みのりたです。
理想に近い物件が丁度出てる!この家買いたい!でも私、産休・育休中だし…住宅ローン借りるの難しいかな。今回は諦めるしかないか…
共働き家庭や、女性一人でもある程度安定して収入を得ている場合、女性自身の名義で住宅ローンを借りたいと思うことありますよね。しかし、産休育休中では事実上収入がない(給付金の類は給与収入としてカウントされない)ので、審査には通らないのではと思っていませんか?
いいえ、そんなことはありません!
今回は、女性が産休・育休中に住宅ローンを借りようとした場合に審査を通すためにやっておくべきことと、審査を申し込める金融機関についてご紹介したいと思います。
目次
産休育休中でも住宅ローンは申し込めるのか
結論から言いますと、きちんと条件を満たせば申し込めますし、実際に融資を受けることも出来ます。
何を隠そうみのりた家は、私(妻)が育休中に、私(妻)だけの名義で住宅ローンを組み、現在の住宅(中古マンション)を購入しました。
もちろん本来なら育休が明けて復職し、金銭的にも子の体調的にも生活が安定してから、改めて住宅購入を検討するのがベストです。それは分かっていたんですが、当時自分にとってかなり理想に近い物件がリーズナブルに売りに出されていたので、何とかこの家を買いたい!と思ってしまったんです。
結果的には5年経った今も、あの時買っておいて本当に良かったと思っています。なぜなら我が家のマンションは今や当時より価格が数百万円上がってしまっており、今買いたいと思ってもちょっと手が出しにくくなっているからです。
特に中古物件売買においては、いい物件を買うにはタイミングが重要ですし、ご自身が本当に「買い」と感じた時は、産休育休中でも諦めず住宅ローン審査を申し込んでいきましょう。
産休育休中でも、妻の単独名義で住宅ローン審査が申し込める金融機関は、こちらの記事でご紹介しています↓↓↓
住宅ローン審査が産休育休中でも申し込める金融機関5選!
住宅ローン審査が産休育休中でも申し込める金融機関5選!
住宅ローン審査を通すためにやっておきたいこと
産休育休中でも住宅ローンを申し込めることは分かったけど、審査が通るか不安…そう感じるかもしれません。
実際に審査が通るかどうかは、最終的に各個人の条件によるので、ここなら確実に審査に通る!という保証も金融機関もありませんが、しかしなるべく審査を通り易くすることは出来ます。
ここでは、産休育休中に住宅ローン審査をスムーズに通すため、特に注意しておきたいポイントを4つ挙げました。キーワードは「希望する融資金額」、「信用情報」、「安定した給与の証明」です。
希望する融資金額は無理なく返済可能か
住宅ローンの審査は、産前の収入をベースに行われます(復職後も同等以上の給与収入が見込めることが前提)ので、高収入な方であれば、意外と多額のローンが組めてしまうかも知れません。
しかし2人目以降のお子さんを望んでいらっしゃるなら、最低でもあと1回は同じ位の収入の谷がやって来ます。その後も、もしかしたらお子さんの事情などで会社を辞めざるを得なくなるかもしれません。
実際私の部署でも、管理職を務められている女性の先輩が、既に大きくなったお子さんの事情でしばらく(おそらく1年ほど?)育休を取られることになったというパターンがあります。
もしそうなっても住宅ローンの返済がなくなる訳ではありませんから、産前の収入で借入可能な限度額いっぱいに借りるのは避けるべきです。
私がおすすめしたいのは、年収が下がった産休育休期間をベースに計算をしておくことです。
休職に入るタイミングにもよりますが、産休育休を合計1年間取得する場合、年収は産前の手取り額のざっくり7割程度にはなりますので、ご自身が融資を受けたい金額が、産前の手取り額×0.7の収入で借入可能な金額かどうかを確認してみて下さい。
みのりたの例で具体的に考えてみましょう。まず当時の債務者情報を整理しますと…
- 年収:650万円(産前)
- 産休育休期間の年収:650×0.7=455万円
- 希望融資金額:3000万円
今回はじぶん銀行さんの住宅ローンシミュレーションを使わせてもらいました(特に深い意味はありません)。
単純に産前の年収650万円を元に、金利0.5%で35年返済として借入する前提にすると、借り入れ可能な限度額は5000万円と出ました。わぉ!
