みのりたです。
以前自己紹介で少し触れましたが、数年前、我が家は私の育休と夫の突然の解雇が重なり、家計破綻の危機を迎えました。
更にそんな状況で家(中古マンション)を購入することになり、綱渡り生活を1年弱続けた後、ようやく家計を安定させ、貯蓄体質(年収の3割貯金)を作ったという経緯があります。何を隠そう、一番ピンチだった時は、銀行残高が全部で6万円くらいでした(元本割れなどで下ろせないお金を除く)。当時は本気で、夫に親から借金させようとしていたことを覚えています。
こんな危なっかしい歴史のあるみのりた家ですが、実は一貫して世帯年収は1000万円以上、普通に考えたら、ちょっと夫が無職になった位で家計が破綻するはずのない収入があったのです。
ではなぜ、貯金残高6万円まで追い詰められてしまったのか?
そこには、タイトルにもある通り、ある程度(600万円以上)年収があるのに貯金ができない家計の特徴が、見事に現れていました。
今回は、みのりた家の家計破綻当時を振り返り、きちんと貯金ができていなかった理由と、その家計の内訳について解説したいと思います。明日は我が身!の皆様、我が家のように悲惨な目に合う前に、是非家計を立て直して行きましょう。
- 今回の記事前半は、みのりた家の家計が破綻しかけるまでの実話です。興味のない方は後半から読んで頂いて構いません。
- 今回の記事には、個人的な感情から少々お見苦しい言葉遣い(表現)が出て参ります。不快にさせてしまったら申し訳ありません。予めお詫び申し上げます。
目次
みのりた家の家計が破綻寸前になるまで
それは数年前、みのりたが上の子の育児休暇真っ最中で、そろそろ復帰に向けて卒乳始めようかなぁ〜なんて考えていた、ある日のことでした。当時超絶ブラック企業に勤務していた夫が、青ざめた顔で早帰りして来て、こう言ったのです。
夫が仕事でかなりのトラブルを抱えていることは知っていたし、彼の勤務先は本当に企業倫理なんてノミのクソほども知らないようなレベルの低い会社だったので、辞めること自体は大賛成でした。
しかし、しかしです。乳飲み子がいる状態かつ妻が育休中なのに、解雇即ちクビ。退職金すら出ないような辞め方をさせられて、私は開いた口が塞がりませんでした。
そう言って、夫は転職活動を開始しました。
彼には言いたいことが山ほどありましたが、1番ショックを受けているのは本人だし、折角前を向いて頑張ろうとしているのだからと、私も心の中で散々なじるだけで我慢しました。
それからのみのりた家における貯金残高の変動をイメージで示したのが下の図です。以下の様子がお分かり頂けると思います。
- みのりたの復職と夫の再就職が実現するまでの、貯金の減り具合の凄まじさ
- 1年近く続いた苦しい低空飛行
- 家計の立て直しが本格的に軌道に乗り始めたのは、1年半近く経ってから
ここで言いたいのは、本当に家計が破綻寸前まで行ってしまうと、立て直すのにかなりの時間がかかってしまうということです。
当時の家計収支の内訳
家計簿をつけ始めたのは、丁度復職をした月でした。それまでは日々貯金が減っていくことが怖くて、銀行残高を確認するのも嫌だったのですが、住宅ローンを組むにあたって、ライフプランシミュレーションをやらねばと思い立ったのがきっかけです。
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しかしライフプラン表を作る上で絶対に必要な「生活費」が、当時の私には分からなかったのです。月々の生活に大体いくらかかっているのか、それすらほぼ把握できていませんでした。
そこでまず、通り一辺倒に家計簿で収入と支出を記録してみることにしました。当時の感覚としては、特に意識しなくてもボチボチ貯金出来ていたし、そう贅沢もしていないから、まぁそんなに問題ないだろ…と思っていたのです。
しかし、ひと月ふた月と記録を終えてみて、私は愕然としました。いかんせん、支出が多い!
