夫や妻の浪費癖をやめさせるには?小遣いを増やして使い方を直す方法!

みのりたです。

貯金を増やそうと節約を頑張るファミリー世帯の金庫番の皆さんにとって、家族の協力は不可欠ですよね。しかし現実には、配偶者(夫/妻)に浪費癖があり、自分だけ頑張ってもちっとも貯まらないなんてことも…

みのりた夫も、借金をするような酷い浪費癖は無いものの、どうも家計を引き締めるという意識が薄いようで、しばしばお金の使い方で小競り合いを起こしてきました。

ちょっとした価値観の違いなのかも知れませんが、無い貯金を少しでも増やそうと、こちらがあらゆる工夫や節約をしているのに、その努力を一瞬で無駄にされると、もう軽く海に沈めたくなりませんか?

今回は、そんな配偶者の浪費癖にお悩みの方向けに、みのりた夫も少しずつお金の使い方が変わってきた、浪費癖を直す(治す)ための具体的な方法(プロセス)をご紹介します。

浪費家がお金の使い方を直すには

結論から言いますと、浪費癖を治すには、次の2点のポイントをいかに本人に刷り込むかにかかっていると思います。

  • 家計に対する当事者意識
  • 浪費によって自分の腹が痛む経験

元浪費家みのりたの体験記

何を隠そう、みのりた自身も独身時代は浪費しまくっていた張本人でした。元々財布のひもは固く貯金が得意だったはずなのですが、社会人となり手にする金額が大きくなるにつれ、どこかで感覚が大きくねじ曲がってしまったのでしょう。

クレジットカードを限度額いっぱいまで使ってしまい、支払いが済むまで次に使えなくなるなんて毎月でしたし、洋服などボーナス払いで買い過ぎて、ボーナスが出た傍からゼロになる年もザラでした。

そんな私がなぜ浪費癖を治せたかと言うと、家計破綻寸前から立ち直った時と同じです。「このままでは本気でまずい」と心の底から危機感を覚えたからです。

具体的には、当時メインで使っていたクレジットカードの支払い遅延が続いたせいで、更新不可の通知が届いたこと、そしてほぼ同時期にリーマンショックが起きて残業代がカットされたことから、生活が回らなくなることがリアルに想像されたのです。

幸い、みのりたは元来貯金好きだったので、これで目が覚め、それからは無駄な出費を抑えられるようになっていきました。使えるお金が増えていくと、感覚って無意識に狂っていくものなんですね。

 

みのりた夫の場合

夫も元来そんなに贅沢を好む人ではありません。何しろ義両親がザ・堅実の真面目〜な方々なので、むしろ金銭感覚はしっかりしているんじゃないかと(最初は)思ったのです。

ただ、逆にそれが仇となって浪費しがちになっているんだと、後に気付きました。つまり、子供の頃から親が全てのお金をきっちり管理しており、使う時も貯める時も親が決めていたため、自分の小遣いを自分で管理する経験が、著しく不足していたのです。

自分で管理できない=毎月使える金額がいくらで、それを何にどう配分して使うか、欲しいものがあったら具体的にどう貯めて手に入れるか、などの計画性が無いのです。だから、欲しい物を何も考えずにその場で買う。飲み会もポンポン入れる。結果、お金が足りなくなる…ということになるんですね。

これ、結構難しい問題だと思います。何でもホイホイ甘やかして買い与えるとダメになるのは誰でも想像つきますが、逆に子供を完全に管理してしまうのもダメなんですね。夫を見ていて、つくづく子供の頃の金銭教育は大切だなと、思い知りました。

そんな訳で、夫が浪費を直すためには、やはり「自分の小遣いを自分で管理する経験を積ませ、苦い経験なども味わいながら、欲望をコントロールする術を身につけてもらう」ことが必要だという結論に至った訳です。

夫・妻の浪費癖を直す5ステップ

それでは、具体的な浪費癖改善ステップを解説します。全ての方がこれで確実に治るとは言えませんが、先の項でご紹介したポイント2点(家計に対する当事者意識を持たせる、浪費によって自分の腹が痛む経験をさせる)は確実に押さえられると思います。

また、相手の浪費癖が治るまで家計の主導権をご自身が握り、相手のお金の使い方に絶えず目を光らせていくことになります。非常に根気のいる作業になりますが、ここは家族の、子供がいる家庭にとっては主にお子さんの将来のためです。感情的なものは極力割り切り、冷静に事を進めていきましょう

