みのりたです。
通信費を安くしたいという願いから、通信会社をキャリア→格安sim会社(MVNO)へと乗り換えて早3年目。私もいっぱしの格安simユーザーになってきました。2年縛りや年々変わる料金体系に悩まされずに済むので、心軽やかに快適なスマホライフを送れています。
ところで、一口に格安simと言っても、キャリア系のMVNOとそれ以外のMVNOがある事をご存じでしょうか?YmobileとUQ Mobileがキャリア系MVNOになるのですが、2社ともCMをよく流しているので、TVで見て気になっている方も、結構いらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、みのりたが少し前まで使っていたYmobileと、現在使っている格安simの違いについて、料金や通信速度など色々比較してみた結果をご紹介したいと思います。どちらも一長一短あるので、どこの通信会社と契約しようか悩んでいる方は、参考にしてみて下さい。
目次
みのりたの通信費遍歴
私は大学時代から10年以上、ずーっとauで契約してきました。通信会社を変えるという概念が全くなかったので、2年経てば新しい機種に変更して…の繰り返しでしたが、よく考えたらその間、サービスは悪くなる一方でしたね。ポイントの還元率は下がるし、料金は年々はね上がるし、正直いらないサービスばかり増やしてくるというのが、正直な感想でした。スマホにしてからというもの、料金に対する不満も慢性的にくすぶっていました。
そんな当時の通信費月額料金はこちらです。
- 月額料金:7000円程度(機種代なし)
- 通信量(パケット量):7GB
- 通話定額:なし(家族間は無料)
ネットでMVNOについて調べたりしたのですが、やはり初心者にはよく理解できなかったので、家電量販店へ行き、店員さんに色々聞いて回った結果、サービスと価格の両面からYmobileを選び、初めてMNPで通信会社を乗り換えました。ただ、Ymobileはキャリア(ソフトバンク)系のMVNOなので、キャリアと同じく2年縛りというものが存在しました。とりあえず2年使ってみて、不満があったらまた乗り換えよう、位の気持ちで始めたのです。
- 月額料金:1年目 980円、2年目 1980円、解約時 2980円
- 通信量(パケット量):2.5GB
- 通話定額:10分かけ放題
※月額料金と通信料にEnjoy!パック500円含む
そこから2年、格安simの特徴や料金体系も大分理解できるようになったので、再び色々調べた結果、今度はキャリア系列外のMVNOであるLIBMOへMNPで乗り換えることにしました。現在は半年ほど経過しましたが、Ymobile時代より縛りが少ないので、通信会社に対するストレスは更に小さくなりました。
- 月額料金:1480円(2年目以降 2430円)
- 通信量(パケット量):3GB
- 通話定額:10分かけ放題
こんな感じで、キャリア系列であるYmobileも、系列外のMVNOであるLIBMOも、2年間でかかる料金はそこまで変わりませんが、では何が違ってくるのでしょうか。次項以降で比較検証してみたいと思います。
Ymobileの他のMVNOに対するメリット
みのりたが実際に2年間Ymobileを使ってみての感想の内、まずはYmobileのメリットについてご紹介します。
料金体系がシンプル
Ymobileの料金プランは3つだけです。データ容量が1GB、3GB、7GBというプランですが、データ容量2倍オプションというものが実質無料で使えるため、2GB、6GB、14GBという契約もできます。この料金の中には通話無料(1回10分以内)が含まれますので、基本的にはこの3プランの料金さえ見ておけば、自分が月にいくら払うことになるのかわかります。
格安simはわかり難くて不安という人にとっては、乗り換えのハードルがちょっと下がるかなと思います。
通信速度が速い
Ymobileはソフトバンク系列のMVNOですから、ソフトバンクの回線を使用することになります。従って、通信エリアはソフトバンクに準じます。数あるMVNOの中でも、ソフトバンク回線を使える会社はYmobile以外にほとんど存在しないので、他のMVNOにありがちな、お昼時などに通信速度が低下する現象を、みのりたはほとんど感じたことがありませんでした。
どの時間帯でもサクサクネットが使える。これはYmobileにする大きなメリットの1つだと思います。
※もちろん、お使いのエリアによります
お店で料金の交渉ができる
キャリア系列の良い所が、家電量販店などでもそれなりに取扱いがある点です。これによって、格安sim初心者も実際に店員さんに色々聞けるし、更に運が良ければ、ネット等で提示されている料金よりお得なプランを提案してくれる場合があります。
実はみのりたがYmobileと契約した時がそうだったのですが、最初に行った時は普通の店員さんで、1年目の月額料金は1980円で提示されていたんですね。それでも安いので、その日はふむふむと聞いて帰ってきました。
そして後日、再度同じ店を訪れると、何やらカリスマ販売員的な人が特別に滞在しており、その人から「今なら更に1000円引けます!」と提案して頂き、最終的に1年目980円+端末代タダ(当時はまだ可能でした)という破格の値段で契約することができました。
私は携帯の契約裏事情を知りませんので、どういった条件でディスカウントの提案ができるのかよく分かりませんが、少なくとも実店舗であの販売員さんに出会えなければ、この好条件は提示されなかっただろうと思うと、そういう交渉の余地があるのが、キャリア系列MVNOのメリットの一つかなと思います。
手続き関係を素早く終わらせやすい
