信用金庫の出資金への配当金ランキング【東北地方】!利回りを比較検証!

みのりたです。

定期預金など低リスクな方法では金利0.1%台も珍しくない昨今、同レベルに安全で元本割れしないのに、利回り4パーセント台もあり得る資産運用法として、信用金庫(信金)へ出資するという手段があります。資金の流動性が非常に低く、簡単に解約できないというデメリットはありますが、どこの信金でも1パーセント以上の配当金が得られるので、長期で安定的に資産を増やしたい方には適したお金の置きどころだと思います。

信用金庫への出資金って何?という方は、こちらの記事をどうぞ。

信用金庫で金利4パーセント!?出資金とは?上限や解約・払い戻し方法も!
信用金庫で金利4パーセント!?出資金とは?上限や解約・払い戻し方法も!

今回は、全国の中でも東北地方の信用金庫全27行の内、配当利回りの高かった所をランキング形式でご紹介します。東北(青森県、秋田県、山形県、宮城県、福島県)にお住まいで、「信用金庫に出資してみようかな」と興味のある方は、ご自身が住む地域の信金がどの程度の配当を出してくれているのか、参考になさって下さい。

2019年9月8日追記
各行より最新のディスクロージャーが発表されましたので、本記事も2019年版にアップデートしました!

その他地方など全国的なまとめはこちら↓↓↓
信用金庫出資金への配当金ランキング【全国版】2018年の最高利率は?
信用金庫出資金への配当金ランキング【全国版】2019年の最高利率は?

出資金の配当利率調査方法

出資金に対する配当金の割合を「配当率」と呼びます。配当金の金額÷出資金×100%で求めることができます。

この配当率は、各信用金庫の公式サイトで公表されている経営状況の資料=ディスクロージャー最新版(平成30年度版)から調べることができます。

ディスクロージャーとは、『企業が投資家や取引先などに対し、経営内容に関する情報を公開すること。企業内容開示。』(三省堂「大辞林」より)を意味しており、前年度のとりまとめ情報が7月頃に発表されるのが一般的です。

ディスクロージャー確認方法

  1. 各行公式HPのトップページにある「○○信用金庫(○○しん)について」というボタンをクリック
  2. 開いたページ内に「ディスクロージャー(誌)」という欄があります

今回は、配当率に関する情報を「過去5年間の経営指標まとめ表」か、「資料編」という名の付いた冊子の「剰余金処分計算書」から調べました。計算書には大抵、配当率の数値が出ていますが、出ていないものについては、配当金額と出資金額からみのりたが手計算で求めています。

本記事ランキング中の信用金庫名には、各信金のディスクロージャー最新版へのリンクが貼ってありますので、出資を検討されるなら、1度目を通してみることをおすすめします。

出資金配当ランキング 東北地方編

東北地方(青森県、秋田県、山形県、岩手県、宮城県、福島県)の信用金庫、全27行の中で、配当率が高い順にランキングした結果を以下に発表します。

1位 花巻信用金庫

第1位は岩手県の花巻信用金庫で、配当率は5%でした。昨年は3%だったので、一気に2%も上昇したことになりますね。

特に記載がなかったので真偽はわかりませんでしたが、ここまで上がるのは大抵創業○周年記念の記念配当であることが多いです。ということは、来年はまた配当率が下がってしまう可能性があるということを示していますが、それでもこの超低金利時代に配当が上げてくれるのは、かなり嬉しいことですよね。

花巻信用金庫で口座を開いてみたいという方は、是非問い合わせてみてください(公式サイトへ飛びます)↓↓↓
花巻信用金庫

2位 新庄、水沢信用金庫

第1位は山形県の新庄信用金庫と岩手県の水沢信用金庫で、配当率は4%でした。

昨年は同じ4%だった信用金庫が全部で5行ありましたが、半分以上が配当率を下げてしまいました。中には記念配当がありたまたま配当が高かった信金もありましたが、それでも非常に残念です。。。

東北地方は秋田県を除き、ここ2,3年でほとんどの信用金庫が配当率を下げています。全体的に自己資本比率は高いのですが、売上が右肩下がりの所も多いので、この先も配当率が下がる傾向は続くかもしれません。

