みのりたです。
夏のボーナス時期が近づいて来ましたね。
そもそもボーナスが出るかどうか、更にはいくらもらえるかなど、我々会社員にとっては大きな関心事であります。
ちなみに私みのりたは育休から復職したばかりなので、残念ながらこの夏のボーナスはもらえません…がっくし。
がしかし、やはり隣のボーナス事情は気になる話題です。
という事で今回は、お金にまつわる統計シリーズ第2弾!(※)会社員・公務員の皆さんのボーナスについて調べてみたいと思います。
※第1弾では500円玉貯金の使い道について調査しました。
関連記事:500円玉貯金の使い道、成功した主婦に人気のベスト3はこれだ!
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ただし単純に平均額とか調べてもつまらない。微妙にニッチな情報について調べるのがみのりた総研の特長ですから、テーマはズバリ「みんなの会社のボーナスは、夏と冬でどちらが多いのだろう?」という疑問についてです。
目次
仮説:冬の方が物入りだから普通は冬が多い?
このテーマ、皆さんの勤務先ではどうでしょうか?みのりたの勤務先では、年間の支給額が先に決まりそれを夏と冬で2等分するので、「どちらも同じ」です。またみのりた夫の勤務先では、夏に業績連動の手当てがつくので、「夏の方が多い」です。
このように、会社が変わればボーナスの仕組みも変わるんですね。そこでまずはじめに、このテーマの答えがネット上に出ていないか調べてみたところ、こんな説がありました。
冬の方が物入りだから、普通は冬の方が多い
上記の通りみのりた家では夏の方が多いので、この説は全く知らず、「え、そうなの!?」と驚きました。更にその理由も「冬の方が物入りだから」って、そんな従業員の生活に配慮してくれてるの?本当に!?
ということで、記事の後半では調査結果に基づき、この仮説についても検証していきたいと思います。
調査方法
今回は、公的機関が行っている統計調査の結果データを分析する方法に加え、みのりた総研オリジナルとして、第1回の500円玉貯金調査同様、個人ブログを徘徊して地道に調べる方法でリアルなボーナス事情を探りました。
公的機関による賞与支給に関する統計調査
ボーナス(賞与)の支給に関して行われている主な調査には以下のようなものがあり、毎期発表されています。もちろん公的機関以外にも、経団連や日経、各調査会社が独自に調査を行ったものもあります。直に2018年の情報も更新されるでしょうから、注目していきたいところですね。
- 厚生労働省 毎月勤労統計調査(全国調査)
- 総務省統計局 民間給与実態統計調査
今回みのりたが分析に使用したのは、厚生労働省が実施している毎月勤労統計調査の内、平成29年(2017年)全国調査(夏季賞与の結果)と全国調査(年末賞与の結果)の結果です。業種別の支給ボーナス月数(〇ヶ月分という表記です)を夏季と年末(冬季)とで比較しました。
みのりた総研オリジナル調査
ネット上の個人ブログを徘徊し、支給されたボーナスが夏と冬どちらが多かったのか、の記述を拾ってまとめました。ただし今回は、あくまで「その会社の制度もしくは慣例としてどちらが多いのか」を知るための調査なので、ブログ内に支給額が異なる記述があっても、以下のような場合は今回の調査の対象外としました。
- 景気の変動による差である場合
- 半期毎に査定があり、その査定によって変動した場合
なお調査人数は30人。夏と冬どちらが多いのか、に言及している人が少なかったので、データ数は前回より少なめです。気が向いたらその内補強していきます。
調査結果
公的機関による賞与支給に関する統計調査
冬の方が多い業種が過半数
毎月勤労統計調査から抜粋したデータが下の表になります。1番右のきまって支給する給与に対する支給割合という欄を見て下さい。夏季と年末(冬季)の支給月数(〇か月分)が載っています。
<表 平成29年のボーナス支給状況>
出典:厚生労働省 毎月勤労統計調査 全国調査(夏季賞与の結果・年末賞与の結果)
これによると、平成28年と29年で共にボーナスが夏より冬の方が多かった業種(白いままの部分)が9業種、そうではない業種(黄色いラインの部分)が7業種となり、冬の方が多い業種が過半数を占める結果となりました。
特に「学術研究等」と「教育・学習支援業」、「複合サービス事業」で夏と冬の差が大きかったです。
統計的にも冬の方が確かに多いと言える結果に!
