みのりたです。
コンビニ大手の一角を担うローソンがセブンに引き続き、銀行業に進出しますね。その名も「ローソン銀行」。開業は10月15日からということですが、そのユニークな支店名など、早い内から何かと話題になっています。
今回は、そんなローソン銀行を実際に使う時に気になる、預入れや引き出し、振込みといった手数料情報や、ローソン銀行のメリット、口座開設の申し込み方法などを解説したいと思います。
正直、ユーザーの立場からすると、支店名に愛着を感じる人以外は敢えて口座開設をする程のメリットを感じませんが、興味のある方は参考にしてみて下さい。
目次
ローソン銀行とは
ローソン銀行は、2018年8月10日に正式に銀行業の営業免許を取得した、ローソンの子会社です。コンビニの銀行と言えばセブン銀行が有名ですが、それと同じ位置付けですね。
ちなみに、以前ローソンに置かれていたATMは「ローソンATM」と言って、都市銀行や地方銀行など各金融機関と提携した「色んな銀行ATMの集合体」みたいなものでしたから、ローソン銀行とは似て非なるものです。
ですがローソン銀行が正式に開業した今、ローソンATMはそのままローソン銀行ATMへと置き換わりましたので、2019年両者は同じものを指します。
ローソン銀行の手数料と利用時間
ローソン銀行の特徴やメリットについては次の項でご説明しますが、ここではまず手数料や利用時間についてご紹介しておきます。ローソン銀行の手数料は下図の通りです。
出典:ローソン銀行公式HP「手数料のご案内」
利用時間は基本的に24時間いつでも、という事になりますが、手数料を考えると7:00~19:00の間に利用するのが良さそうです。また、手数料が無料になるのは預け入れ/引き出しのみとなります。
預け入れ・引き出し
- 7:00〜19:00 無料
- それ以外 108円
セブン銀行では口座への入金はいつでも無料でしたが、ローソン銀行では時間外利用で108円の手数料がかかるので、注意が必要です。
振込
- ローソン銀行宛て 7:00〜19:00 54円/それ以外 162円
- 他行宛て 7:00〜19:00 216円/それ以外 324円
ローソン銀行の口座開設申し込み方法
ローソン銀行の口座開設の申込み受付は、2018年10月15日㈪から開始になります。先にお伝えした通り、アプリで簡単に申し込みができるとのことなのですが、そのアプリも記事執筆時点で公開されていません。
また進展があり次第、本ブログでも情報をアップデートしたいと思います。
ローソン銀行の口座開設申し込みは、こちらのリンクからも飛ぶことができます↓↓↓
ローソン銀行とセブン銀行をメリットで比較
ローソン銀行に口座を持つメリットとしては、以下の6つが挙げられます。
- 全国のローソン銀行ATMで24時間365日利用可能
- パソコンやスマホから24時間振込みや残高確認が可能
- ローソン銀行ATMの手数料がお得
- スマホアプリで簡単に口座開設が可能
- 利用に応じてPontaポイントが貯まる
- 定期預金の金利がちょっぴりお得
これらのメリットは、他行と比べてどの位強みがあるのでしょうか?代表的なライバル、セブン銀行と比較しながら検証してみます。
1. 全国のローソン銀行ATMで24時間365日利用可能
ローソン銀行は、全国のローソンにあるATMを原則24時間365日利用可能です(システムメンテナンスの時間帯を除く)。
一方ライバルのセブン銀行は、当然ながらセブンイレブンにあるATMを同様に利用できます。
2018年時点の店舗数で比較しますと、以下の通りセブンの方が3割ほど多いので、単純に使えるATMの数で言うと、セブン銀行の方が有利ですね。
コンビニ件数
セブンイレブン | 20033軒 |
ローソン | 13693軒 |
参考:都道府県別統計とランキングで見る県民性「コンビニ店舗数2018年」
とは言え、コンビニで夜間や土日を気にせずATMが使えるのは、間違いなく便利でありがたいことだと思います。
2. パソコンやスマホから24時間振込みや残高確認が可能
ローソン銀行には「ローソン銀行ダイレクト」という、ネット上で振込み処理や残高確認を行える専用サイトが存在します。パソコン・スマホ・タブレットから、原則24時間365日取引きが可能(システムメンテナンスの時間帯を除く)で、これまた便利ではありますが、今やどこの銀行でも用意されているものなので、敢えてローソン特有というほどの物ではありません。
ライバルのセブン銀行にも、もちろん「ダイレクトバンキング」という同様のサイトが存在しています。
記事執筆時点でローソン銀行はまだ開業していませんので、使い勝手など比較はできませんが、ここは引き分けといった所でしょうか。
3. ローソン銀行ATMの手数料がお得
手数料については先ほどご紹介しましたが、セブン銀行との間には、主に以下のような違いがあります。預金を引き出す分には差が無いのですが、預け入れる場合に、ローソン銀行だと、時間帯によって手数料がかかってしまいます。
預入れ・引出しにかかる手数料
7:00~19:00 | 左記以外の時間帯 | |
ローソン銀行 | 預入・引出共に無料 | 預入・引出共に108円 |
セブン銀行 | 預入・引出共に無料 | 引出のみ108円 |