ちなみに、夫 or 妻に借金癖がついてしまっている場合は、本ステップの前に、借金の手段を全て遮断する必要があります。クレジットカードやキャッシングカードはもちろん、義両親へも話を通さざるを得ないかも知れません。

1 浪費している費目を洗い出し目標を設定

まず最初に、夫/妻が具体的にどんな浪費をしているのか、洗い出します。全体的に全て多い!という方でも、いきなり全費目(項目)を改善するのはまず無理ですから、優先順位をつけて、改善する項目を決めていきましょう。大抵は特に気になる/目に余る項目が存在するはずです。

みのりた家の場合、気になるランキングは以下の通りでした。

  1. 通信費(携帯代)と情報費(有料アプリの課金等)
  2. 交通費(電車と車を通勤でランダムに使う&高速もよく乗る)
  3. 食費関係(おやつやコーヒーなどとにかく毎日何か買う)

次に、浪費家の相手に最終的に自分で管理して欲しい目標を設定します。

みのりた家の場合なら、こんな感じです。私の希望で、なるべく本人に関わる費用は自分で管理してもらい、月による家計の収支変動を少なくしたかったので、かなり広い範囲を目標に設定しました。

  • 食費
  • 交際費(飲み会代、友人等へのプレゼント代)
  • 通信費+情報費
  • 交通費
  • 被服費
  • 美容費(美容院代、スタイリング剤など)
  • 医療費(本人の病院受診、整体代など)

そして、既に小遣いを設定している方は、現時点で小遣いに含まれる費目と、これから追加で含ませたい費目を分けて書いておきましょう。

みのりた家の場合なら、黒字が既に小遣いに含まれる費目、赤字がこれから追加したい費目になります。

  • 食費
  • 交際費
  • 被服費
  • 通信費+情報費
  • 交通費
  • 美容費
  • 医療費

2 性格や能力から管理できそうな費目・金額の設定

先ほど設定した優先順位と、旦那様/奥様の性格や金銭管理能力を鑑みて、自分でやりくりしてもらうできる費目(項目)と金額を設定します。

先ほど洗い出した「浪費している費目(項目)」を並べてみて、それぞれに月々いくらまでならかけても良いのか、適正金額を算出しましよう。家計簿をつけていれば、「これぐらいには抑えたいな」という額が概ね出せると思います。

みのりた夫の場合は、こんな感じです。明確に分けるのが難しそうな項目同士は「合わせていくら」と設定するのもおすすめです。

  • 食費+交際費 20000円
  • 被服費 ボーナスから捻出
  • 通信費+情報料 5000円※端末代込み
  • 交通費 25000円
  • 美容費+医療費 3000円

合計 53000円

この53000円が、最終的に設定したいお小遣い金額になります。まぁ中途半端なので、家計に余裕ができたら2000円UPしてあげて、モチベーションを高めてもらうのも良いかも知れません。

ここで大切なのは、金額のさじ加減です。多過ぎず少な過ぎず、大元の家計が苦しくならない、上手くいけば節約に繋がる金額を設定したい所です。

ただ、いきなり全てまとめて管理させるのは難しいので、本人の能力を見ながら徐々に管理してもらう項目を増やす形にします。

みのりた家の場合、もともと食費、交際費、被服費は小遣いに含んでいましたので、まずはこれに通信費、情報費をプラスして管理してもらうことにしました。いかんせん、いかにスマホに高いお金を払っているのかを認識してもらいたかったからです。

おまけ
不思議なもので、家計からお金を出している時には、全く考えなしに最新のiPhoneを契約して割賦払いにしていた夫も、今では自分に必要な機能や容量は何か、を吟味して機種を選び、支払い手段もきちんと考えるようになりました。通信費で使い過ぎると他の事に使えなくなり、結果自分の首が締まることを、身をもって知ったのでしょう。

 

3 小遣いを増やし自分の支出は自分で管理

必要な金額を計算したら、敢えて元の小遣いに上乗せしてお小遣い金額を増やします。

浪費家に渡すお金を増やすと、ますます使う額が増えるだけだと思われるかも知れませんが、今まで事実上制限なく家計から出していたお金に、小遣いという形で上限を設けるのです。この仕組みがきちんと回るようになれば、確実に家計の節約に繋がります。