同率2位となった2行の状況を確認したい方はこちらをどうぞ↓↓↓

3位 東奥信用金庫他9行

第3位は青森県の東奥信用金庫を始め、10行が同率となりました。配当率は3%でした。

東北地方の信用金庫の配当率でもう1つ特徴的だったのが「全体的に差異が少ない」という傾向で、昨年で言えばほとんどが2%か3%でした。よってランキングも2位までしか載せていなかったのですが、今年は少しばらけた印象ですね。

ちなみに、同率3位となった信用金庫名は以下の通りです。

【青森県】出資金に対する配当率一覧

まずは青森県内2つの信用金庫における配当率です。東奥信金が2017年度に利率が下がってしまったのに続き、2018年度は青い森信用金庫の利率も下がってしまいました。。。

 

【秋田県】出資金に対する配当率一覧

次に秋田県の2つの信用金庫における配当率です。

どちらもそこまで高い数値ではありませんが、近年は利率が安定しているようで、2018年度も特に変動はありませんでいた。

【山形県】出資金に対する配当率一覧

次に山形県です。山形には4つの信用金庫があり、2018年までは配当率が2%と4%の2つに分かれていたのですが、米沢信金の配当率が4%→3%へと下落してしまったため、4%を維持しているのは新庄信金のみとなってしまいました。

ちなみに新庄信金には、昨年までディスクロージャーの専用ページが無かったのですが、公式サイトがリニューアルされたようで、今年確認したら専用ページができていました。本記事でもリンクを更新してあります。

 

【岩手県】出資金に対する配当率一覧

続いて太平洋側へ移り、岩手県の6行の配当率を見てみましょう。

宮古信金は2017年に創立90周年を迎え様々なイベントや商品を打ち出していた関係で、記念配当が2%上乗せされていましたが、2018年度は元に戻って2%となりました。

一方で花巻信金は前年度の3%から5%へと上昇しており、かなり頑張ってくれているようです(記念配当かどうかは確認できませんでした)。

なお、花巻、水沢両信用金庫にはディスクロージャー専用ページがありません。リンクをクリックすると公式HPのトップページに飛びますので、ディスクロージャーをご覧になる場合は、トップページ左横にある「花巻しんきんについて」(花巻)もしくは「金庫概要」(水沢)中の「ディスクロージャー」をクリックして下さい。

【宮城県】出資金に対する配当率一覧

続いて、宮城県における5つの信用金庫の配当率です。仙南信金以外は2%となっており、県全体として利率はそこまで高くない状態ですが、2018年に下落したところは無いようなので、このまま水準をキープしてもらいたいところです。

なお、宮城第一信金は一口あたり2円の配当で利回りが2%となっていますので、出資金は一口100円となっています。

また、気仙沼信金はディスクロージャーの専用ページがありませんので、リンク先は公式HPのトップページとなっています。ご覧になりたい方は、トップページ左横にあるContentsの中の「ディスクロージャー」をクリックして下さい。

 

【福島県】出資金に対する配当率一覧

最後に、福島県内8つの信用金庫の配当率を一覧で以下に示します。2017年度で配当が下がってしまった所が半数に上っており、全体的に経営が厳しくなってきている印象ですね。

配当率には関係ないのですが、福島県の信用金庫を調べていて特徴的だと感じるのが、出資金一口当たりの金額が各行でバラバラという点です。他県ではここまで皆違うという所が少ないのですが、独立独歩な経営をされているんだなぁという印象を受けますね。

なお、あぶくま信用金庫にはディスクロージャー用ページがありません。リンク先はトップページとなりますので、ページ上部から「ディスクロージャー」を直接クリックして下さい。

まとめ

出資金に対する配当率が高い信用金庫をランキング形式でご紹介するシリーズ、今回は東北地方編でした。

第1位の信用金庫でも配当利率は4%と、全国的に見ると決して高くはありませんが、この超低金利時代、年に数パーセントもの配当が安定してもらえる投資方法というものは、なかなか存在しません。そういう意味で、この「出資金」という方法は隠れた優良投資手段と言えるでしょう(正確には投資ではありませんが)。

ご自身にとって身近な信用金庫は、利率何パーセントだったでしょうか?東北地方にお住まいの方で、じっくり長期間資産を増やしていきたいという方は、是非一度お近くの支店へ足を運んでみて下さい。

その他地方など全国的なまとめはこちら↓↓↓
信用金庫出資金への配当金ランキング【全国版】2018年の最高利率は?
信用金庫出資金への配当金ランキング【全国版】2019年の最高利率は?