ここに恥さらしの一環として、家計簿をつけ始めた初期(丁度復職した頃)の家計内訳を示します。一応、節約を心掛けて色々切り詰めていたはずの頃ですが、支出が月47万円越え!!今見てもビックリです。
費目 | 金額 |
---|---|
食費 | 71,889円 |
レジャー | 255円 |
交通 | 26,390円 |
医療 | 3,358円 |
美容 | 7,940円 |
衣服 | 0円 |
日用雑貨 | 8,513円 |
交際等 | 58,424円 |
その他 | 60円 |
500円貯金 | 3,500円 |
光熱費 | 13,774円 |
教育・教養 | 51,199円 |
家賃 | 120,000円 |
通信・情報 | 29,127円 |
保険 | 26,267円 |
奨学金(妻) | 24,928円 |
夫婦小遣い | 31,000円 |
合計 | 476,624円 |
いかがでしょうか。これ、何かの費用を積立てる分が含まれている訳でもありません。全額使っていたんです。
交際費の5万は確か、誰かのお祝いがあったのでイレギュラーだったはずです。更にレジャーや衣服といった分かりやすい嗜好品は控えているのが分かりますが、それにしてもなかなかの悲惨な家計簿だったなと、我ながら思います。
年収600万以上でも貯金できないたった1つの理由
みのりた家の家計内訳を見て、もう何となくお分かりかと思いますが、年収が600万円以上と多少余裕がありそうなのに貯金できない理由は、極めて単純明快なのです。
ズバリ使い過ぎだからです。
いやいやそんな贅沢してないし!と思いますか?その感覚、私もまったく同じでした。しかし現実に貯金が増えていないなら、収入の割に支出が多すぎるのは事実です。
貯金できない人の3大特徴
過去のみのりた含め、年収が600万以上あるのに貯金できない人には、ある共通の特徴が見られます。私の独断ではありますが、その3大特徴をご紹介します。
- 自分の家計の現状を把握していない
- 将来のお金に関する具体的な目標や計画を立てていない
- 自分の生活レベルを周りと比べてしまう
先ほどのみのりた家の過去話で言うと、1と2は正にドンピシャ当てはまっていますよね。3だけは個人的に当てはまらないのですが、周りで貯まらないとこぼす人達によくいるタイプなのです。
あなたはどうでしょう、もしも心当たりがおありなら、一刻も早く家計再生に手を付けるべきです。
適切な月の支出額
では、月にいくらだったら使い過ぎにならない(=適正)と言えるのでしょうか。1つ身近な実例を交えてご説明します。
みのりたの同僚で、年収800万円台の男性がいます。彼は30代半ば、妻(専業主婦)と2人の子を養う父親です。手取り収入で600万円以上ありますから、節制して生活すれば年間200万円は貯金できるだろうと、私には見受けられました。
しかし蓋を開けてみると、昨年の貯金額はほぼゼロ。ボーナスもほとんど残らなかったそうです。
彼も「全然贅沢していない」と言っていましたが、話を聞くと、
- 公立幼稚園&小学生でほとんど教育費がかからないはずの時期なのに、塾やら習い事やらで教育費は月5万円近くかかる
- 毎週末繁華街へ出かけ、ほぼ1日遊んで数万円は使う
など、ずいぶん使うなぁという印象でした。さすがに家計の詳細は聞きませんでしたが、他の出費も結構かさんでいたのだと思います。
この生活は、果たして身の丈に合っているでしょうか?
貯金の目安は年齢や家族構成によってまちまちではありますが、実例の家族で言うなら、手取りの3割は貯めたいところです。
仮に実例の彼の手取りを600万円とすると、年間貯蓄目標は180万円。本来なら600-180=420万円(月額換算で35万円)で生活する必要があります。そう難しい数字ではないですが、年払いの税金や車検費用の積み立てなどの特別費を考えると、本当の生活費は30万円程度に抑えるべきでしょう。正直、習い事をいくつもやれる余裕のある経済状況ではないのです。
今の支出額で生活したい場合の必要年収の目安
逆の計算もしてみましょう。実例の彼が使っていた年間600万円というのは、どの位の年収を稼ぐ人の生活レベなのでしょうか?
生活費が600万円なら、必要な手取り額は850万円ほどで、年収に換算すると1200万円ほどになります。つまり、手取り600万円を使い切ってしまう彼の生活は、まともに貯金している年収1200万円の人の生活レベルと同じだったのです。言い方は悪いですが、分不相応というやつですね。
ただ「贅沢はしていない」という彼の話も、分からなくもありません。なぜなら周りの(彼と同等に収入のある)同僚、特に共働き(妻もフルタイム正社員)の人達は、正に世帯年収1200万円位はあると思われるからです。
同じ会社で同じように働いている人間同士、生活レベルが違うなんてあまり考えないのが普通です。
結果的に、実例の彼は「奥さんにパートに出てもらうしかないかなぁ」とぼやいていましたが、その前に生活レベルを見直さければ、結局は貯まらないでしょう。他人の家庭の事なので口出しは出来ませんが、彼が早く気づいてくれることを祈るばかりです。
年収600万以上家庭が貯金を実現する方法
もしあなたの世帯が今は貯金できていなくて、その現状に危機感を覚えているなら、解決策は2つに1つです。収入を増やすか、支出を減らすかしかありません。
どうしても分不相応な生活レベルを下げたくないのなら、必死で労働量を増やすか、副業でもして身入りを増やすしかないでしょう。
