信用金庫出資金への配当金ランキング【全国版】2019年の最高利率は?

みのりたです。

隠れた高金利の資産運用方法である、信用金庫(信金)への出資金。地元の信金へ出資すると配当金が年に1回還元されますが、金利は何とほぼ全てで1%以上!この超低金利時代にあって、かなりおいしいですよね。

しかし、全国各地の信金を見比べてみると、配当利率には大きな差があります。

そこで、今回は全国の信用金庫の出資金に対する配当率ランキング in 2019をまとめてみました。果たして、最も配当をたくさん出してくれた信金はどこだったのか!?

記事後半では、近年の金利の推移などについてもご紹介したいと思いますので、信金に出資している方、出資金に興味のあるという方は、参考にしてみて下さい。

出資金について詳しく知りたい方はこちらをどうぞ↓↓↓
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配当率ランキング全国版

全国には、全部で256行もの信用金庫が存在しています(2019年9月末時点)。それら全てのディスクロージャー情報から、2018年度の出資金への配当率を調べ、ランキングにしてみました。

全部見るのは、なかなか骨が折れる仕事でしたよ…!

それでは早速、第4位から順に発表していきたいと思います。なぜ中途半端な4位なのかと言うと、5位以下は同率の信金が多く団子状態なので、ランキングが成り立つのが4位までだからです!

MEMO
それぞれの信金名に、各行へのリンクを貼ってありますので、クリックすると公式サイトのトップページへ飛ぶことができます。

第4位 稚内・花巻・浜松・京都中央・大阪信用金庫

のっけから5つの信金が同率でしたが、配当率は5%というなかなかの高水準でした。

各信金がある都道府県は以下の通りです。全て名前ですぐわかる信金ばかりですが。

ちなみに関東以北の地方では、稚内信用金庫と花巻信用金庫の配当率が最高位でした。ただし花巻は記念配当を含んでの数値なので、おそらく今年だけの特別ランクインではないかなと思います。

それにしても、東京とか横浜とか名だたる大都市(?)が揃っているのに、関東や東北・北海道には、これ以上の配当率の信金が無いの!?とお思いの方がいましたらすいません、その通りです。

関東ローカルのランキングでは、最高率でも4%という結果でした。神奈川県は割と高めの傾向でしたが、東京含めそれ以外は低い傾向にあります。

おまけに北陸・甲信越地方も同じです。ローカルランキングのトップは配当率4%でした。定期預金の0.1%とかいうレベルの金利と比べたら、それでも非常に優秀な数字だとは思います。

第3位 豊田・西尾・但馬・但陽・観音寺・飯塚信用金庫

続いて第3位、こちらは昨年8つの信金が並んでいましたが、今年は2行減って6行が同率となりました。配当率は6%でした。

各信金がある都道府県は以下の通りです。6行中2行がみのりたの住む愛知県内の信金ということで、実は私もこの中のどちらかに出資させてもらいました!

近畿(関西)地方は、この但馬・但陽両信用金庫の配当率がトップでした。割と地方全体として高めの水準を保っている優秀な地域です。

 

第2位 津・遠賀信用金庫

第2位は昨年の3行から1行減って2行が並ぶ結果となりました。配当率は8%、消費税と一緒ですね(2019年現在)。

各信金がある都道府県は以下の通りです。

全国信金配当率ランキング 第2位
名称 通称 金融機関コード 所在地
津信用金庫 つしんきん 1580 三重県
川之江信用金庫 かわしん 1866 愛媛県
遠賀信用金庫 おんしん 1920 福岡県

ここまで来ると、100万円預けると15年後にはほぼ倍になっている計算です。凄くないですか?子供が生まれてすぐに出資すれば、教育資金を貯める心強い味方になってくれそうですよ!

第1位 高知信用金庫

1位は昨年に引き続き高知信用金庫で、配当率は何と驚きの10%でした!100万円預けたら、毎年8万円戻って来る計算ですよ!出資金の(ほぼ)唯一にして最大のデメリット「なかなか解約できない」を差し引いても、余りある利益の大きさではないでしょうか。

高知信用金庫の概要は以下の通りです。他の信金と異なり、通称が「.comBANK(ドットコムバンク)」となっています。

高知信金は、その収益構造が特殊で、ほとんどの収益を融資などではなく株や債券の運用から得ています。実は、九州電力など主にエネルギー関連企業の主要株主として名を連ねているんですよ。

出資金配当率の2019年総括

ランキング以外の、各地方の配当率に関する情報(2019年総括)をまとめました。配当率の推移(上下)や、地域ごとの特色などをご紹介しています。詳しくは、各地方のランキングをご参照下さい。

北海道地方

信用金庫の数:20行

平均配当率:3.7%

2019年の概況:配当率は4%以上の信金がほとんどです。ここ数年配当金が下がる所も少なく、経営状況は安定している傾向がありましたが、今回は2行が配当率を下げてしまいました。

