みのりたです。
この低金利のご時世にあって、信用金庫(信金)へ出資する方法は、1パーセント以上の高配当なのに元本保証という、お得感満載の資産運用法です。そう簡単には解約できないデメリットがあり、長期間使わないことが確実な資金しか使わえませんが、長期で安定的に資産を増やしたい方には、下手な投資信託で積立投資をするよりよっぽどおすすめです。
信用金庫への出資金って何?という方向けに、こちらの記事で詳しく解説しています↓↓↓
信用金庫で金利4パーセント!?出資金とは?上限や解約・払い戻し方法も!
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今回は、全国の中でも九州・沖縄地方の信用金庫に注目したいと思います。全28行の内、配当利回りの高い所をランキング形式でご紹介します。九州・沖縄にお住まいで、信金への出資金に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
その他地方など全国的なまとめはこちら↓↓↓
信用金庫出資金への配当金ランキング【全国版】2018年の最高利率は?
信用金庫出資金への配当金ランキング【全国版】2019年の最高利率は?
目次
出資金の配当率調査方法
出資金の配当率(出資金に対する配当金の割合)は、各信用金庫が毎年公式サイト上や窓口で配布している、ディスクロージャーに記載されています。
ディスクロージャーとは、『企業が投資家や取引先などに対し、経営内容に関する情報を公開すること。企業内容開示。』(三省堂「大辞林」より)という意味です。
前年度のとりまとめ情報が7月頃に発表されるのが一般的で、既に9月ですから、ほぼ全ての信用金庫で最新情報(2018年度版)が公開されています。
- 各行公式HPのトップページにある「○○信用金庫(○○しん)について」というボタンをクリック
- 開いたページ内に「ディスクロージャー(誌)」という欄があります
なお、配当率に関する情報は、主に「資料編」という名の付いた冊子の「剰余金処分計算書」か、「主要な経営指標一覧表」に記載されています。本記事ランキング中の信用金庫名にも、各信金のディスクロージャー最新版へのリンクが貼ってありますので、お近くの信金の情報は、一度チェックしてみることをおすすめします。
信用金庫の出資金配当ランキング 九州・沖縄地方編
それでは早速、九州・沖縄地方の8県(福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県)の信用金庫における、出資金配当率ランキングを発表します。
第1位 遠賀信用金庫
第1位は福岡県の遠賀信用金庫で、配当利率は8%でした。
少なくともここ5年間は利率の変動がないので、経営状況は安定しているようです。
毎年8%というと、100万円を預けたとして手取りで毎年64000円増える計算です。子供を出産した年に出資して、大学受験時に解約すれば、およそ倍になっているイメージでしょうか(利率がずっとキープされれば、の話ですが)。
学資保険よりよっぽど効率的に貯められますよね。
遠賀信金の営業地域(福岡県の北西部)に住んでいる方、非常に羨ましいです!
第2位 飯塚信用金庫
2位は同じく福岡県の飯塚信用金庫がランクインです。配当利率は6%でした。
飯塚信金は2017年度に配当金が下がってしまったので、それまでは1位の遠賀信金と同じく配当率は8%でした。ちょっと残念ですが、それでも6%とは立派です。
100万円預ければ、毎年手取りで48000円増える計算ですね。みのりた世代(30代後半)が今預けると、利率が変わらなければ、定年迎える頃にはもう100万円増えることになります。
正に「お金が働いてくれる」状態ですね。
第3位 福岡信用金庫他7行
第3位は福岡県の福岡信用金庫など、全部で6つの信金が同率となりました。配当率は4%です。
昨年までは8つの信金が同率だったのですが、佐賀県内の2行が下落してランキング外となってしまいました。
とは言え他の地方ではランキング1位が4%の所もあるので、九州地方はなかなか頑張っている信金が多いみたいですね。ただ、全体的に高利率だったのは福岡県くらいで、その他の県では3%以下となっていました。
ちなみに同率だった6つの信金は、以下の通りです。
【福岡県】出資金に対する配当利率一覧
ランキングを発表したところで、次に九州、沖縄地方の全信用金庫の配当率を順にご紹介したいと思います。
- 2018年度(平成30年度)の税引き前利率になります
