信用金庫の出資金への配当金ランキング【北陸・甲信越】!利率の高さを比較!

みのりたです。

定期預金など低リスクな方法では金利0.1%台も珍しくない昨今、同レベルに安全で元本割れしないのに、利回り4パーセント台もあり得る資産運用法として、信用金庫(信金)へ出資するという手段があります。資金の流動性が非常に低く、簡単に解約できないというデメリットはありますが、どこの信金でも1パーセント以上の配当金が得られるので、長期で安定的に資産を増やしたい方には適したお金の置きどころだと思います。

信用金庫への出資金って何?という方は、こちらの記事をどうぞ。
信用金庫で金利4パーセント!?出資金とは?上限や解約・払い戻し方法も!
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今回は、全国の中でも北陸・甲信越地方の信用金庫全33行の内、配当利回りの高い所をランキング形式でご紹介します。甲信越(新潟県、山梨県、長野県)、北陸(富山県、石川県、福井県)にお住まいで信金への出資金に興味のある方は、ご自身が住む地域の信金で現在どの程度の利回りなのか、参考になさって下さい。

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信用金庫出資金への配当金ランキング【全国版】2018年の最高利率は?
信用金庫出資金への配当金ランキング【全国版】2019年の最高利率は?

出資金の配当利率調査方法

出資金に対する配当金の割合を配当率と呼びますが、この配当率は、各信用金庫のサイトで公表されている最新版(平成30年度版)のディスクロージャーから調べることができます。

ディスクロージャーとは、『企業が投資家や取引先などに対し、経営内容に関する情報を公開すること。企業内容開示。』(三省堂「大辞林」より)を意味しており、前年度のとりまとめ情報が7月頃に発表されるのが一般的です。

ディスクロージャー確認方法

  1. 各行公式HPのトップページにある「○○信用金庫(○○しん)について」というボタンをクリック
  2. 開いたページ内に「ディスクロージャー(誌)」という欄があります

今回は、配当率に関する情報を過去5年間の経営指標まとめ表か、「資料編」という名の付いた冊子の剰余金処分計算書や、主な経営指標の推移から調べました。本記事ランキング中の信用金庫名にも、各信金のディスクロージャー最新版へのリンクが貼ってありますので、興味のある信金の情報は、1度目を通してみて下さい。

出資金配当ランキング 甲信越・北陸地方編

甲信越地方(新潟県、山梨県、長野県)と北陸地方(富山県、石川県、福井県)の信用金庫、全33行の中で、配当率が高い順にランク付けさせてもらった結果を発表します。

1位 越前信用金庫

第1位は福井県の越前信用金庫(えちしん)で、配当率は4%でした。

みのりたは直接福井県に縁はありませんが、えちしんのHPを見てみると、定期預金のキャンペーンや子育て応援積金など、様々なサービスを積極的に展開してくれていました。

また驚いたのは、平日5時まで窓口が営業しているそうです。利用者に寄り添った様々なサービスを提供している結果が、好調な配当率に表れているのかなと感じました。 福井にお住まいの方には口座開設をおすすめしたい信用金庫の一つですね。

 

2位 新潟信用金庫他10行

第2位は新潟県の新潟信用金庫を始め、13行が同率となりました。配当率は3%でした。

昨年調べた際は配当率3%の信金が17行ありましたので、今年は4行減ってしまいましたね。全体的な下落傾向が顕著に表れてしまっています。

また、今回配当が下がったのは新潟県内の信用金庫がほとんどで、甲信越地方の中では最も頑張って利率をキープしてくれている県だっただけに残念です。

配当率3%の信用金庫一覧

注意
関東地方の時と同じく、同率2位が非常に多いので、ランキングはここまでとさせてもらいました。

新潟県の信用金庫配当利率一覧

ランキングでは1位と2位しかご紹介できませんでしたので、ここからは甲信越・北陸地方の全信用金庫33行の、2017年度(平成29年度)の配当率を一覧でご紹介していきます。

まずは甲信越地方、新潟県を始めにご紹介します。昨年は全ての信金が同じ利率(3%)だった新潟ですが、今年は残念ながら、長岡・新発田・柏崎の3行がそれぞれ1%ずつ下落してしまいました。。。

なお、新発田・村上・加茂信用金庫はディスクロージャー用のページ(URL)がありませんでした。公式HPのトップページ左横に「ディスクロージャー」という箇所がありますので、そこをクリックして確認してください。特に加茂信用金庫は、「かもしんレポート」という名前になっていますので、少し分かり難いかも知れません。

山梨県の信用金庫配当利率一覧

次に、山梨県内の2つの信用金庫における配当率です。

甲府信用金庫は記念配当でもなく昨年利率をアップさせてくれていたのですが、今年は再び1%下落してしまいました。しかしまた状況に応じて上昇するかもしれない!と思えるのは、出資している人からすると応援したくなりますよね。

 

長野県の信用金庫配当利率一覧

次は長野県内6つの信用金庫における配当率一覧です。 ここ数年は配当率の変動が多く厳しい経営環境が伺えますが、細かく見てみると上がったり下がったりを繰り返しているのが特徴的でした。

2018年度はどこの信用金庫でも利率の変動はなかったようです。

ちなみに諏訪信用金庫は下落傾向ではあるものの、2016年度に記念配当があり、特別に利回りが4%となっていました。更に、一口2円で利回り2%なので、出資金は100円単位となっています。

注意
出資金の単位金額は、一口50円か500円としている所がほとんどです。

富山県の信用金庫配当利率一覧

続いて北陸地方、富山県内に存在する7つの信用金庫の配当率をご紹介します。富山もここ3年以内に全ての信用金庫が配当を下げていますが、長野同様、2018年に変動のあった所はありませんでした。

ちなみに新湊信金のサイトにはディスクロージャーの専用ページがありません。リンク先のトップページ上部にあるメニューから「ディスクロージャー」を選択してください。

 

石川県の信用金庫配当利率一覧

石川県内の5つの信用金庫における配当率は以下の通りです。こちらもなかなか難しい経営が続いているようですが、やはり2018年の利率変動はありませんでした。

なお、北陸・鶴来の両信用金庫は、ディスクロージャー用のURLがありません。北陸信用金庫は「トップページ左横→ほくしんについて→金庫のご紹介」という順にクリックを、鶴来信用金庫は「トップページ左横→ディスクロージャー」という順にそれぞれクリックして下さい。

また、北陸信用金庫は出資金の単位が100円となっています。

福井県の信用金庫配当利率一覧

福井県にある4つの信用金庫の配当率は以下の通りです。越前信金以外はここ5年間で複数回配当が下がってしまっているケースが多く、同じ北陸圏内でも特に経営状況の悪化が懸念されます。

幸い2018年は変動がありませんませんでしたが、何とか配当率をキープして頑張って欲しい所ですね!

 

まとめ

出資金に対する配当率が高い信用金庫をランキング形式でご紹介するシリーズ、甲信越・北陸地方編をお伝えしました。

近年配当が下がり気味であること、どこの信金も配当率が同じ位になっていることなど、全体的に関東地方と似た傾向となっていました。信用金庫を取り巻く環境は決して楽観視できないと思いますが、それでもこの低金利のご時世に1%以上の利回りが得られる方法として、信用金庫への出資というのは、かなり貴重な投資(正確には投資ではありませんが)方法の一つだと思います。

甲信越地方、北陸地方にお住まいの方で、安定した資産運用がしたいという方は、お近くの信用金庫を訪ねて是非詳細を聞いてみて下さい。

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