北海道内のランキングなど詳しい情報はこちらの記事をご参照ください↓↓↓
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東北地方

信用金庫の数:27行

平均配当率:2.6%

2019年の概況:配当率が3年以内に下がった信金が半数に至っており、経営状況はどこもなかなか苦しそうです。特に福島県内の信金が厳しそうですね。一方で、ランキングでご紹介した花巻信用金庫は、記念配当で配当率が上昇しました。

東北地方のランキングを確認したい場合はこちらをどうぞ↓↓↓
信用金庫の出資金への配当金ランキング【東北地方】!利回りを比較検証!
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関東地方

信用金庫の数:54行

平均配当率:2.5%

2019年の概況:東京都内の半数以上の信金がここ3年以内に配当率が下落しており、かなり苦戦気味です。ただし東榮信用金庫は記念配当でもなく配当が上昇しており、一部頑張っている信金もあるようです。

また、他県は割と安定している傾向があり、千葉県には記念配当で配当率が上昇した信金もありました。

関東地方のランキングや全信金の利率変動をご紹介しています↓↓↓
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北陸・甲信越地方

信用金庫の数:33行

平均配当率:2.4%

2019年の概況:昨年まで安定傾向にあった新潟県と山梨県の信金で、いくつか配当率が下がってしまいました。一方、昨年まで配当率を下げる信金が多かった他県は特に変動がありませんでした。

全体的に配当率はそこまで高くない地域ですが、ちょこちょこ単発で上昇したりもしているので、少しでも利益を還元しようとする姿勢を見せてくれる信用金庫が多い地域だとも思います。

北陸・甲信越地方の詳しいランキング情報はこちらでご確認ください↓↓↓
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東海地方

信用金庫の数:34行

平均配当率:3.8%

2019年の概況:ランキング上位の信金はなかなかの安定っぷりを発揮しています。配当率4%以上の信金が6割を超えており、経営は割と安定している傾向でしたが、残念ながらランク落ちしてしまった信金も。。。

また、今年は最も変動が大きかったのはこの地方で、静岡県では信用金庫同士の再編が進み、12行が合併により9行まで減りました。三重県でも合併によって1行減っています。

東海地方の利率変動など詳しい情報を知りたい方はこちらもご参考に↓↓↓
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近畿地方

信用金庫の数:29行

平均配当率:3.9%

2019年の概況:配当率の平均は昨年に続き全国トップでしたが、平均が4%をわずかに下回ってしまいました。強者兵庫県で利率が下落した所が2行あったのと、滋賀県で配当率が大きく下がった信金があったためです。今回は記念配当のあった信用金庫が無かったのも痛かったですね。

それでも他地域に比べると、安定感は最も大きい地方と言えるでしょう。

関西(近畿)地方にお住まいの方は是非、地元の信用金庫の配当率を見てみてください↓↓↓
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中国・四国地方

信用金庫の数:31行

平均配当率:3.2%

2019年の概況:一部の信用金庫が非常に高い配当を出してくれている一方で、7割近い信金で配当率が3年以内に下落しています。特に島根県、香川県、愛媛県内の信金は全て下落していますね。ただし広島県と高知県の安定度は盤石です。

配当率ランキング不動の全国1位を誇る高知信金のディスクロージャーは、県外の方も必見です!

お住まいの地域の信用金庫がどの程度配当を出してくれているか、全信金の情報はこちらから↓↓↓
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九州・沖縄地方

信用金庫の数:28行

平均配当率:2.9%

2019年の概況:配当率は全体的に低めですが、昨年まで3年以内に利率が下がった信金はわずかに2行のみで、かなり経営は安定している傾向でした。ただ昨年度は、配当率も高めで優秀だった佐賀県内の2行が下落してしまい、徐々に経営環境は悪くなっているように思われます。

ちなみに、長崎県と沖縄県には信用金庫がそれぞれ1つずつしかありません。それなら県内全域をカバーしているのかと思いきや、沖縄のコザ信用金庫は宮古島のような離島は営業地域外となっているようで、日本全国すべての地域が信用金庫の営業地域となっている訳ではないようです。

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まとめ

信用金庫への出資金配当率ランキング in 2019の結果を、全国全ての信用金庫分まとめてみました。

苦戦している地方があったり、抜群に安定している地方があったりと、それぞれに特色はありましたが、1つ言えるのは、どの信用金庫に出資しても、普通に銀行へ預けるよりは遥かに高い金利で運用ができるという点です。特にランキングに入っている信用金庫は全て、子供が大学を卒業するまでに資産が倍になる程の配当率です。

ただしこの信用金庫への出資金、メリットだけではありません。デメリットももちろんありますので、実際に出資するかどうかは、出資金についてきちんと理解した上で検討してみて下さい。

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