会社でそれなりに出世コースに乗れている場合や、配偶者が家にいる場合は、割とこれが実現しやすいです。ただし、収入が増えると支出も増えるのが自明の理なので、これはイタチごっこになる可能性がかなり高いです。
一方の支出を減らす=生活レベルを見直す場合は、今まで見て見ないふりをしてきたものに正面から向き合わなければならないので、最初は結構キツいと思います。しかし、一度支出を引き締める体制が出来上がってしまえば、後は何の苦もありません。時折リバウンドにだけ気を付けてさえいればいいのです。
ただこちらも、お子さんがいらっしゃる場合、子供の成長と共にかかるお金はどうしても増えてしまいますから、やはり節約だけで老後まで乗り切ろうという考えも無理があります。
つまり収入を継続的に増やすことと、無駄な支出を抑えること、この2つを両方バランスよく実施していくことが、家計を立て直すためには必要不可欠となります。
家計を再生させるために守るべき3か条
みのりたが自分の経験と、周囲のみのりた予備軍を見ていて思った、家計立て直しの必須条件が3つあります。逆に言えば、その3条件が揃わないと、なかなか貯蓄体質(=普通に暮らしていても自然とお金が貯まっていく家計の体質)にはなりません。
- 己の現実を直視し改善点を見出す
- 身の丈に合わない出費はしない
- 今だけ考えず常に未来・将来を見据える
己の現実を直視し改善点を見出す
みのりたの家計内訳の項で触れましたが、家計が破綻しかけていると、今自分がいくら貯金残高があるのか、月々いくら支出があってどの位削らなければいけないのか、などの現状把握が非常に億劫になります。しかも、600万以上も収入がある方なら、「まぁ稼げばいいし、何とかなるでしょ」と解決を後回しにすることも多いです。
しかしここはキツイ現実と向き合う勇気を持ち、家計の改善点を見出しましょう。何はともあれ、家計改善の第一歩は「現状把握」の一言に尽きます。
そのスタートラインに立っていない人がいきなり採用しても、恐らく中々貯まらないと思われますので、やはり最初は家計簿をつけた方が良いと思います。特に共働きで時間も無い!という方には、家計簿付き手帳の活用がおすすめですよ。
手帳は家計簿と一緒がおすすめ!共働きでも簡単に家計把握できる書き方
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身の丈に合わない出費はしない
「皆が持っているから」「あったらいいなと思って」という基準で選んだ出費の中には、明らかに身の丈に合わない物も多いです。主に借金をしてまで買うような出費を指しますが、無駄なオーガニック食材へのこだわりなども含まれますね。
例:ローンを組まないと買えないような自動車
返済で首が回らなくなるほどの住宅ローンを組んで買った家
24ヶ月割賦でしか買えないような高額スマホ など
こういう出費の仕方をしていると、押しなべて支出が膨らみ、なかなか貯金はできません。もちろん買っても良いと思いますよ。良いんですが、それを買っても十分家計に余裕ができるほど収入を増やす、または貯蓄体質がきちんと身に付いてからでも遅くはないはずです。
支出をする時は、必ず欲しいかどうかではなく必要かどうか考える癖をつけましょう。
今だけ考えず常に未来・将来を見据える
家計を再生させるにあたり、支出を見直さねばならないシーンが出てくるでしょう。そんな時に覚えておきたいのが、今ではなく未来にフォーカスする考え方です。
例えば教育費、子供が小さい内から塾通いや習い事をさせている場合は、それを習うことで得られる成果を見極めましょう。家計が苦しくなり、いざ子供が大きくなった時に大学費用が払えない…なんてことになったら、本末転倒ですよね。
何のために貯金したいのか(しなければならないのか)、目標を明確にして、具体的な計画を立てましょう。先ほどご紹介したライフプランシミュレーションが役に立ちますよ。
また、何かの継続支払い(月額料金など)をする際などは、「月にたった500円だし」というように今かかるお金で考えるより、「10年間で60000円かかるんだな」と、未来までかかるお金を計算するのがおすすめです。ちりつもで、ちょっとした出費でさえ家計にボディーブローのように効くことが認識できます。
まとめ
年収600万円以上あるのに貯金できない、そのたった1つの理由と、貯金できない人が家計を再生させるために必要な条件について解説しました。
人は生活レベルを上げるのは非常に簡単ですが、下げるのは逆に難しいものです。更に今のままでも何となく生活できていると、危機感も生まれにくいと思います。
しかし、みのりた世代でまだお子さんが小さいご家庭なら、今貯金ができないのにこのまま生活していても、将来貯金できるようには決してならないでしょう。
世帯年収600万円以上なら、きちんと現状を見つめ直し、収入と支出のバランスをきちんと取れば、少なくとも年収の2割は必ず貯金することができます。ですから、ご自身の収入が少ないと嘆いたりせず、まずは分不相応な支出を止めることから始めましょう。
次回の記事では、みのりた家の家計立て直し体験談を元に、家計の見直しポイントについて解説したいと思います。「貯金が増えない」「毎月赤字家計で」とお悩みの方は、今すぐにでも見直しを始めていきましょう!
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