みのりた家の場合、元の小遣いは20000円でしたが、まずは通信費+情報料を含めて25000円に小遣いを増額しました。夫は小遣いの手取りが増えて喜んでいましたが、端末代(機種代)も込みでの金額なので、計画的に貯めていかないと、機種変する際に欲しい機種が買えなくなります。

このように、本人の裁量で動かせるお金を敢えて作り、その代わりきちんと管理しないと不足して痛い目に合うよ、という状態を作りましょう。

なお、最初の頃は渡した額では足りなくなることもあると思います。しかしよほどの事情がない限り、追加でお小遣いを渡してはいけません。足りなくなればまた貰えばいいやと思わせてしまったら、自分で計画的に使おうという意欲を削ぐことになってしまいます。

おまけ
通信費は、家族割の関係などで同一口座から全て引き落としをされている場合も多いと思います。そういう時場合、小遣いを渡す時に本人の通信費を差し引いた額を渡すようにすると良いでしょう。

ちなみにみのりた家の場合、1円単位までやり取りするのは面倒なので、100円未満は切り捨てで計算しています。

4 管理させる費目の拡大

本人が少しずつお金の管理に慣れて来て、月々の小遣い額にも問題なさそうであれば、段階的に自己管理してもらう費目を増やしていきます。

みのりた夫の場合ですと、残る交通費と美容費、医療費分として28000円を今年から小遣いに追加しています。特に交通費の使い方を意識して欲しくて決めたのですが、半年経った今でも特に資金ショートを起こすこともなく、上手くやってくれているようです。

これによって、家計としては、交通費を従来より5000円/月ほど浮かせることができるようになり、更に車を通勤で使わなくなったので走行距離が減り、自動車保険の保険料も下がるという副産物も得ることができました。

みのりた家の場合は2段階で一応完了ですが、ご家庭や浪費癖の程度によっては、3段階、4段階とより細かく様子を見ていく必要があると思います。

 

5 給与振込口座を分けて手離れ化

この項は相手に収入がある場合に限りますが、概ね夫 or 妻が自分で小遣い範囲をやりくりできるようになって来たら、小遣いの金額だけ違う口座に振り込んでもらい、完全にその中で相手が使うお金を完結してもらいます。

今は給与の振込先口座を複数指定できる会社も多いでしょうから、手続きはそんなに難しくないはずです。もし口座は1つしか指定できないという場合は、ネット銀行の自動入金サービスを利用しても良いと思います。

これによって、夫婦双方にメリットがあります。まず自分の側には、相手のお金の使い方にいちいち目くじらを立てずに済み、余計な家計管理のストレスから解放されること。次に相手の側には、給料日に遅れなく小遣いが入手でき、かつ口座残高を見ればいくら使えるのかがすぐに見えることです。

また、ここまで自分の金銭管理ができるようになれば、家計の相談をしても『自分ごと』としてきちんと話を聞いてくれるはずです。

みのりた家の場合、夫の希望により口座を分けることはまだ実現していないのですが、以前に比べ、家計の相談に対し明らかに当事者意識を持ってくれるようになりました。

以前は、家計の現状やいくらピンチかなどを、具体的な数字を出して説明しても、夫自身の行動が特に変わることはなかったのですが、今では相談すると、自分に何ができるかを考え、改善案を提案してくれるようになりました。

やはり、お金の自己管理力が鍛えられると、家計に対する姿勢が変わるのだなと実感しています。

夫婦別財布の場合
みのりた的には、きちんと家計の貯金を増やしていきたいなら財布は1つにするべきだと考えていますが、家計管理のやり方は人それぞれです。当然、別財布主義のご家庭もあるでしょう。その場合でも、やはり「個人的な小遣い」と「家計負担費用」は別口座に入金することをおすすめします。

まとめ

夫や妻の浪費癖をやめさせるための方法の一つとして、みのりた夫が実践した、お小遣いを敢えて増やしてお金の自己管理力を鍛えるやり方を解説しました。

みのりた自身もかつて浪費癖を治した経験がありますが、本人が心の底から「これではマズい」と思わなければ、なかなかお金の使い方は変わりません。

もしもあなたが家計のピンチを訴えても、相手がどうも本気で聞いてくれないなら、きっと相手は家計=自分の将来がかかつたお金という意識が薄いのでしょう。そんな時こそ、本記事でご紹介した方法が有効になると思います。

大の大人に金銭教育を施すなんて、何とも情けない気持ちになりますが、家族(子持ちの方は特に子供!)の将来のためです。根気強く浪費癖と向き合っていきましょう!

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