みのりたです。
住宅購入をお考えの方にとって、住宅ローンをどこで借りるかが大きな問題の1つですよね。みのりたも5年前に住宅を購入しましたが、いくつもの銀行から資料を取り寄せ、比較検討を行いました。
どこで借りるのがおすすめかというのは、ご自身の収入はもちろん、属性や信用度などによっても変わってくるのですが、選択肢として地元の地方銀行を考えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
全般的に都市銀行より借入しやすい傾向がありますし、取引していると金利面など独自のサービスを受けられるところもあります。
今回は地方銀行で住宅ローンを借りるならここ!というおすすめ関東編を、みのりたなりに調べてみましたので、関東在住の方は是非参考にしてみて下さい。
地方銀行で住宅ローンを借りるメリット・デメリットが気になる方はこちらもどうぞ↓↓↓
【住宅ローン】信用金庫・地方銀行で借りるメリット・デメリット解説!実体験も!
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目次
地方銀行の定義とは
地方銀行とは、言葉の定義としては一般社団法人 全国地方銀行協会に加入している銀行を指します。これらの銀行は第一地方銀行とも呼ばれます。
もう少し現実的にどういう銀行かというと、その名の通り本拠地を東京や大阪といった主要な大都市以外に置いており、大部分はその地域で最も大きな規模を誇る銀行です。2019年現在、全国に64行が登録されています。
また、もう1つ第二地方銀行というものも存在します。こちらは加盟している団体が異なり、一般社団法人 第二地方銀行協会の会員である銀行を指します。
先ほどの第一地方銀行は単なる俗称ですが、第二地方銀行は金融庁にて登録される際に「地域銀行 / 第2地方銀行」と記載されるため、正式名称として使われています。2019年現在の会員数は39行となっています。
大枠ではどちらも地方銀行になりますので、本記事では第一、第二どちらも対象として考えたいと思います。
【参考】都市銀行とは
一方比較対象として都市銀行という言葉もよく聞くと思いますが、こちらは普通銀行のうち、主要6都市またはそれに準ずる都市に本拠地を持ち、幅広い地域を営業エリアとしてカバーしている銀行を指します(参考:Wikipedia)。
2019年現在、都市銀行とされているのは以下5行のみ。埼玉りそな銀行は地方銀行のように感じられますが、都市銀行なんですね。
- 三菱UFJ銀行
- 三井住友銀行
- みずほ銀行
- りそな銀行
- 埼玉りそな銀行
住宅ローンにおすすめ地方銀行(関東)
関東地方の地方銀行で住宅ローンを借りるとしたら、どこがおすすめなのか?今回はみのりたが各行のサイトなど確認しながら調べたオリジナルのランキングをご紹介します。
ポイントは以下3つ。これらを総合的に判断して、変動金利/固定金利それぞれのおすすめランキングを作りました。
- 金利の低さ
- 保証金や事務手数料などの低さ
- 病気保障付団信など、お得と思われる特徴
1. 変動金利編
第3位 常陽銀行
茨城県に本社を置く常陽銀行は金利がですが、その他の特典・メリットがバランス良く受けられて、総合的な使いやすさがランクインの決め手になりました。
気になる変動金利は引き下げ幅最大にすれば0.625%。今回調べた地銀の中では4位の水準でした。固定金利の方ではランクインしていませんが、固定10年でも0.9%と、こちらもなかなかの低金利を実現してくれています。
常陽銀行の金利一覧(2019年9月現在)
タイプ | 店頭金利 | 適用金利 |
---|---|---|
変動金利型 | 年2.475% | 年0.625%~1.075% |
固定3年 | 年2.550% | 年0.700%~1.150% |
固定5年 | 年2.650% | 年0.800%~1.250% |
固定10年 | 年2.750% | 年0.900%~1.350% |
固定15年 | 年3.150% | 年1.300%~1.750% |
また、金利以外で常陽銀行のメリットとなるポイントは主に以下の3つです。
- インターネットバンキングで一部繰上げ返済手数料が無料
- 着工前に融資が可能なので、つなぎ融資が不要(一軒家の方のみ)
- 自社ATMのみならず提携コンビニATMの利用手数料も月2回まで無料
特に一軒家を建てようとしている方にとっては、つなぎ融資が不要というのは嬉しいですよね。ただし上記のメリットの恩恵を受けるためには、所定の条件を満たす必要があります。詳しくは必ず直接常陽銀行までお問い合せ下さい。
常陽銀行の住宅ローンの詳細については、公式サイトでご確認ください↓↓↓
第2位 横浜銀行
第2位は、神奈川県に本社を置く横浜銀行です。こちらはとにかく金利を低く抑えられるのが特徴で、2019年9月現在、変動金利で0.47%という、ネット銀行並みの安さを実現しています。10年固定金利でさえ0.595%ですから、金利で選ぶならかなりおすすめしたい銀行ですね。
横浜銀行の金利一覧(2019年9月現在)
タイプ | 店頭金利 | 適用金利 |
---|---|---|
変動金利型 | 年2.475% | 年0.470% |
固定3年 | 年2.500% | 年0.495% |
固定5年 | 年2.550% | 年0.545% |
固定10年 | 年2.600% | 年0.595% |
横浜銀行の金利以外のメリットは主に以下の4つです。
- 上記金利から更に金利が0.03%引き下げになるサービスがある
- インターネットバンキングで一部繰り上げ返済や金利種類変更の手数料が無料
- 自社ATMのみならず提携コンビニATMの利用手数料も月3回まで無料
