ボーナス分の貯金は何割が妥当?子持ち世代の平均から理想まで!

みのりたです。

少し前にも関連記事を書きましたが、今年もボーナス(賞与)の時期が近づいて来ましたね。

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ところで子供がいる(子持ちの)知り合いと話していると、時折「せめてボーナス分くらいは貯金したいと思ってるんだけどね〜」という声を聞きます。この言葉には、「でも実際はそんなに貯まらないんだよ」というニュアンスが含まれています。

で、ふと気付きました。独身の方やDINKSの方でこう言う人は少ないよなって。子育て家庭って、もしかしてボーナスをあまり貯められていないのでは!?

実はボーナスを貯金できる割合は、家計の健全性を測るバロメーターでもあります。特に子持ち・家持ちの30代・40代にとっては、ここらで貯金できるかどうかで、その後の人生設計が大きく変わりかねません。

そこで今回は、子持ち世帯のボーナス事情に焦点を当て、貯金する割合の平均や理想について調査・考察しました。周りの家庭がどの位貯金しているのか気になる方、自分の貯金割合は果たして妥当なのか気になる方などは、是非参考になさって下さい。

子持ち世帯のボーナス(賞与)貯金割合

巷の人々は、一体何割ボーナス(賞与)を貯金しているのだろう?それを調べるのに、今回は2つの調査結果を参考にしました。

1つ目は、CRECOリサーチが1121人を対象に行なった「ボーナス(賞与)支給についての実態調査(2017年7月実施)」です。対象年齢は10代〜60代以上と、幅広く調査されています。

そして2つ目は、リサーチバンクが1200人から回答を得た「2015年夏のボーナスに関する調査」です。20代~50代の会社員を対象に行われたものです。

ボーナスを全て何かに使う=貯金0割世帯の割合

CRECOリサーチの調査の中で、「今回支給されたボーナスは全て何かに使う予定ですか(使いましたか)」という設問への回答をまとめたのが、下のグラフです。

出典:CRECOリサーチ「ボーナス(賞与)支給についての実態調査(2017年7月実施)」

この中で子持ち家庭のデータは、グラフ中央部「結婚・子供有」の所に出ています。子供がいる(子持ち)世帯と子供がいない(子無し)世帯で比べてみましょう。

全て使う予定(使った)人の割合

子供あり 子供なし
未婚 34.4% 19.4%
既婚 28.1% 17.6%

ボーナスから全く貯金できていない割合が、子無し世帯では2割ほどなのに対し、子持ち世帯では実に3割近くにのぼります。明らかに子持ち世帯の方が貯金できていないことが分かりますね。

ボーナスを全く使わない=貯金10割世帯の割合

同じグラフから、逆にボーナスを全て貯金に回したと判断できる世帯も読み取れます。

全く使わない予定(使わなかった)の割合

子供あり 子供なし
未婚 15.6% 15.8%
既婚 14.1% 21.3%

先ほどと違い、既婚子無し世帯以外はほぼ同じで15%程度の家庭が、ボーナスを全て貯蓄していることが分かります。子持ち家庭でも、きっちり貯められている人達が、一定数いるということですね。

 

ボーナスの一部を使う世帯における貯金割合

全体的に子持ち家庭の55%程度はボーナスの一部を貯金していることが分かりました。
では今度は、リサーチバンクの調査結果を参照してみましょう。「支給されたボーナスの中で、どのくらい預貯金をする予定ですか?」という設問への回答をまとめたのが、下のグラフです。

出典:リサーチバンク「2015年夏のボーナスに関する調査」

あくまで会社員全体に取ったアンケートなので、子持ち世帯に限った結果ではありませんが、大いに参考になると思います。

先程のCRECOリサーチの結果とは、預貯金をほぼしない人の割合が大きく違いますね(リサーチバンクは10%程度、CRECOリサーチは20〜30%)。
ですが10%未満と10〜30%未満を足すと29%、30~100%未満を足すと57.4%。CRECOの結果と概ね合うと思いませんか?