一方減少した年収450万円ベースで借入金額を検討した場合、限度額は3500万円程度という結果になりました。私が実際に融資を希望した金額は3000万円でしたから、この限度額内に収まっていますね。
現に2017年から2人目の子の産休育休に入りましたが、ローンの支払いに困ることも家計が傾くこともありませんでした。簡単にでも安全を見て計算しておくことは大切だと、実感しています。
ボーナス払いは使わない前提で
月々の支払額が少なく済むので、返済額の何割かをボーナス払いにする人が一定数います。みのりた家も、住宅ローンを借りた直後は家計が安定していなかったので、1割だけボーナス払いを併用していました。
しかし女性が借りる場合であればより一層、これはやめておいた方が良いです。理由は、ボーナスは不安定な収入源であること、そして産休育休中は支給されないものだからです(給付金はボーナス期に割増されたりしませんよね)。
ボーナス払いをしようがしまいが、住宅ローンの年間支払額は同じです。ボーナス払いを併用して、月々の返済額を軽くしなければ返していけないような金額の融資は、身の丈以上のローン負担であると言わざるを得ません。
ちなみにみのりた家の場合、2人目ができる前にはボーナス払いを止めたかったので、借りてから1年後に月々の返済のみに変更しました。月々の返済額は8000円ほど増えましたが、この位なら家計のやりくりで何とかなるレベルです。
もしどうしてもボーナス払いを併用したいなら、ボーナス払い無しで支払ったとしても家計が回る見通しがある場合のみにしましょう。それでもお勧めはしませんが…
信用情報はクリーンか確認
産休育休中の住宅ローン審査です。通常の状態よりも厳し目に見られる可能性が高いですから、他の借入金が無いかは予めチェックしておきましょう。
特に以下の6つは要注意です。信用情報に傷がないかどうか、自信がない方は必ず事前に確認しておきましょう。
- クレジットカードの支払い遅延はないか
- 不要なクレジットカードを契約したままにしていないか
- クレジットカードのキャッシング枠は解約(0万円設定)してあるか
- クレジットカードの分割払いやリボ払いが残っていないか
- 携帯の端末代を割賦払いにしていないか
- その昔組んだローンの支払いが残っていないか(奨学金は除く)
ちなみにみのりたは、日本学生支援機構の奨学金を借りていまして、現在も返済を続けています。住宅ローンを組んだ当時は100万円以上の残金があり、仮審査申込み時に口頭で申請しましたが、審査にはどこの銀行でも特に影響しませんでした。奨学金の返済がある方は、その点安心してください。
源泉徴収票はもちろん給与明細も産休前1年分は保管しておく
住宅ローン本審査では、数ヶ月分の給与明細提出を求められることが多いようです。
しかし産休育休中の妻名義の場合、より長期間分の給与明細を求められることがあります。これは、その妻が安定した給与を得ているかどうかの証明のためです。実際みのりた家では、最終的に融資してもらった金融機関からは、産休前1年分の給与明細を要求されました。
他の金融機関では過去3ヶ月分と言われていたので完全に油断していたのですが、とても困りました。当時の私は給与明細を適当に保管していたため、家中から明細書をかき集めてみたものの、所々歯抜け状態…(源泉徴収票だけでは認めてくれませんでした)。
会社の経理にお願いして再発行してもらい、何とか事なきを得ましたが、経理からはあまりいい顔をされませんでしたし、余計な時間がかかったのも事実です。
住宅ローン審査は、住宅購入と並行して進めることも多いですよね。時間がギリギリになって私のように慌てないよう、源泉徴収票はもちろん、過去の給与明細書もきちんと保管しておくことをおすすめします。
まとめ
産休育休中でも住宅ローンの審査は申し込めるのか?という疑問への回答と、審査をスムーズに通すためのポイントを解説しました。
基本的に、産休育休中だからと特別な審査が行われるわけではないと思います。ただ、女性は自身の体調や子供の成長などで男性よりも収入が減る機会がどうしても多くなりがちですので、長期間ローンを組むことに慎重になるべきであることは間違いありません。
一方で低金利の影響か、安定した収入があれば、産休育休中でも金融機関も積極的に話を聞いてくれるなというのが、私が実際に相談してみての感想です。
今回ご紹介したキーワード「希望する融資金額」、「信用情報」、「安定した給与の証明」を事前にしっかり準備・検討すれば、あまり不安がる必要はありません。是非思い切って申し込んでみて下さい。