- インターネットバンキングで他行あて振込み手数料が月2回まで無料
1番の特徴は、条件を満たせば上記の金利から更に0.03%引いてくれるサービスがあるため、全てを合わせると1位の東京スター銀行よりも低い0.44%になる点です!とにかく金利の低さを追及している点がポイント高いです。
また、インターネットバンキングがかなりお得なサービスになっているのも特徴で、住宅ローンに関わる手数料が無料になる上、他行あての振込手数料が月2回まで無料になるのも嬉しいですね。
その他の手数料関係は他行同等にかかりますが、東京や名古屋、大阪など他地方にも支店を持っているので、割と使いやすい地銀だと思います。
横浜銀行の住宅ローンの詳細については、公式サイトでご確認ください↓↓↓
第1位 東京スター銀行
変動金利のおすすめ1位は東京スター銀行です。こちらは地方銀行でありながら、ネット銀行並みの使いやすさを誇るユニークな銀行です。
まず住宅ローンの金利ですが、こちらは最大に引き下げられた場合、横浜銀行より安い0.45%(2019年9月現在)!固定にした場合少し金利は高くなるのですが、それでもかなり低い水準を保っています。
東京スター銀行の金利一覧(2019年9月現在)
タイプ | 店頭金利 | 適用金利 |
変動金利型 | 2.35% | 0.45% ~ 1.25% |
---|---|---|
固定3年 | 2.60% | 0.70% ~ 1.50% |
固定5年 | 2.60% | 0.70% ~ 1.50% |
固定10年 | 2.65% | 0.75% ~ 1.55% |
東京スター銀行は住宅ローン金利だけでなく、銀行として長く付き合う上で様々なサービスが充実している点が最大のメリットです。
- 一部でも全額でも、ネットからの申込みで繰り上げ返済手数料が無料
- 自社ATMのみならず提携コンビニATMの利用手数料も月8回まで無料
- インターネットバンキングで他行あて振込み手数料が月3回まで無料
- 給与振込先指定で普通預金が金利0.1%に
繰り上げ返済手数料は、一部は無料でも全額返済だと2~3万円かかるところが多いのですが、東京スター銀行なら全て無料なのが嬉しいですね♪
また、コンビニATM等での手数料や他行あて振込手数料が無料になる回数が、他のどこの地銀より多いのも特徴です。
更に更に、東京スター銀行の口座を給与振込先口座として指定するだけで普通預金金利が0.1%になるサービスもあります。金利の数字としては正直大したことないのですが、昨今の超低金利時代にあって、この金利はなかなか貴重です。とりあえず使わない資金をまとめて預けておく口座としても使えますよ。
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2. 固定金利編
第3位 東京スター銀行
変動金利で第1位だった東京スター銀行は、固定金利でもお得度が高いです。金利的な割安感だけでなく変動金利で紹介した総合的な使いやすさが、やはりおすすめポイントですね。
東京スター銀行の固定金利一覧(2019年9月現在)
タイプ | 店頭金利 | 適用金利 |
固定3年 | 2.60% | 0.70% ~ 1.50% |
---|---|---|
固定5年 | 2.60% | 0.70% ~ 1.50% |
固定10年 | 2.65% | 0.75% ~ 1.55% |
東京スター銀行の住宅ローンの詳細については、公式サイトでご確認ください↓↓↓
第2位 武蔵野銀行
固定金利では、埼玉県にある武蔵野銀行がおすすめ第2位にランクインしました。ここの金利は少し変わっていて、変動金利より2年固定・5年固定の金利の方が低いんです。
武蔵野銀行の金利一覧(2019年9月現在)
タイプ | 店頭金利 | 適用金利 |
---|---|---|
固定2年 | 年2.950% | 年0.550% |
固定3年 | 年2.950% | 年0.850 % ~ 1.050 % |
固定5年 | 年3.000% | 年0.650% |
固定10年 | 年3.150% | 年0.700% |
武蔵野銀行で住宅ローンを借りるメリットは次の3点です。
- 40歳未満で借り入れれば団信にがん保障が無料で付いて来る
- 2年固定と10年固定のミックス借り入れで、2年固定の金利が更に0.1%引きに
- 自社ATMのみならず提携コンビニATMの利用手数料も月3回まで無料
固定金利がお得なだけでなく、若い内に融資を受ければ団信の保障を更に手厚くすることができる点が、他行と異なる特徴ですね。
また、振込手数料が無料になるサービスは無いものの、ATMはコンビニ等の提携先でも無料で使えるので、使い勝手は決して悪くないと思います。
武蔵野銀行の住宅ローンが気になる方は、公式サイトで詳細を確認してみて下さい↓↓↓
第1位 横浜銀行
変動金利では2位でしたが、固定金利では何と言ってもそのお得さが断トツの横浜銀行を第1位とさせてもらいました。
固定金利で0.5%を割る金利を実現しているのは、関東地方の地方銀行では横浜銀行だけでしたね。
横浜銀行の固定金利一覧(2019年9月現在)
タイプ | 店頭金利 | 適用金利 |
---|---|---|
固定3年 | 年2.500% | 年0.495% |
固定5年 | 年2.550% | 年0.545% |
固定10年 | 年2.600% | 年0.595% |
みのりたが住宅ローンを借りた時(5年ほど前)は、さすがに固定10年ともなれば年利1%以上あったと思うのですが、今や当時の変動金利以下の水準まで落ちて来たんですね。
個人的には、ここまで低い金利なら固定金利を選んで、住宅ローン控除の恩恵を受けつつ資金を貯め、10年後にドーンと全額繰り上げ返済したいです。これから借りる方が羨ましい!