先ほどもお伝えした通り、Ymobileはソフトバンク系列のMVNOです。キャリア系列でない普通の格安sim会社と異なり、実店舗が割と充実しています。私はYmobile時代には、これを特にメリットと感じませんでしたが、今格安simに乗り換えてみて、店舗の存在は意外とありがたいんだなと痛感しています。
というのも、ちょっとした手続き関係にも、格安simの場合郵送で行う必要があるため、いちいち時間がかかるのです。急ぎで!とお願いしてもそうそう聞いてもらえません。その点、店舗がある会社だと、即日手続きが完了することができたりするので、みのりたタイプのおっちょこちょいさんや直前まで行動しない系の方は、店舗がある会社を選んだ方が良いこともあります。
Ymobileの他のMVNOに対するデメリット
逆にデメリットとしては以下の3点を感じました。
使えるデータ容量の割に料金が高い
キャリア系列外、つまり普通のMVNOの場合、大抵データ容量は3GB、6GB、10GB…と幾つかラインナップがあり、3GBで通話無料(10分以内)オプションをつけても、1年間は月々2000円未満という所が多いです。しかしYmobileの場合、1GB、3GB、7GBとラインナップがある中、1GBでも最初の1年間は月々1980円という価格設定で割高なのです。データ容量2倍オプションが実質無料で使えるので、実際には2GBで1980円になりますが、3GBにしようと思うと2980円払う必要があり、少々お高いイメージは拭えません。
みのりたは自宅にWi-fi環境があり、外では最低限しか使わないだろうと見込んで1GBで契約しましたが、実際に使ってみると3GBは欲しいなと思う一方、6GBは要らない…というジレンマに陥りました。
結果、時折データ容量を追加で購入していましたが、無駄な費用がかかったなと思っています。
2年縛りが健在で乗り換えし難い
格安simに乗り換えた当時は、正直2年縛りをそこまで嫌だとは感じていませんでした。1つの機種を大体2年は使うし、タイミングさえ掴めば特に違約金も無く乗り換えられるのだから、何がそんなに悪いの?位の認識でした。
しかし、いざキャリアから抜け出してみると、他のMVNOのキャンペーン情報などがよく目に着くようになります。そしてスマホ本体も年々消耗が激しくなっていくので、折角めちゃくちゃお得なキャンペーンやってるのに、まだあと半年も契約残ってる!!という事態に陥り、結構ストレスが溜まりました。
何度も同じようなことを書いている気もしますが、2年縛りは、抜け出してみると本当に窮屈なシステムだったと気付きます。もう2度とハマりたくない沼みたいなものです。
Ymobileにはキャリア同様2年縛りが健在ですので、せっかくの格安simの恩恵(お得な料金)が、いまいち受け切れない所があります。
年々上がる料金システム
Ymobileは新規契約後1年毎に割引の適用が終わり、段々料金が上がっていくようになっています。他のMVNOでも割引キャンペーンは最大1年間という所が多いのですが、Ymobileのようなキャリア系が異なるのは、やはり2年縛りのせいで、料金が上がってもすぐには抜け出せないという点です。
またまた同じようなことを書きますが、2年縛りは本当に本当に窮屈なシステムです。同じサービス受けているだけなのに、年々料金上げられる。他社ではお得なキャンペーンやっているのに、自分は高い料金で我慢しなければならない…みのりたはこれが嫌で、Ymobileを解約しました。
キャリア系MVNOが向いている人向かない人
以上挙げたYmobileのメリット・デメリットを把握しておくと、自分がキャリア系とそれ以外、どちらのMVNOに向いているかが見えてきます。
主にキャリア系列(Ymobile)が向いている人
主に格安sim初心者の方で、キャリアのようなサポート体制が欲しいという方には、やはりYmobileの方が向いていると思います。また、ヤフーショッピングで買い物をするとポイントがお得につくので、ヤフーでよく買い物をされる方にもおすすめです。他にも以下のような方はキャリア系列のMVNOを検討することをおすすめします。
- 通信速度を重視したい人
- ヤフーショッピングをよく使う人
- 店舗で分からないことを色々聞きたい人
- 手続き関係を手早く済ませたい人
その他のMVNOが向いている人
安さを追求したいなら、縛りの無いキャリア系列以外の方が良いでしょう。常にお得なキャンペーンに乗れるチャンスがあります。みのりたもこちらのタイプに属します。
少々面倒なこともありますが、料金が高ければ高いほど通信の質が良くなるという訳でもありませんから、やはり通信費は安いに越したことはないというのが、みのりたの持論です。
- 通信費をとにかく安くしたい人
- キャンペーンなどお得情報に敏感な人
- サポートをそこまで必要としない人
さあ、あなたはどちらのタイプでしょうか?
まとめ
ソフトバンク系列のMVNOであるYmobileとその他のMVNOの差を比較し、どんな人がどちらに向いているのかを解説しました。自分はどちら向きかな?と、何となくイメージできたでしょうか?結局のところ、どの会社が良いかというのは、ご自身が重視するポイントを押さえてくれる会社なんですよね。
ただ1点言えるのは、もしも今あなたがキャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)と契約していて、格安sim・格安スマホに興味があるのなら、どこでも良いのでまずは飛び出してみるべきということです。MVNOとか新しく探すの面倒くさいし…と思っていても、1度やってみれば、必ず次はその腰の重さが大幅に軽くなります。
少なくとも、みのりたの周囲でYmobileや格安simに変えた人々は、漏れなく皆自分で考え、動けるようになっています。
別に、MVNOが向いていなければまたキャリアに戻ればいいんですし、むしろその方が新規扱いで色々お得な割引が受けられると思うので、まずは一歩、踏み出してみてはいかがでしょうか。