上記の表を見ると、冬の方が多いと言えない業種(黄色ライン)も結構ありますよね。パッと見で何となく冬の方が多そうだけど、本当にそう結論付けていいの?と思ったので、更に少し突っ込んで、統計解析というものを実施してみました。
詳細は本題から外れるので省きますが、要は「全体として、冬の方が確かに多いと言えるのか」を証明しようという試みです。
その結果からも「確かに冬の方が多いよ」と言えることが判明しました。
※分からない方は読み飛ばしてください
具体的には、全業種分の夏季と年末の支給月数にt検定(有意水準5%)を行ったところ、t=-3.98、t境界値(両側)=2.04となり、|-3.98|>2.04で帰無仮説が棄却されました。
みのりた総研オリジナル調査
意外と拮抗!でもわずかに夏の方が多い会社が多数派!
一方みのりたオリジナル調査では、上記の統計調査とは少し異なる結果が出ました。30人分の結果をまとめたグラフが以下になります。
どうでしょうか、みのりたが調べた限りでは夏の方が多い派と冬の方が多い派がほぼ半々、やや夏の方が多い派が優勢という結果になりました。また、どちらも同じという派もごく一部いました。みのりたの勤務先はどちらも同じ派なのですが、こんなに少数派だったとは思いませんでした。
夏と冬で差が出る理由は、その会社ならではの手当が出るから
なぜ夏と冬で差が出るのか。その理由まで記述して下さるブロガーさんはなかなかいませんでしたが、数人の方が述べていた内容から読み解くと、どうやら会社の業績や個人の成績に連動した手当が発生しているからのようでした。
これは本記事の冒頭で触れた、みのりた夫の勤務先のボーナスと同じ意味合いです。その手当が発生する時期のボーナスは高くなるのですね。
また、今回実際に調査した中にはほとんどいませんでしたが、公務員は基本的に夏より冬の方が多いとされています。その理由も、期末手当と呼ばれる手当が冬に多めに設定されているためだそうです。
なお繰り返しになりますが、今回の調査では景気の変動による差や、個人の査定による差は除外してあります。
仮説に対しての考察
調査結果が見えたところで、先の仮説「冬の方が物入りだから、普通は冬の方がボーナスが多い」について検証してみます。
まず統計調査の分析結果からは、冬の方が多く支給される業種が過半数で、全体としても「冬の方が確かに多いと言えますよ」ということが分かりました。一方みのりたが調べた限りでは、夏の方が多い派と冬の方が多い派はほぼ半々であり、実際の街の声としては意外と「普通」でもないのかな、という印象です。
ではなぜこのような差が出たのか考えると、今回みのりたが調べた個人ブロガーが働く業種に偏りがあった可能性があります。さすがに皆さん働いている業種までは特に言及されていませんでしたので、証明のしようがありませんが、先に示した表の黄色いラインの業種で働く方が多かったのかもしれません。
また、仮説の前半にある「冬の方が物入りだから」という点について、これは公務員の場合は、もしかしたらそういった意図で期末手当が計算されているのかも知れません。しかし少なくとも民間企業においては、夏と冬とで差が出る大きな要因は業績等に連動した手当であると考えられ、特に従業員の生活に配慮している様子はなさそうです。
従って、これらの検証からみのりたは、「冬の方が物入りだから、普通は冬の方がボーナスが多い」という仮説は半分正しく半分誤りであると結論付けました。
まとめ
ボーナスの金額って、夏と冬どっちが多いの?という疑問に答えるべく、みのりた総研調べで会社員・公務員のボーナス支給事情について調べてみました。
巷では「冬の方が多いのが普通」という説がありましたが、統計調査の結果を分析すると、確かに全体として冬の方が多い傾向がありました。
ただ個人ブログで発信されている内容を読み解くと、夏の方が多い派と冬の方が多い派の割合はほぼ半々となりました。ボーナスの夏冬の配分は業種によって大きく異なるため、今回調べた個人ブロガーの方々が属する業種にやや偏りがあったのかもしれません。
また、景気の変動以外で時期によって支給額が異なる主な理由は、民間企業では各社の業績に連動した手当が、公務員では期末手当の比率が異なるからということも分かりました。
今回は統計シリーズ第2弾でしたが、「ボーナス」という生活の断片から、またも様々な人生模様が垣間見れて、なかなか興味深いものがありました。ただ、どの人達にも共通していたのが、皆さんボーナスをとても楽しみにしていたということです。みのりた含め、やはり労働者の醍醐味の一つであることは間違いありません。
次のボーナスが待ち遠しいですね!
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