以上に格差の大きいご家庭です。

あくまで彼らの個人意見による見解ですが、現在妻との収入差から来るプライドの問題に悩んでいる男性陣の皆様に、ご自身のプライドとの向き合い方について、参考にして頂ければと思います。

妻の方が収入が多い格差婚で夫のプライドを保つ方法

質問1:妻の方が年収が高いことを普段から気にしてますか?

みのりた夫
うちは結婚当初は俺の方が収入が上だったから、逆転した時はめっちゃ気にしてたね。でも、今はもう全然。

みのりた
A氏は結婚前から奥様の方が収入が上でしたよね?障害は感じていましたか?

A氏
勤務先の規模的に、収入差をひっくり返すのは無理だろうって最初から分かってたから、そこを気にしてたらプロポーズしなかったと思う。今も特に気にしてないですね。

みのりた
なるほど。最初は旦那さんの方が収入が高かったりすると、逆転が気になりやすいんですね。

 

質問2:ぶっちゃけ、プライド傷付きませんか?出来れば奥様より稼ぎたいと思ったりは?

みのりた夫
収入が逆転した当初は傷付いてたね。俺はやっぱ、男が稼ぐべきって考えを強く持ってたし。でも、今はもうこの状況を受け入れられてるから全然傷付かないかな。

A氏
俺は元々、男だけが稼ぐべきって考え方をしてないんで。
結婚したら一つの「家」になるんだから、どちらが稼ごうが一家の収入であることに変わりないでしょう?だから嫁さんが多く稼いでくれても全然構いませんよ。
逆にもし俺がバリバリ稼いで嫁さんが専業主婦だったとしても、2人の収入だと思いますしね。

みのりた
確かに、専業主婦家庭でも奥様を尊重されている旦那様は、あまり「俺の稼いだ金だから~」とは言いませんね。

A氏
でしょう?夫婦が協力し合ってこそ生活が成り立つんだから。

みのりた
夫婦それぞれの収入を個人の物と捉えてしまわず、なるべく2人の収入を合わせて一家の物と捉えれば、プライドが傷付きにくいという事ですかね。

 

質問3:お二人共、現時点で傍から見る限りは夫婦円満にやっていらっしゃいます。どうして夫としてのプライドを保てるのでしょうか?

みのりた夫
さっきAが言ってたけど、俺も個人の収入額については考えないようにしたら、あまり気にならなくなったんだよね。現状が素直に受け入れられるようになった。

A氏
だろ?別に夫婦で収入を競い合う訳じゃなし。でもって俺が世帯主なんだから、一家の収入を自分が握ってると思えば、夫としての威厳は保てる。

みのりた夫
そう言われてみれば、うちも世帯主は俺だね。家を買う時とか、最終判断は俺がしてるし。

みのりた
その判断のお陰で、かなりトラブりましたけどね。

みのりた夫
それは今関係ないから!

みのりた
…つまりは、収入額以外の所でちゃんと夫として立っていられる部分があれば、プライドは保たれるということのようですね。

収入差が気になる時の対処法

質問4:それでも収入差が気になる時ってありますか?どんな時ですか?

みのりた夫
そうだな…敢えて言えば、外野から色々言われた時かなぁ。お前が専業主夫になっちゃえば?とか。働かなくても良くて羨ましいなぁとか。何か少し馬鹿にされてるのかなってこともある。

A氏
あぁ、俺も言われたことあるな。

 

質問6:そんな時に心掛けていることはありますか?

みのりた夫
とにかく家族の生活のこと、特に子供のことを第一に考えることかな。子供が心身共に元気に育ってくれるためには、俺がどういう働き方をするのが一番なのか、それだけを考える。

みのりた
と言いますと?

みのりた夫
確かに今は嫁さんの方が年収高いけど、でも正直1人だけの稼ぎじゃ十分余裕があるって程じゃない。

みのりた
私もそう思います。私ら程度の年収じゃ実際問題、大した暮らしできませんよ。何かと増税のターゲットにされやすい層だし…ブツブツ

みのりた夫
でも共働きとなると、どうしても育児に時間を掛けられなくなるでしょ。もし俺が稼ぐことばかりを考えてたら、更に子供たちのケアが疎かになっちゃう。子供と自分の収入どっちが大切なんだ?って聞かれたら、俺は迷わず子供を取る派だから、じゃあ収入はそんなにこだわらなくていいか、って答えに行き着く。

みのりた
なるほど。A氏はいかがでしょう?

A氏
俺はもっと割り切ってますね。さっきも言ったけど、2人の収入を合わせてA家の金だから、嫁さんの稼ぎも半分は俺の物だと思ってるんですよ。俺は一般的には収入低めかも知れないけど、嫁さんの半分足せば、結構いい収入もらってることになる。あ、俺十分稼いでるじゃん、って思えます。

みのりた
えっ、そういうこと…になるのかな?

A氏
新しい考え方でしょ

みのりた
ざ、斬新です…!

ということで、かなり新しい切り口をA氏からご提案頂いた所で、インタビューを終了しました。みのりた夫さん、Aさん、お忙しい中ご協力頂き、ありがとうございました。

まとめ

いかがだったでしょうか?自分より収入の多い妻を持つ旦那様に、その本音とそれでもプライドを保つ方法、そして格差が気になってしまう時の対処法について伺いました。

彼らが夫としてのプライドを保っている方法は、要約すると以下の3つであることが分かりました。

  1. 夫婦それぞれの収入と捉えて比較するのではなく、一家の収入として合わせて捉える
  2. 収入金額の多い少ない以外で、きちんと夫(家長)として立てる部分を持つ
  3. 揺らぎそうになった時は、家庭、特に子供の幸せに集中する。子供が幸せに育ってくれる道を常に考える

※更に上級者は、4. どんなに妻の収入が高くても、半分は自分の稼ぎだと思う も追加できます

1や2については、実は前回の記事で妻側へ意識すべきとお伝えした内容と重なっているのです。やはり夫婦が互いを尊重し合い、一家として同じ方向を向くことが、夫のプライド、しいては夫婦仲を円満に保つ上で重要ということなのではないでしょうか。

みのりた夫を含め、「妻の方が収入が多い家庭の夫」というのは、何かと葛藤が多い立場だと思います。それでもその状況を受け入れ(ようとし)てくれる夫君諸氏は、未だ男が稼ぐことを美徳とする日本にあって、むしろ器の大きい寛大な男性と言えます。私は妻側の立場の1人として、また男社会の中で同列に働く身として、心からそう思います。

是非これからも夫のプライドと上手に付き合って、夫婦円満に暮らして下さい。