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【参考】独自のサービスを展開している地銀
今回ランキングではあまり詳しくご紹介できませんでしたが、住宅ローンで重視したいポイントは人それぞれ。各銀行の中でも独自のサービスを展開している所があります。
おまけ編で、ランキングには載せきれなかった情報をご紹介します。
京葉銀行
京葉銀行は、今回金利が高めだったのでランキングには載せられなかったのですが、もしものことがあった時の安心を重視したい方や、頭金など手持ちのお金があまり無いからできるだけフルローンを組みたいという方におすすめの地方銀行です。
その理由は次の2つ。
- 手数料が安い!保証料もかからないし繰り上げも10年超以降なら無料でできる
- 金利は高いが保障が充実!がん保障付団信が無料でついてくる
1つ目の保証料がかからないというのは、関東の地銀では京葉銀行だけです。東京スター銀行も保証無料を謳ってはいますが、その分事務手数料でほぼ同額を取られるので除外します。
他行では通常60万円程度かかる保証料。これは住宅ローンの審査を銀行が保証会社に依頼することにより発生する費用ですが、京葉銀行では審査を全て自行で責任をもって行うので、無料なんですね。
実はみのりたも保証料無料の金融機関で住宅ローンを借りましたが、最初って何かとお金が物入りじゃないですか。本記事に載せていない費用(登記費用、不動産屋への仲介手数料など)や新居の家具代や引越し費用だってバカになりません。そんな時60万円が丸々手元に残せるのは、特に用意できる頭金が少ない人にとってはかなりありがたいものです。
それから2つ目のがん保障付団信ですが、これは借りた人が亡くなった時に住宅ローンの支払いが免除される団信(団体信用生命保険)に、がんになったら一定条件で以降の支払いが免除されたり減額されたりする特約を付けたものです。
他行ではこのがん保障を付けようとすると、だいたい金利を+0.1~+0.3%されることが多いのですが、京葉銀行は無料で最初から付いて来るんですね。がん家系で不安…という方には大きな安心だと思います。
ちなみに京葉銀行以外でも、同様の「○○保障付団信」が無料で付いてくる地銀は以下の通りです。固定金利ランキング2位の武蔵野銀行なんかは40歳未満での申込みに限りますが、固定金利がお得なのに安心も付いて来るというのがうれしいですね。
- 足利銀行 8代疾病保障
- 千葉興業銀行 がん保障
- 武蔵野銀行 がん保障(申込み年齢40歳未満のみ)
関東に存在する地方銀行一覧
ランキングは前項でご紹介しましたが、参考までに、関東に存在する地方銀行(第一、第二含む)を一覧でご紹介します。
2019年現在、関東に本拠地を置く地方銀行は、第一地方銀行が9行、第二地方銀行が6行の全15行です。
第一地方銀行
第二地方銀行
まとめ
関東地方の地方銀行で住宅ローンを借りるなら…というテーマで、おすすめの地銀を変動金利/固定金利それぞれランキング形式でご紹介しました。
地方銀行は金利が高めのところが多いですが、変動金利では最も低金利な東京スター銀行で0.45%(特定条件下では横浜銀行の0.44%が最安)と、ネット銀行並みのお得さとなっています。
また、固定金利も横浜銀行が10年以上の固定で0.6%を切るなど、金利を重視したい方でも十分選択肢になるレベルじゃないでしょうか。
もちろんご自身の状況によって適用される金利は異なりますので、本記事を読んで気になる地銀があった方は、是非1度直接問い合わせてみて下さい。