妻の方が収入が多い家庭の家事育児分担!家計負担の割合で決める?揉めないコツは

みのりたです。

妻の方が収入が多い、いわゆる格差婚の我が家。ですが家事育児に極めて協力的な夫のおかげで、今のところは夫婦円満に暮らしています。

しかし、男性サイドからしてもプライドの問題など繊細なバランスの元に成り立っている家庭であることは間違いありません。

今までにもいくつか、我が家や周りの事例を元に、妻の方が収入が多い家庭が上手くやっていくコツなどご紹介してきましたが、今回は、共働き夫婦なら必ず通る道である「家事育児の分担」に焦点を当てたいと思います。主に我が家がどんな風に生活を回しているのかを解説すると共に、家事分担で揉めないようにするコツはあるのか?について考えてみました。

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我が家の家事分担

まずは単純に、みのりた家の主な家事分担を一覧にまとめました。

平日朝

夫が子供らの保育園送りを担当しており、私は会社へ早出します。朝食は家族揃って食べるのが日課です。

夫の担当業務
  • 朝食の用意
  • 洗濯物干し
  • 子供達の身支度
  • 風呂掃除
  • 子供達を保育園へ送り届ける

  • 洗濯機回す
  • 子供達に朝食を与える
  • ごみ捨て(回収日のみ)

 

平日夕方

私が保育園へのお迎えを担当しており、早上がりします。夫も週に1,2回は早めに上がって夕食を一緒に取ります。

みのりた担当業務
  • 子供達のお迎え
  • 買い物
  • 洗濯物取り込み
  • 夕食の支度
  • 子供達に夕食与える
  • 食器洗い※1
  • 子供達をお風呂に入れる※2
  • 子供達の寝かし付け
夫の担当業務
  • 食器洗い※1
  • 子供達をお風呂に入れる※2
  • 洗濯物たたみ
  • ごみまとめ(回収日前日のみ)

※1 その日によって、遅く帰った方が担当
※2 その日によって、適宜対応

休日

夫の方が早起きなので、基本的に朝の家事は夫担当、その他もかなり夫がやってくれます。

夫の担当業務
  • 朝食の用意
  • 洗濯機回す
  • 洗濯物干し
  • 子供たちを公園へ連れていく(掃除中)
  • 食器洗い※1
  • 風呂掃除
  • トイレ掃除など水回りの掃除
  • 洗濯物取り込み
みのりた担当業務
  • 掃除機がけ
  • 昼食の用意
  • 夕食の用意
  • 食器片づけ
  • 食器洗い※1

共同業務

  • 買い物
  • 洗濯物たたみ
  • 子供達をお風呂に入れる
  • 寝かし付け

※1 食事のタイミングによって、主に作らなかった方が洗う

共同業務というのは、特にどちらの役割という訳ではなく、2人で協力してやる作業のことです。休日の買い物なんかは、大抵の家族なら一緒に行きますよね。

いかがでしょうか。平日は、朝の家事は主に夫が、夕方以降の家事は主に私が担当する形が、我が家のスタイルです。もちろん、お互いの仕事(朝一番の会議等)やプライベート(飲み会等)の都合によって、朝夕の役割が逆転することも多々あります。

夕方はみのりた業務の方が多いようですが、子供の機嫌が悪く家事が全然進まない時など、洗濯物も洗い物も放置して、後から帰った夫が全てこなしてくれることもあるので、ことみのりた家においては、家事の割合はほぼ半々なのではないかと思います。

また、休日に至っては、明らかに私より夫の方が家事を率先してやってくれています。世のお父様方からしたら、「仕事もしてるのに、こんなに家事やらされたらたまったもんじゃない」と不満を言われそうだなぁ~と思いますが、第2子が生まれて復職してからは、とりあえずこのパターンで生活を回しています。

30代共働き家庭における家事分担の意識と実態

では、実際世のお父様方はどの程度家事を分担されているのか、気になったので調べてみたところ、こんな調査結果がありました。

旭化成ホームズ「共働き家族研究所」調べ いまどき30代夫の家事参加の実態と意識~25年間の調査を踏まえて~

2014年の調査結果なので少し古いデータですが、みのりた家と同じプロフィール(30代共働き)の家族で、どれだけ夫が家事育児に参加しているか、また具体的にどんな家事をやっているか、が分かる資料です。