夜間に預け入れなんてしないだろうという目論見なのかも知れませんが、意外と預け入れもするんですよね。クレジットカードの引き落とし日前日とか、あっ!と気付いて入金したくなること、ありませんか?そう言う意味では、ローソン銀行は後発なのに先発のセブン銀行よりちょっと想定が甘いかな?という感が否めません。
4. スマートフォンアプリで簡単に口座開設が可能
ローソン銀行の口座開設手続は、スマホのアプリからできるようです。そのアプリ内で「運転免許証・パスポート(日本国籍の方のみ)・マイナンバーカード・在留カード」のいずれかを撮影すればOKとされています。
一方、セブン銀行では、キャッシュカードが本人限定郵便で送られてくるので、受け取る際に配達員さんへ身分証を提示するという形を取っています。
どちらにせよ、本人確認書類をコピーして郵送して…という手間は不要なので、その点は特に優劣なくスムーズに口座開設ができると考えて良いのではないでしょうか。
5. 利用に応じてPontaポイントが貯まる
ローソン銀行の利用状況に応じてPontaポイントが貯まるとされています。9月12日時点では、具体的に何をすると何ポイント貯まるのか、詳細は明らかにされていませんが、Pontaポイントを貯めている(よく使う)人には嬉しいサービスですね。
セブン銀行にもnanacoポイントが貯まる同様のサービスが既にありますので、恐らくそちらと内容は合わせて来るのではないかと予想しています。ただ、単純に店舗数だけで比べてしまうと、やはりセブン銀行の方が有利ですね。よく行くお店が何のポイントを使えるかで大分状況は変わると思いますが…
各ポイントが使えるお店の数
nanaco | 約33万店 |
Ponta | 約20万店 |
※nanacoは2018年7月時点、Pontaは2018年9月時点で、それぞれ公式に発表されている数値です
6. 定期預金の金利がちょっぴりお得
ローソン銀行では、普通預金の金利は0.001%と他行と同じですが、定期預金の金利が少しだけお得です。具体的には、期間や金額に関わらず年利0.03%となっています。セブン銀行では、預入期間にもよりますが0.02%以下となっており、また参考までにメガバンクでは0.01%なので、ローソン銀行では少しだけお得に預けられますね(それでも微々たるものですが)。
定期預金の金利
ローソン銀行 | 0.03% |
セブン銀行 | 1年未満 0.015% 1年以上 0.02% |
メガバンク | 0.01% |
セブン銀行との比較という意味では、ローソン銀行が有利と言えますね。
以上、ローソン銀行をセブン銀行と比較した結果を集計すると、1勝3敗2分けでセブン銀行の方がお得度が高いという結果になりました。うーん、コンビニとしての母体の大きさが違うので仕方ありませんが、みのりた個人としては、もう少しローソンにひねりを加えて欲しかったです。
何せ、後発なのに明らかなお得感がありません。せめて最初だけでも先発の企業よりお得度を出さないと、顧客獲得はなかなか難しいと思うのですがね。
先発のセブン銀行よりお得なのが、事実上定期預金の金利だけです。それでも金利目的に口座を作る程の動機にはなりません。一方で、手数料はセブン銀行より事実上高い設定です。コンビニ銀行の1番の特徴は「24時間365日利用できること」のはずですから、手数料の設定にはもう少し気を使って欲しかった!
これでは、既にローソンを使っている人を多少囲い込む効果はあったとしても、新たに「ローソン銀行を使いたい!」という人を作るのは難しいのではないでしょうか。
ということで、わざわざ新規に口座開設をするほどの価値はあまり感じないな、というのが正直な感想です。まぁ、Pontaポイントが凄くお得に貯まる!とかであれば、話は変わると思うので、今後の情報公開を見守りたいと思います。
ローソン銀行のかわいい支店名
ローソン銀行と言えば、話題になっているのはその特徴的な支店名です。なんと、ローソンで取り扱っている商品(カテゴリ)名を支店名にしているんです!
残念ながら自分で支店を選ぶことは出来ず、口座開設時に入力する誕生月によって、以下の通り自動的に振り分けられます。「おもち支店」とか、響きがかわいくていいですね♪ みのりたの誕生月は…うーん、おもちには劣るなぁ…
誕生月 | 支店名 | 店番 |
---|---|---|
1月 | おもち | 201 |
2月 | チョコ | 202 |
3月 | おすし | 203 |
4月 | カフェ | 204 |
5月 | おにぎり | 205 |
6月 | サラダ | 206 |
7月 | アイス | 207 |
8月 | フルーツ | 208 |
9月 | パスタ | 209 |
10月 | おべんとう | 210 |
11月 | スープ | 211 |
12月 | デザート | 212 |
まとめ
2018年10月15日から開業するローソン銀行について、利用にかかる手数料や利用時間を解説しました。また、特徴を同じコンビニ系のセブン銀行と比較した結果もご紹介しましたが、現時点ではセブン銀行の方が有利な点が多いようです。
ローソンは後から参入する組ですから、できればユーザーにとって「口座を作りたい!」と思わせるようなお得なキャンペーンでも実施してもらって、ローソン銀行ならではの強みを発揮してもらいたい所です。
実際に開業すればPontaポイントの貯まりやすさや、新規の口座開設キャンペーンなど、色々と施策を打ち出してくれると思うので、それを期待しながら今後の動向を待ちましょう!