みのりたです。
2018年7月5日、ソニー銀行から、新しいタイプの定期預金が発表されました。その名も「セット定期プログラム」。
円定期預金と外貨定期預金を組み合わせて同時に申し込むと、金利がお得になるという商品です。
詳細は7月18日に発表されるとのことですが、現時点で判明している情報についていち早くお届けするとともに、お得度やおすすめの組み合わせなどについて解説したいと思います!
目次
セット定期プログラム商品概要
セット定期プログラムとは、円定期預金と外貨定期預金を同時に申し込むことで円金利が上乗せされるプログラムだそうです。いきなり外貨定期預金デビューするのはちょっと不安…そんな外貨初心者に向けた商品のようですね。
利用対象者
日本在住で、ソニー銀行に円普通預金口座を持つ満20歳以上の個人
円定期と外貨定期の組み合わせタイプ
1. セット25
預入れ金額に対し、円定期預金75%、外貨定期預金25%
2. セット50
預入れ金額に対し、円定期預金50%、外貨定期預金50%
3. セット75
預入れ金額に対し、円定期預金25%、外貨定期預金75%
適用金利
※期間6ヶ月の場合
1. セット25
円定期適用金利:年0.43%+外貨定期利息
2. セット50
円定期適用金利:年1.00%+外貨定期利息
3. セット75
円定期適用金利:年2.70%+外貨定期利息
→正式に決定されましたので、アップデートしました。
預入金額
セット25を選択した場合:40万円以上1万円単位
それ以外を選択した場合:20万円以上1万円単位
預入期間
3ヶ月、6ヶ月、1年の3種類から選択
外貨定期預金で選べる外貨
以下の11種類から選択できるようです。
米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル、スイスフラン、香港ドル、中華人民元(CNH)、南アフリカランド、スウェーデンクローナ
その他詳細については発表され次第アップデートしていきたいと思います。現時点で判明している内容は、プレスリリースからご確認ください。
ソニー銀行新サービス「セット定期プログラム」受付開始のお知らせ
抱えるリスク
1. 為替リスク
外貨預金が組み合わさりますので、外貨の比率が高いほど金利が高くなり、更に為替差益まで得られて大きく資産を増やせる可能性が高くなる一方、当然為替リスクも大きくなりますので、損をする可能性も金額も高くなります。
金利の高さによるメリットなんて、為替リスクによって簡単に吹っ飛んでしまいますので、安定して増やしたい資金で行うべきではありません。
2. 中途解約リスク
セット定期で預入れした円定期、外貨定期のどちらか一方、または両方を中途解約すると、上乗せ金利を受け取る権利が消滅します。また、外貨定期の場合は元本割れしますので、一度預けたら満期まで引き出せないと考えた方が良いです。なおこの中途解約には、全額ではなく一部のみの解約も含まれるので、注意が必要です。
セット定期プログラムのgoodポイントとお得度
みのりたも現在、外貨預金について勉強中ですが、本プラグラムは初心者に「丁度良い」と思わせるポイントがいくつかあるなと感じました。
1 円預金と外貨預金の組合せがシンプルで分かりやすい
1つ目は、円預金と外貨預金の組み合わせがセット25、50、75の3種類と、シンプルで分かりやすいです。円/外貨の比率は自由に決められますよ!と言われても、初心者にそんな判断はまずできないでしょう。しかし3種類から1つ選べと言われたら、とりあえず適当にでも決められそうです(だからと言って本当に適当に選んじゃダメですよ!)。
2 円定期の金利に魅力がある
2つ目が、最もリスクの小さいセット25でも、円定期の金利に魅力がある点です。年利0.43%という数字は、2018年夏現在に限って言えば高金利の部類に入ります。
先ほどご説明したリスクとこれらの丁度良いポイントを踏まえて、このセット定期プログラム、お得と言えるでしょうか?
もし自分がセット定期で預けるなら
みのりたがもし買うとしたら、セット50や75は金利が多少高くても為替リスクの方がはるかに大きいので、セット25で米ドルを100万円(円定期:75万円、外貨定期:25万円)位だったらアリかな、と考えます。
その理由は、損した時の金額からです。
いくらリスクが大きいと言っても、購入した通貨が消えてなくなるなんてことはありません。少なくとも、今回のセット定期プログラムで選択できるような通貨は、その心配がないでしょう。仮に米ドル25万円が1年間で2割下落したとすると、円換算で20万円になる、つまり5万円を損することになります(手数料除く)。
投資においては、「いくらまでなら損しても大丈夫と思えるか」が最も重要ですから、みのりたの場合、外貨の勉強代として5万円位ならまぁ消えても我慢できるかなと思える金額です。それに、25万円だったら次にドルが上昇するまで塩漬けにしていても、そう惜しくはありません。これが50万円となると「ちょっと…」となるので、やはりセット25が限度ですね。
最も、本当の投資であればもっと大きなリスクも取りますが、一応「定期預金」としての位置付けなので、基本的にはあまり減らしたくない資産で行うものと考えての計算です。
最悪、外貨で預けた分はしばらく(数年間)塩漬けになることを覚悟した上で、ご自身がいくらまでなら「無いもの」として扱えるかが計算できたなら、この新商品、外貨デビューとして預けてみる価値はあるのではないでしょうか。
まとめ
ソニー銀行が発表した「セット定期プログラム」について、その概要をいち早くまとめて解説しました。
円定期預金と外貨定期預金を組み合わせて同時に預けるという、外貨預金初心者の方向けにわかり易く設計されたサービスだと思いますが、外貨の比率を高くすればリスクがそれだけ大きくなり、しかも金利のメリットも大して受けられません。預けるとしたら最も外貨の比率が低いセット25で、本当にお試し感覚で預けるのが良いかなと思いました。
何にせよ、詳細はまだこれから7月18日に発表される予定です。実際の金利がどうなるのかなど、ソニー銀行からのお知らせを待って、また本サイトもアップデートしていきたいと思います。