これはみのりたの推測ですが、計画の時点で30%未満しか貯金に回せない家庭は、事実上ほとんどボーナスが貯められていないのではないでしょうか。

ということで、貯金予定30%未満の人達=ボーナスを全て使う人として仮定し、それ以上の人達だけで貯金割合を計算すると、

30~50%未満 31%
50~70%未満 30%
70~100%未満 20%
100% 19%

となりました。思ったより均等に分布しているな、というのがみのりたの感想です。

ちなみにみのりた家はボーナス貯金90%以上を毎年の目標に掲げており、家計を改善したここ2,3年は達成しています。100%にしないのは、少しは楽しみも欲しいということで、夫婦それぞれにお小遣いを支給しているからです。100%貯められるご家庭は、かなりストイックか普段から家計に余裕があるのかな、と思います。

子持ち世帯のボーナス使い道ランキング

ボーナスを何割貯金に回すのか?が大体見えた所で、次は貯金に回せない分=使い道について見てみましょう。

まずは再びCRECOリサーチの調査結果です。「今回のボーナスで使う予定のものは何ですか(もしくは何につかいましたか)。当てはまるものを全てお選びください」という設問の回答が以下のグラフです。

出典:CRECOリサーチ「ボーナス(賞与)支給についての実態調査(2017年7月実施)」

ここから、子持ち世帯におけるボーナスの使い道(預貯金を除く)ランキングを出してみました。なお、未婚と既婚のデータを平均した値を比較した結果です。

3位 国内旅行の費用

既婚の場合に特に多い使い道でした。旅行費用はまとまった金額になりますから、ボーナスを使いたくなりますよね。ですが旅行費用はつい財布の紐が緩みがちで、油断するとボーナスからの貯金割合(貯蓄率)が大きく下がってしまいます。できれば、旅行のためにまとまった金額を積み立てておきたいものですね。

ちなみにみのりたは、旅行貯金の手段として500円玉貯金を実施しています。簡単に貯められて予算管理もしやすいので、かなりおすすめです。

関連記事:旅行したい、でも貯金できない!あなたにおすすめ500円玉貯金のコツとやり方
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2位 ローン・借金の返済

なかなかヘビーです。もう夢のある使い道ではありません。

子持ち世帯は住宅ローンを返済中の場合も多いので、おそらくは住宅ローンのボーナス払いを利用しているのでしょう。この支払いがあるだけで、ボーナスの貯蓄率はグッと下がってしまいます。

住宅ローンのボーナス払いは、月々の支払い金額が抑えられるのでつい手を出したくなってしまいますが、将来的にお子さんの教育費などで苦労したくないのであれば、極力利用を避けるべきです。みのりたも、住宅ローンを組んだ当初は訳あって利用していましたが、今は止めています。

ボーナス払いをおすすめしない理由はこちらの記事をご参照下さい↓↓↓

住宅ローン審査は産休育休中でも申込み可能?通過しやすくする4つのポイント!
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ちなみにみのりたの知り合いで、気に入った物件を欲しいあまり、ローン総額の50%もの金額をボーナス払いにしてしまった人がいます。詳細な返済額は知りませんが、察するに、ボーナスの度に30万円以上(年間で60万円以上)は住宅ローンの支払いに消えているはずです。

人によっては、支給されたボーナスが丸々消えてしまうほどの金額ですよね。これでは、例え月々の家計で節約を心掛けても、まとまった金額を貯金するのはかなり難しいのではないかと思われます。

 

1位 生活費の補てん

1位がこれとは、何とも悲しい現実ですね。子持ち世帯の実に4割近くが、生活費が月々不足しており、ボーナスで補てんしているということになります。それだけ子供を育てるということはお金がかかるという証拠かも知れません。

偉そうなことを言いながら、みのりた家でも友人・親戚の結婚式が続いた時など、ボーナスから補填することもありますから。

ただ本来、よほど収入が低い世帯以外は、月々の収入でやりくりできなければおかしいのです。増してや慢性的にボーナスで赤字を補てんしているのであれば、大きく家計を見直すか収入を増やすことを検討しましょう。

家計の改善については、こちらのシリーズで、みのりたの経験や試行錯誤についてお伝えしています。
みのりた家 家計再生への道のり

と、ここまでCRECOリサーチの結果をまとめましたが、実はリサーチバンクの方でもランキングは同様の結果となっていました。相違点としては、1位「生活費の補てん」の割合がCRECOの方が10%ほど高くなっており、子持ち世帯に限って言えば、やはり生活費が厳しい分ボーナスに頼りがちな実態が見えています。

子持ち世帯にとっての理想のボーナス貯金割合

子持ち世帯のボーナス貯蓄率の実態が把握できた所で、では一体何割を貯金すればいいのか?という疑問について検討します。

もちろん諸説ありますし、家庭によって最適な割合は異なると思います。そこは理解した上で、あえてみのりたの持論を展開させて頂くと、ズバリ9割以上が理想です!