- 利率の隣に※印で年度と下落・上昇と記載されている信金は、配当金に変動のあった所です。記載された年度に配当金が減ったり増えたりしたことを表しています
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まずは福岡県内の信用金庫からです。福岡には全部で8つの信金がありますが、どこも配当の水準は高めで推移しています。
- 福岡信用金庫 4%(一口あたり19円)
- 福岡ひびき信用金庫 3%(一口あたり15円) ※2016年度から下落
- 大牟田柳川信用金庫 4%(一口あたり4円) ※2017年度は記念配当含む
- 築後信用金庫 4%(一口あたり20円)
- 飯塚信用金庫 6%(一口あたり30円) ※2016年度から下落
- 田川信用金庫 4%(一口あたり20円)
- おおかわ信用金庫 4%
- 遠賀信用金庫 8%(一口あたり40円)
なお、大牟田柳川は2017年度に6%の配当を還元していますが、その内2%は記念配当でしたので、今回の発表(2018年度分)では配当率4%となっています。
それ以前から大牟田柳川信金の配当率は4%でしたので、特に下落したということではありません。
【佐賀県】出資金に対する配当利率一覧
次に、佐賀県内に存在する全信用金庫の配当利率を以下に示します。
2019年は、佐賀信金と伊万里信金が前年までの配当率4%から1%下落して3%となってしまい、経営状況が厳しくなっているようです。特に伊万里信金は2014年度にも配当率の下落があり、ジワジワと配当が下がり続けている状態です。何とか3%以上をキープできるよう、頑張って頂きたいですね!
【長崎県】出資金に対する配当利率一覧
次は、長崎県内に存在する信用金庫の配当利率です。とは言え、長崎は1つだけなんですね。
たちばな信金は、パーセンテージこそそこまで高くありませんが、昨今の経営状況は割と安定しているようです。その傾向は2019年も健在でした。
- たちばな信用金庫 2%(一口あたり10円)
【熊本県】出資金に対する配当利率一覧
続いて、熊本県の全信用金庫の配当利率です。熊本には4つの信用金庫があり、利率はどこも2%程度でした。全てここ5年間に利率の変化がないため、長崎同様、経営状況は安定していると思われます。
ちなみに天草信金のみ、ディスクロージャーに「資料編」がありません。配当率などの業績に関する情報は「第70期事業概況2」のPDFに掲載されていますので、ご注意ください。
【大分県】出資金に対する配当利率一覧
続いて、大分県の全信用金庫の配当利率です。熊本と同じくどこも利率は2%でした。少なくとも最近5年間はおしなべて変化は無いようです。
【宮崎県】出資金に対する配当利率一覧
更に続いて、宮崎県内4つの信用金庫の配当率一覧です。延岡信金以外は、ここ5年間に利率の変動はありませんでした。
【鹿児島県】出資金に対する配当利率一覧
九州最後は鹿児島県の全信用金庫の配当利率です。それにしても九州の信用金庫の配当率は変動が少ないですね。他地域ではここ2,3年で多くの信金が配当率を下げていたりするのですが、なかなか珍しい地域であると言えます。
鹿児島信金のディスクロージャーは項目ごとではなくページ数で分割されていますが、私たちが確認したい財務諸表はP40~59のファイルに掲載されています。
また奄美信用金庫はディスクロージャーという表現を使っておりませんでしたので、トップページの「あましんからのお知らせ」→あましんレポート(最新年版)をご確認ください。
【沖縄県】出資金に対する配当率一覧
最後の最後は沖縄県です。沖縄も長崎同様、信用金庫は1つだけなんですね。
- コザ信用金庫 2%(一口あたり0.1円)
パーセンテージは九州の多くの県と同じく2%でしたが、コザ信金で特徴的だったのは、一口あたりの配当金が0.1円だったことです。出資金の単位が一口5円なんですね。これは、全国でもコザのみの小さな単位でした。
まとめ
信用金庫の出資金への配当利率が高いランキング、九州・沖縄地方編をご紹介しました。
福岡県や佐賀県は全体的に利率が高めで、かつ安定している所が多いので、この2県にお住まいの方は特に、お近くの信金情報をチェックしてみてはいかがでしょうか。
もちろんその他の県でも、普通に定期預金や貯蓄性の保険で貯めるより高い利率で資産を増やすことができます。地元を応援する意味でも、信金へ出資金を出す意義は大きいと思いますので、出資について詳しく知りたくなったという方は、1度最寄りの信金を訪ねてみてください。
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