これによると、半数以上のパパさん達が、みのりた夫がやっているような「食器洗い、洗濯物干し、風呂掃除」などの家事をこなしている他、子供が病気になった時に会社を休んでいるようです。ただし頻度や、いくつの家事をこなしているかについては記載がなかったので、「1度(もしくは数度)だけやったことがある=家事育児に参加している」という認識の人もいるんじゃないかと思いますが。


また、年代別の夫達の家事育児参加割合を見てみると、積極的に家事育児に参加する夫の割合は、30代が最も多かったです。恐らく、手のかかる幼児期の子供を抱える家庭が多く、共働きを続けるためには夫の協力が不可欠であることが、要因だと思われます。

しかしこれを見ると、子供と遊んだりお風呂に入れたりという位の参加しかしていないパパさん達も多いのですね。共働きと言っても、妻はバリキャリから扶養内パートまで様々な形態の家庭が含まれるので、一概には言えませんが、まだまだ参加度は低いなというのが率直な感想です。

共働きを望むのであれば、家事育児を分担するのも当たり前だと思うのですがね。

役割分担の決め方

我が家は結婚して5年になりますが、家事育児の役割分担は、最初から決めていた訳ではありません。第1子が生まれて復職した頃(3年前)は夫が転職直後だったこともあり、とても送迎に協力できる状態ではなかったので、平日はほぼ家事育児を私一人でこなしていました。

一時は結構負担が大きくて、「収入も私の方が多く稼いでいるのに、家事までほとんど私の負担なんて不平等過ぎる!」と不満を募らせていましたが、夫が職場に馴染むのを見計らって、徐々に家事育児を一緒にやってもらうようになりました。ここでは、その過程をご紹介します。

1. どんな役割があるのか具体的に見えるようにする

我が家でまず初めに行ったのが、日々の家事の内容書き出しです。よほど家事が得意な男性以外は、まず日々どんな家事をやる必要があるのか、いまいち認識できていません。ですからそれを明確にするためにも、また次でご説明しますが、後々揉めないようにするためにも、やるべきことを全て書き出しました

例えばごみ捨てという家事1つとっても、一言で終わらせるのではなく、

  • ごみを集める
  • 玄関にまとめて置く
  • ごみを出す
  • 次のごみ袋をごみ箱にセットする

というように、動作で区切りました。

 

2. 実際の生活を想像しながら夫婦で話し合う

次に、2人が働きながら子育てする生活をシミュレートしながら、どの家事をいつやるか、話し合いしながら割り振りしました。まとめると一つの家事でも、意外と細かい行動はタイミングが別れることもあるんだ、というのが、ここでよく分かりました。

例えば先ほどのごみ捨てですと、我が家の場合は「ごみ集めは前日の夜にやってしまった方が効率良いね」という結論になり、夜に後から帰った方がやるという分担になりました。

 

3. 実際に役割を分担する

書き出したメモをもとに、誰が何をやるか、分担を決めていきました。主には、保育園の送迎をどちらがやるかといった1日の大きな流れから決めていき、徐々に細かい家事まで落とし込んでいくという方法です。我が家の場合は、料理は私、掃除は夫の方が得意だったので、そこから線引きを始めました。

これは個人的な意見ではありますが、分担を決める時には、家計の負担割合といった経済的な事情は極力持ち込まない方が、お互い精神的にしこりを残さなくて良いと思います。

多く稼ぐ方からすると、「自分が稼いでいるのに」という気持ちが出てきてしまいがちですが、そもそも1人で十分余裕のある生活ができる稼ぎがある人(年収2,3千万円以上でしょうか)以外は、相手の収入に多少なりとも頼っている訳です。

共働きである以上「2人で1つの収入」という意識を持った方が、相手に感謝の気持ちも生まれますし、家事育児も一丸となって協力できるので、特に子供がいる家庭では、あまり「自分の収入」に固執しない方が円満に暮らせるというのが、みのりたの持論です。

家事育児の役割分担で揉めないコツ

みのりた家では今のところ、役割分担で揉めたことはありません。しかし周りの似たような(妻がゴリゴリ稼ぐ)家庭では、ちょいちょい分担で揉めた話を聞きます。大抵は、妻側が仕事も家事育児もこなして負担が大きく、夫の協力不足を嘆くパターンだったので、みのりた家の試行錯誤や周囲の話から得た、「役割分担で揉めない、協力体制を作るためのコツ」について、いくつかご紹介します。