9割って、ほとんど全部じゃん!と言われそうですが、その通りです。ボーナスは基本的に手付かずで貯めるのがベストなのです。あえて10割=100%としなかったのは、先ほども少し触れましたが、せっかく頑張ったご褒美として小遣いを支給したり、また多少の生活費不足等を吸収できるようにしておいた方が、力を抜いて安定的に貯金を増やせるからです。

もちろん、現時点で100%貯められている人は素晴らしいです。そのままの姿勢を貫いて下さい。みのりたも見習いたいです。

一方で9割なんて貯められないという方でも、年間通して貯金が思うように増えないという場合は、この理想割合を目指すことをお勧めします。そのためには、固定資産税や保険の年払いなども含め、年間でかかる全てのお金を月々の給与内に収める必要がありますので、家計を大きく見直さなければならないかも知れません。

しかしボーナスが9割以上貯金できる家計に変えることは、その苦労を以て余りあるメリットがあります。

ボーナスで貯金する3つのメリット

毎月の貯金額に一喜一憂せずに済む

ボーナスをほぼ全額貯めれば、世帯年収に対して年間に貯めるべき金額の多くは、それで賄えることになります(ボーナスが寸志の場合は除く)。つまり、毎月の家計から貯金を頑張って捻出する必要がなくなるのです。

もちろんボーナスだけでは貯めたい金額に届かない家庭も多いでしょうが(みのりた家もそうです)、月々の貯金額は相当少なくて済むはずです。

ただでさえ教育費(保育園費)や住宅ローンなどで、家計が苦しくなりがちな子持ち世帯です。毎月家計簿と睨めっこして、貯金しなければと頭を悩ませる必要がなくなれば、家計管理がグッと楽になると思いませんか?

 

銀行の定期預金キャンペーンでお得に預けられる

毎年夏と冬、ボーナス時期が近付くと、地方銀行やネット銀行、信用金庫などでよく定期預金のキャンペーンが実施されます。低金利のご時世ですが、それでも金利0.5%以上のキャンペーンが見受けられたりして、低リスクで地道にお金が増やせます。少しでもお金を増やしたい子育て世帯にとっては、見逃せませんよね。

でも良いキャンペーンがあるなと思っても、意外と「今手持ちが少なくて預けられないわ…残念」ということがあるんですよね(え、無いですか?)。

その点、ボーナスをまるっと貯金できるようにしておくと、このキャンペーン時期にまとまった金額が手元に残っています。「これはお得!」と思った時に、すぐに動けることも、ボーナスで貯金するメリットだと思います。

MEMO
銀行のボーナスキャンペーンでは、対象が100万円以上など、まとまった金額のみであることが結構あります

 

不景気になっても生活が傾きにくい

メリット3つ目が、不景気になって収入が減少した時です。

会社の業績が悪くなると、真っ先に減らされるのがボーナスですよね。しかし逆に考えれば、通常の給与はすぐには減らされにくいということです。

ボーナスで貯金する家計の場合、ボーナスが減れば当然貯金できる額も減りますが、それだけです。生活が一気に赤字に転落するといった事態が起こりにくいし、子供の塾や習い事を減らす必要もありません。

しかし、もしボーナスで生活費の補てんをしているような家計(月々の収支が赤字の家計)だったら、どうでしょうか。生活費を補うことが出来なくなりますので、すぐにでも支出を減らさなければなりません。

生活の質を上げるのは簡単ですが、下げるのは非常に難しいことです。
生活を送る上でのリスクに備えておくのも重要なことではないでしょうか。

まとめ

ボーナス(賞与)から何割貯金するかという問題について、特に子持ち世帯の平均や理想について調査・考察しました。

まとまった金額が手に入ると嬉しいものですが、子持ち世帯では3割近くが全く貯められないこと、その理由も生活費の補てんやローンの返済が主であることなど、なかなか厳しい現実が垣間見えました。

一方で、収入の多い少ないに関係なくボーナスを9割以上貯めている世帯も2割以上を占めており、貯金できる家庭とできない家庭の2極化が進んでいるようにも感じました。

また今回みのりたとしては、ボーナスの理想的な貯金割合として9割以上を挙げました。ボーナスを貯める体質に家計を変えていくことで、子持ち世帯にとっては多くのメリットもあります。

もしもご自身のボーナスの使い方に不安がある方は、これを機に一度見直してみて下さい。

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