もっと夫に家事育児を負担して欲しいと思ったら、結局は夫に「より高い家事育児スキル」を身に付けてもらうしかないと思います。

1度任せたらやり方に口を出さない

夫婦で話し合って、きちんと役割を決めたら、その完成度に不満があったとしても、やり方に口出しをしてはいけません。

例えば料理。みのりた家では朝食の用意が夫の担当ですが、最初は味噌汁の出汁を取り忘れたりして、お世辞にも美味しいとは言えない出来でした。しかし、そこで「指導」を始めるのは止めた方が良いです。

仕事だって、「任せた」と言いながら上司があれこれ口出しして来たら、モチベーションが下がるでしょう。

基本的に、家事育児スキルを磨くのは夫自身のペースに任せていった方が、自分で気づきを得ることができ、スキルアップも早いのです。生命や安全に関わること以外では、求められない限りアドバイスもしないようにしましょう。

先の料理の例では、夫が味付けなど自分で試行錯誤をこらし、今では時折私より美味しいお味噌汁を出してくれます。

 

不満は溜め込まずオープンに話し合う

1度決めた役割分担も、片方がこなしきれない、負担が偏っているなど不満を感じることもあるでしょう。特に、妻の方が稼いでいるのに夫が家事育児に協力的でない場合、妻が不満を抱え込みがちです。

しかしそこで不満を爆発させるのではなく、夫婦でオープンに話し合う機会を設けましょう。ここでは、どんな困りごとがあってどうして欲しいのか、具体的に話すのがポイントです。

女性はどうしても、「もっと家事に参加してよ!」など漠然とした言い方をする傾向がありますが、それでは夫が何をすればいいのか分かりません。察してちゃんは女性同士だって嫌われますから、せめて以下の内容をまとめておきましょう。

 

  • どの役割に不満があるのか
  • その理由は何か
  • 解決策の提案(どうして欲しいか)
  • どんな状態がゴールなのか

勝手に相手の分担を代わりにやらない

お互いに仕事を持っていると、忙しさから時には自分の役割をこなせない日もあるでしょう。そして、もう一方がその役割を代わりにこなしてあげる場合もあると思います。

しかし、良かれと思って、または気を利かせてやってあげたことが、夫婦関係という意味では返って良くない結果を生むことがあります。

相手の立場からすると、最初は感謝の気持ちも生まれるでしょうが、自分がやらなくても勝手にやってもらえると思えば、本来はこなすべき家事育児もその内やらなくなってしまいます。そうすると、結局やってあげた方に負担が偏っていき、不満が溜まっていきます。

これを防ぐためにも、相手の役割を勝手に代わることは止めましょう。家事が溜まって、それがストレスになってしまうとしても、ある程度は「きちんと自分の役割をこなす」ことを意識させた方が良いです。同時に、共働きである以上、完璧な家事は放棄する勇気も必要です。

また一方、もし自分の役割がこなせないと思った時は、必ず相手に交渉したり外注の相談をしたりするようにしましょう。

 

いっそ1日(半日以上)全て任せてしまう

家事育児への当事者意識を持ってもらうには、どこかで「家事育児を相手に任せきりにするのは相手が大変だ」と思い知ってもらうしかないと思います。

ですから、子供を日中ガッツリ任せる機会を設けたり(例えば友人の結婚式に出席するなど)、荒療治で相手の分の家事を放棄したりして、「(家事を)自分でやらざるを得ない」状況を作ると効果的だったりします。

みのりたも、育児の大変さを身をもって味わってもらうため、夫に朝から夕方まで3歳の息子をバスツアーに連れて行ってもらったりしました。気候的なものもあり、すごく大変だったようですが、「あれを乗り切ったから、もうちょっとやそっとの事じゃ動じない」と、頼もしくなったなと感じています。

とは言え、根比べ的な要素もあるので、何でもテキパキこなしてしまう人は結局自分がやってしまって、相手に「勝ちパターン」を作ってしまう可能性もあります。新人教育と同じく、根気強く任せていきましょう

まとめ

妻の方が収入が多い家庭における家事分担の現実と、揉めないためのコツについて、みのりた家の例をもとに解説しました。

最初は得意な家事から、明確に役割を定めて任せるようにし、少しずつ、でもしっかりと役割を果たしてもらうようにすれば、夫も少しずつ成長していくはずです。

妻の収入に関わらず、統計的にも、男性の家事参加は進んでいると思います。更にその中でも、夫以上に妻が稼ぐ家庭の場合は、より一層夫に家事の負担をお願いしなくては、生活が成り立ちません。

お互いが協力精神を持って、是非とも家事育児の大変なピーク時(子供が小さい頃)を乗り切っていきたいところですね。